『子育てをしない夫』の心理5選 上手に誘導するためのコツは?

テレビを見ている夫に怒る妻

近年、子育てに積極的な男性が増えている一方で、未だ女性に子育てを任せっきりな男性がいることも現状です。なぜ『子育てしない夫』は育児に消極的なのでしょうか。今回は、そんな『子育てをしない夫』の心理と上手く誘導するコツを紹介します。悩んでいるお母さんの参考になれば幸いです。

子育てに消極的な夫を見てイライラ…母のストレスは限界に

夫に文句を言う妻

一昔前に比べると、「家事や育児は女がやるもの」という考え方を持つ男性が少なくなりました。しかし、日本では未だにこうした昔からの考え方が根付いているため、子育てに消極的な男性が少なくありません。

近年、日本でも共働き家庭が増えてきたこともあり、お母さんも仕事を始める人が増えています。しかし、男性の子育てに対する消極さが抜けないことで、お母さんに育児、家事、仕事の負担が一気にかかってしまい、ストレスだけでなく、体調不良を引き起こすお母さんも珍しくありません。

そのため、最近では育児ノイローゼやうつ病を発症する女性も少なくなく、最悪の場合、離婚に発展するケースも増えています。

どうして?『子育てをしない夫』の心理5選

では、なぜ『子育てをしない夫』がいつまで経っても減らないのでしょうか。まずは『子育てをしない夫』の心理を見ていきましょう。人によって異なるので、普段のパートナーの行動や態度から、どのタイプに当てはまるか判断してみてください。

1.「女性がするもの」と無意識に思っている

やはり、日本には未だに一定数、「育児は女性がするもの」と思っている男性はいます。特に、自分が幼い頃にお母さんが家事や育児を全て行っており、お父さんが全く育児や家事に参加していなかった家庭で育った男性は、それが当たり前だと思っている傾向があります。

そのため、「自分も自分の父親のように育児に参加しなくても良い」「気が向いた時に手伝おう」という深層心理が出来上がってしまっているパターンが見受けられます。

また、「頼まれていないからやらなくていい」と思っている男性も一定数いるので、言葉にして具体的な指示を出さなければ、まったく動いてくれない男性も多いです。

2.仕事などで疲れていて極力動きたくない

朝から晩まで仕事で疲れている男性も多くいます。そのため、仕事が終わったら家でしっかり休息を取りたい、休日は疲れているから極力動きたくないという心理が強く働いており、結果として子育てに消極的になっている男性も少なくありません。

しかし、日頃から疲れているのは男性だけではありません。専業主婦の女性であれば、男性が仕事をしている間、育児や家事に追われて疲れていますし、共働き家庭の女性であれば、日中は男性と同じように仕事をし、その前後に育児をしながら家事を片付けなければいけません。

このように考えると、女性の負担が非常に多いので、男性も家事や育児を積極的に分担してほしいものなのですが…。なかなかそこまで考えが行きつかない、という男性も未だに多くいるのが現状です。

3.関わり方や何をするべきなのかがわからない

「子どもは可愛いので、積極的に関わりたい!」という考えを持つ男性も、最近ではとても多く増えてきました。とても喜ばしい変化ですよね!

しかし、妊娠期から運命共同体として常に一緒に過ごしてきた女性とは違い、男性は生まれてからようやく新しい生命を感じることができます。そのため、女性よりも子どもとの関わり方に戸惑いを持っている男性も少なくありません。

「こんな抱っこの仕方でいいのだろうか」「次に何をするべきなのだろうか」「泣かせてしまったけれど、大丈夫だろうか」など、やるべきことや関わり方がわからないため、何もできていないという男性は多いです。

最初のうちは、具体的にやってほしいこと、やるべきことを指示したり、関わり方に関しても少しずつお母さんと一緒に自分なりの関わり方を見つけていくフォローをしてあげると良いでしょう。

4.「ママがいい」と言われたことがトラウマに

意外とお父さんに多いケースに「ママがいいと言われてショックを受けた」「またパパが嫌と言われたら…」とトラウマになっているケースも見受けられます。

自分では一生懸命子育てに参加していたつもりなのに、子どもが自分では泣いてしまう、嫌だと言われたという経験により、子育てに参加しにくくなってしまったという心理です。

お母さんから見ると「そんなことよくあること」「あなたがいない時、私もよく泣かれているのだけれど」と思うかもしれませんが、意外と繊細な心を持つ男性は多いので、そうした心理に寄り添ってあげることも大切です。

5.既にやっているつもりになっている

そして、最近多いタイプに「俺は育児に参加しているよ!」と自負していながら、実際お母さんから見ると「楽なところしかやってくれないよね?」というすれ違い起こっているケースが挙げられます。

子育てに参加してくれることは嬉しいけれど、実際は楽なことや楽しいことばかりをやっており、大変な後片付けや泣いている時の慰め、癇癪を起こしている時のフォロー、ウンチをした時のオムツ替えはお母さん任せ…という状況にストレスを感じている女性も少なくありません。

こうした認識のすれ違いは、なるべく早めに話し合って擦り合わせることが大切です。しかし、感情的に怒ると逆効果となるため、感謝を述べながら「こうしたこともしてほしい」と具体的にお願いしてみましょう。

夫に子育てしてもらうために上手く誘導するコツは?

赤ちゃんを抱っこする男性

女性から見ると「やって当たり前」とも感じ取れる子育てですが、やはり昔からの価値観や女性と男性の考え方の違いなどもあるため、どうしても子育てに消極的、あるいは「やっているつもり」の男性は多くいます。

子育てをしてくれない夫を子育てへと上手く誘導するためには、以下のコツを押さえておきましょう。

  • 子育ての成功体験を積ませる
  • 子どもの成長をその都度報告して当事者意識を持たせる
  • 子育てしていることに感謝する
  • 少し慣れてきたら子どもと夫を残して外出してみる

「夫のフォローまでしなくちゃいけないなんて」と感じる人もいるかもしれません。しかし、男性は成功体験を増やすなど、ポジティブな方法で参加したほうが当事者意識を持てる人が多い傾向にあります。

また、経験者の中には「ストレスが爆発して、一度1〜2日、家出をしたら、意外とできていた」という声も少なくありません。つまり、やらなくてはいけない状況に陥れば、できる男性は多いのです。

最終手段として、子どもと夫だけを家に残して外出し、「ひとりで全てをこなさなければいけない」というクエストをクリアしてもらい、経験を積ませるという方法も少々強引ではありますが、成長につながる可能性が高いです。

子育てしない夫はポジティブな方法で育児に誘導を

いかがでしたか。子育てしない夫にイライラしてしまうというお母さんは少なくありません。今回紹介したコツを取り入れたり、最悪の場合、強硬手段として子どもと夫だけを残して外出するという方法で、無理にでもお父さんとして成長してもらう方法を検討してみてください。

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