目次
芋けんぴを食べると精神安定に役立つ?
芋けんぴは精神安定の効果があると言われていますが、食べ方によって精神安定に役立ちます。
実際、芋けんぴにはストレス解消や精神安定に効果がある成分が含まれています。また、食べ方によっては「幸せホルモン」が分泌されるんです。
芋けんぴをよく噛んで精神安定
人間は「よく噛む」ことで自律神経が安定し精神安定やストレス解消に効果があります。
硬くて歯ごたえのある芋けんぴをポリポリよく噛んで食べることで自律神経が安定し、イライラが減少して精神安定につながります。
「よく噛む」という一定のリズムで同じ動きを繰り返すと(リズム運動)「幸せホルモン」といわれる「セロトニン」という脳内物質が分泌されます。このセロトニンは精神安定や安心感、平常心やストレス解消、頭の回転をよくするのにかかせない成分です。
セロトニンを促進する成分「ビタミンB6」
また、芋けんぴにはセロトニンを促進するのに必要な「ビタミンB6」が含まれています。セロトニンが不足するとストレスやイライラ感が出てきます。
つまり、芋けんぴを一定のリズムでよく噛んで食べることで精神安定ができるということですね。
他にも、芋けんぴを「よく噛む」ことで脳が活性化しますので、頭の働きが良くなり、悩みを解決するための答えが出てくるかもしれませんね。
《 ポイント 》
- 芋けんぴをよく噛むと自律神経が安定し、精神安定やストレス解消に効果的。
- 芋けんぴを一定のリズムでよく噛むと、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌され、精神の安定、安心感、平常心、ストレス解消、精神の明瞭化などに役立つ。
芋けんぴを食べるメリット
芋けんぴは精神安定に効果がありますが、他にも多くのメリットがあります。
便秘解消
芋けんぴの原料はさつまいもです。さつまいもには多くの食物繊維とヤラピンという成分が含まれています。
ヤラピンとは、さつまいも特有の成分で、さつまいもを切ったときに切断面から出る白い液体のことです。ヤラピンは食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えることで便秘解消に効果があります。
主にさつまいもの皮付近に含まれていますので皮ごと食べるのをおすすめします。胃の粘膜を保護して腸内環境を整え、排便をスムーズにする効果があります。
美容効果
芋けんぴは、ビタミンCやビタミンEが含まれています。さつまいもに含まれるビタミンCはりんごの5倍。ビタミンCは美肌や美白効果があり、ビタミンEは肌の老化防止やしわ、シミを予防します。
疲労回復効果
芋けんぴに含まれるビタミンB1は炭水化物などの糖質をエネルギーに変える働きをします。疲労回復効果もあるため疲労回復ビタミンと呼ばれています。
むくみ解消
むくみの原因のほとんどは塩分の取りすぎです。芋けんぴに含まれるカリウムは塩分であるナトリウムと体内でバランスをとりながら塩分を過剰摂取した場合は、過剰な塩分を体外に排出してくれますのでむくみが解消されます。
《 ポイント 》
- 芋けんぴを一定のリズムでよく噛むことで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌され、精神を安定させることができる。
芋けんぴを食べるデメリット
芋けんぴは精神安定や便秘解消、美肌・美白効果、むくみ解消、老化防止などうれしい効果がたくさんありますが、残念ながらデメリットもあります。
高カロリーで肥満注意
芋けんぴの一番のデメリットはカロリーが高いことです。市販の芋けんぴのカロリーは100gあたり約470kcal~510kcal、糖質は100gあたり約60g~70gです。
470kcalは醤油ラーメン1杯と同じカロリーで、これを消費するには1時間程度のジョギングや2時間程度のウォーキングなどの運動が必要になります。
芋けんぴが高カロリーになる原因は油と砂糖です。油で揚げるとさつまいもが油を吸収し、さらに砂糖をたっぷりからめていますのでカロリーが高くて当たり前ですね。
コンビニやスーパーで販売している芋けんぴは約100gですが、ペロッと一袋食べるのは注意しましょう。
芋けんぴの食べ過ぎは逆効果!
