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切ったりんごの中身が茶色くなっている原因
りんごを切ったら中身が茶色くなっていることありますよね。食べても大丈夫なのか心配になりますが…、そもそもなぜりんごの中身が茶色くなるのでしょうか?
りんごの中身が茶色くなる原因は主に4つあります。
りんごの蜜による変色
切ったりんごの芯の周りにある茶色は蜜が変色したものです。通常、りんごの蜜は収穫から1~2ヶ月たつと少しずつ果肉に吸収されて見えなくなりますが、蜜が多すぎると果肉に残ってしまい茶色くなります。
りんごの果肉に吸収されずに残って茶色くなることを「蜜褐変(みつかっぺん)」または「蜜腐れ」と言います。
りんごを長期貯蔵した
切ったりんごの中身に茶色いまだらがあるのはりんごを長期貯蔵したために変色したもので「内部褐変(ないぶかっぺん)」と言います。
りんごの旬は秋~冬ですが、収穫されたりんごは低温冷蔵で酸素濃度を調整しながら保存しますが、その間に果肉が酸化して茶色く変色することがあります。特に蜜が多く甘みが強いりんごに内部褐変がおきやすいようです。
りんごを落としたりぶつけたりした
皮を剥く前にりんごを落としたりぶつけて傷をつけると、中身のその部分が茶色くなることがあります。皮も変色しますので分かりやすいです。
切ったりんごが酸化した
これはりんごを切ったら中身が茶色だった‥ということでは無く、切ったりんごをしばらく放置していたら茶色くなったということです。
りんごは空気に触れることで酸化して茶色に変色します。切ったりんごが酸化して茶色くなるのを防ぐには、砂糖水やはちみつ水、塩水などにさっとくぐらせると変色しません。
《 りんごの中身が茶色くなる原因 》
- りんごの蜜による変色が原因
- りんごを長期貯蔵したのが原因
- りんごを落としたりぶつけたことが原因
- 切ったりんごが酸化するのが原因
りんごの中身が茶色でも食べてもOK?
りんごの中身が茶色い理由が、蜜が変色した「蜜褐変(みつかっぺん)」や、長期貯蔵した「内部褐変(ないぶかっぺん)」の場合、腐っているわけではありませんので食べてもOKです。茶色い部分が気になるのであれば、その部分を取り除きましょう。
ただし、茶色くなった原因が長期貯蔵した内部褐変の場合、水分が抜けてパサパサした食感になることがあります。また、りんごによっては苦みがあることがありますので、苦みが苦手な方は茶色い部分を取り除いて食べましょう。
切ったりんごが酸化して茶色く変色するのは食べてもOKです。切ったりんごが酸化して茶色くなるのを防ぐには、砂糖水やはちみつ水、塩水などにさっとくぐらせると変色しません。
- はちみつ水の場合:水100mlに対しはちみつ大さじ1杯
- 砂糖水の場合:水100mlに対し砂糖大さじ1/2杯
- 塩水の場合:水100mlに対し塩をひとつかみ
《 ポイント 》
りんごの中身が茶色くなっている原因が蜜褐変や内部褐変で、腐っていなければ食べることができる。ただし、パサパサした食感や苦みがあることもある。
りんごの中身が茶色かどうか確認する方法はある?
りんごの中身が茶色かは確認できない
「蜜褐変」「内部褐変」など、りんごの中身が茶色いかはりんごの外見では確認できません。つまり、切ってみるまで分からないということです。
買ってすぐ、りんごを切って茶色くなっている場合は、買ったお店に返品または交換してもらえるか相談してみましょう。その際、茶色に変色したりんごとレシートを忘れず持って行きましょう。
尚、りんごの返品は買ってから日にちがたつと交換してもらえないことがあります。りんごは買ってから日がたつほど茶色に変色する可能性がありますので、5日以内を目安に相談に行きましょう。
りんごが収穫されて出荷される際、傷んでいないかの検査はされますが、光センサーなどを使って中身も調べるところは多くはありませんので、中身が茶色いりんごが出荷されても仕方ないでしょう。
特に、春~夏に販売されるりんごは長期貯蔵されていますので内部褐変をおこしていることも多々あります。買ってきたりんごが茶色くならないためにもできるだけ早く食べましょう。
《 ポイント 》
- りんごの中身が茶色いかは外見では分からない。
- 返品や交換をして欲しい場合は、りんごとレシートを持って購入先のお店に相談する。
腐ったリンゴの見分け方
りんごの中身が茶色くなっているほとんどの原因は、蜜や酸化によるものですが、腐ったりんごの中身も濃い茶色になっています。
酸っぱい臭い・異臭がする
りんごが腐るとりんごの甘い匂いが無くなり、酸っぱい臭いや異臭がしますので、臭いでだいたいわかると思いますが、なんだか変な臭いがする…と思ったら食べないようにしましょう。
皮が茶色に変色している
りんごが茶色に変色するのは中身だけでなく皮も茶色くなってきます。りんごのきれいな赤色が無くなり茶色に変色していたら食べずに処分しましょう。
中身が茶色くなっている
腐ったりんごを半分に切ると、中身が濃い茶色に変色しています。これはりんごの蜜の部分が腐ったためですので注意しましょう。蜜が腐ることを「蜜腐れ」と言います。
ぶよぶよになっている
りんごがぶよぶよで水分が流れ出ている場合は確実に腐っていますので食べずに処分しましょう。見た目にも気持ち悪いのでうっかり食べることも無いと思いますが注意しましょう。
シワシワになっている
りんごが古くなると中身の水分がだんだん抜けて中身がスカスカになります。この時点で腐っていなければ食べることもできるのですが、りんごのみずみずしさが無くなりパサパサした口あたりで美味しくなくなります。そして腐り始めるとシワシワになります。
カビが生えている
りんごの表面のカビ
りんごに白カビや青カビが生えていたらすぐ処分しましょう。皮をむけばカビが取れると思うのは間違いです。カビはりんごの奥深くまで根を繁殖し続けていますので食べないでください。
りんごの芯のカビ
りんごの見た目は問題ないのですが、切ってみると芯の周りに白や黒のカビが生えていることがあります。これは、りんごが成長するときにガクからカビ菌が入り込んで広がり、芯の部分だけに生えたためです。
種や芯だけでしたら大きく取り除けば食べられないことはありません。ただし、妊婦さんや授乳中の方、抵抗力の弱い幼児やお年寄りの方は避けた方が無難です。
芯カビが生えているりんごは捨てているという方は、芯カビになりやすい品種は避けることをおすすめします。芯カビ病になりやすい品種は
- 秋田ゴールド
- シナノスイート
- スターキング
- 北斗
- デリシャス
など
芯カビを避けたい時は、これらの品種は注意しましょう。
《 腐ったりんごの見分け方》
- 酸っぱい臭い・異臭がする。
- 皮が茶色に変色している。
- りんごを切ると中身が茶色くなっている。
- 触るとぶよぶよになって水分が出ている。
- 水分が抜けてシワシワになっている。
- カビが生えている。
最後に
りんごの中身の薄い茶色は蜜でしたね。蜜が多いほどりんごが甘くなりますが、美味しいりんごの見分け方をご存じですか?
美味しいりんごの見分け方
- りんご全体が赤くなっている。
- 皮がつやつやしている。
- りんごの甘い良い香りがする。
- ずっしりと重みがある。
- 軸が太くてしっかりしている。
- お尻に丸みがある。
りんごの蜜は全ての品種に蜜ができるわけではありません。ふじ・こうとく・はるかなどの品種は蜜が多いので、蜜がたっぷり入ったりんごを食べたい時はこの3種がおすすめです。