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6月27日~7月3日の1周間に熱中症で救急搬送された人は前年同期比で10倍超
総務省消防庁は、6月27日~7月3日の1週間に熱中症で救急搬送された人が、今年最多となる全国1万4353人(速報値)に上ったと発表した。各地で35度以上の猛暑日が続くなど厳しい暑さに見舞われ、前年同期比で10倍超となった。
6月の異常な暑さにより「熱中症だと感じた」ときの体の異変や変化、自覚した症状などについて、主婦の声を聞いてみました。
「頭痛」「吐き気」「めまい」
暑さに慣れていないと熱中症になる危険性が高まると言う。暑い日が続くと、体は次第に暑さに慣れて(暑熱順化)、暑さに強くなるが、今年は6月にして厳しい暑さに見舞われ、熱中症だと感じた方も多かったようだ。
【主婦の声】
40代・専業主婦(福島県)
「暑さで、頭痛、めまいが出た」
50代・専業主婦(愛知県)
「汗が異常に出て頭痛がする」
50代・専業主婦(富山県)
「首のまわりが熱く、頭痛、吐き気がする」
熱中症は重症度によって、3つの段階に分けられるそうだが、以下の症状が挙げられるという。
- 軽症:立ちくらみ、大量の発汗、筋肉痛・筋肉の硬直
- 中等症:頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感
- 重症:意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温(熱射病・重度の日射病)
熱中症だと自覚したときには、軽症~中等症の状態になっているケースが多く、救急搬送の増加にもつながっているのかもしれません。
熱中症を感じた場所は「自宅」
猛暑日の中、外出先で熱中症を感じた方より、自宅で異変を感じたという声が多く寄せられました。
【主婦の声】
50代・専業主婦(東京都)
「自宅にいて身体全体が熱くなってきて、汗は出なかったがボーとしてしまった」
40代・専業主婦(北海道)
「部屋で目の前のものや天井がグルグル回ってしまった」
熱中症といえば、炎天下に長時間いた、真夏の暑いなか運動をしていたといったケースを想像しがちですが、家の中でじっとしていても室温や湿度の高さから熱中症にかかることもあり、救急要請時の発生場所では、住宅等居住施設が全体の37%を占め最も多く、最近ではこの様な室内型熱中症が注目されているといいます。
まとめ
6月の異常な猛暑日から、気温は平年並みに落ち着いていますが、夏本番はこれから。
熱中症かなと自覚したときには既に症状が進んでいることが多いと、主婦の声から感じました。
外出中はもちろんのこと、節電ばかりに気を取られると自宅も危険な場所になってしまうかもしれません。