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。芋けんぴに含まれる食物繊維のほとんどは不溶性食物繊維で、通常は便秘解消に効果的ですが、食べ過ぎると腸内の水分量が減り、便が硬くなって便秘が悪化することがあるそうです。
《 ポイント 》
- 芋けんぴは油で揚げているので高カロリー。
- 芋けんぴの食べ過ぎは肥満や便秘になる可能性がある。
ノンフライ芋けんぴは精神安定やダイエットに効果的?
芋けんぴが精神安定に効果があるなら毎日でも食べたくなりますが、高カロリーですのであっという間に太ってしまいます。
芋けんぴのカロリーが高いのは油で揚げているからですので、油を使わないノンフライ芋けんぴがあればいいんですよね。
ここでは、ノンフライの芋けんぴの作り方として「電子レンジで作る芋けんぴ」と「オーブンで作る芋けんぴ」を紹介します。
電子レンジで作るノンフライ芋けんぴ
〈食材〉
- さつまいも:100g程度
- 水:大さじ一杯
- 砂糖:大さじ1杯
- 蜂蜜:大さじ1杯
〈作り方〉
- さつまいもを棒状の細切りにします。細さはお好みでOKですが、細い方がカリカリに仕上がります。
- ボウルに水を入れ、カットしたさつまいもを5分程度浸けてあくを取ります。
- 水を切ってキッチンペーパーの上にのせ、さらに上からキッチンペーパーを被せてしっかり水分を拭き取ります。
- 電子レンジ用の耐熱皿にさつまいもをムラなく均等に広げます。
- 電子レンジ600Wで4分程度加熱します。
- 均等に加熱するため、さつまいもをシャッフルします。
- さらに電子レンジで3分加熱します。さつまいもがカリカリになるまで、シャッフルと加熱を繰り返しましょう。
- フライパンに水・砂糖・はちみつを入れ、沸騰したらさつまいもを入れます。
- 中火で約1分絡めます。
- うっすら色がついたら完成です。
糖質を抑えたい方は砂糖の量を減らして調整しましょう。
オーブンで作るノンフライ芋けんぴ
〈食材〉
- さつまいも:100g程度
- オリーブオイル:大さじ1杯
- 砂糖:大さじ1杯
- 黒ゴマ:お好み
〈作り方〉
- さつまいもを棒状の細切りにします。細さはお好みでOKですが、細い方がカリカリに仕上がります。
- ボウルに水を入れ、カットしたさつまいもを5分程度浸けてあくを取ります。
- 水を切ってキッチンペーパーの上にのせ、さらに上からキッチンペーパーを被せてしっかり水分を拭き取ります。
- 水分を拭き取ったさつまいもを袋に入れ、オリーブオイル、砂糖、黒ゴマを一緒に袋の中に入れて袋の中でよく混ぜ合わせます。
- オーブンを200度に予熱しておきます。
- クッキングシートを引いた天板の上にさつまいもをムラなく均等に広げます。
- 200度のオーブンで10分加熱します。
- 10分後、菜箸などで全体をシャッフルし、再度薄く広げて10分加熱します。この工程を様子を見て繰り返しましょう。
- うっすら焼き色がつき、カリカリになったら完成です!
最後に
芋けんぴは美味しいし、精神安定効果もあるし、一石二鳥ですね。ただ、ストレスが多いときは毎日でも食べたいところですが、肥満になるのが怖いです。
厚生労働省によると、間食の適正カロリーは1日200kcalとされていますので、おやつに芋けんぴを食べるときは40g程度に抑えておきましょう。
芋けんぴは一定のリズムでよく噛むので精神安定に効果があるので、芋けんぴ以外でストレスを解消したい場合は、昆布のような硬いものを噛んで発散しましょう。外出中ではキシリトールガムを一定リズムで噛むことをおすすめします。