目次
表札でやってはいけないこと
戸建て住宅の多くには表札がありますが、表札にはやってはいけないことがあります。
マンションやアパートなどの賃貸住宅では、表札がないことも珍しくありません。不特定多数の人に自分の名前を見られることを気にする人が増えているため、特に一人暮らしの女性は防犯上の理由から表札をつけたがらないこともあるようです。
ですが、風水では表札は運気を上げる重要な要素であり、表札がないことは主人の不在とみなされ、家全体の運気低下につながると考えられています。
風水では、運気は玄関から入ってくると解釈されています。そのため、幸運を呼び込むためには、家の玄関には必ず表札をつけるようにします。
その家の「顔」でもある表札は、「この家にはこの人が住んでいますよ」と伝える必要があり、来客者や配送業者にとって目印となります。
良い気が入ってくるように誘導する表札のない家は、人が住んでいないとみなされるため、気の流れが作れないのです。
このように、表札は人が住んでいる証拠であると同時に、良い気を引き寄せるアイテムでもあるので、表札がなければ、空き家と同じように「人」が存在しないことになります。
それだけ家の表札は大切な物だと考えて間違いないでしょう。
《 ポイント 》
- 表札がないと全般的な家運が落ちることにつながる。
- 来客者や配送業者にとって目印となる。
- 表札は家に人が住んでいる証明であり、良い気を呼び込むアイテム。
表札で風水的にやってはいけないこと
プラスチックやアクリルなどの人工素材を使っている
風水的におすすめできないのは、プラスチックやアクリルなどの人工的な素材を表札に使用することです。これらは使いやすい素材ですが、家の運気を下げると言われているため、家の顔として使用するのはふさわしいと思えません。
また、デザイン性の高さから若い世代に人気のあるガラス製の表札は、もろく割れやすいのでおすすめしません。壊れやすい素材の表札を使うことで、家族の不和や親子関係にヒビが入ることが懸念されるからです。
汚れをそのままにしている
表札は外に出しっぱなしなので、手入れを怠りがちですが、ホコリがたまったままだと運気が下がってしまいます。玄関の掃除のついでに表札を磨き、ひび割れがあれば早めに補修しておきましょう。
文字が凹状に彫られている、または薄い色が使われている
表札を作る際は、字体の周りを削り文字を浮かび上がらせる技法の「浮き彫り」で、墨でしっかりと書かれたものが理想的です。字体が盛り上がって見える浮彫りは、運気も盛り上がり縁起が良いとされています。
反対に名前が凹状に彫られている表札やグレーなど色の薄い字の表札は、運気を下げるのだとか。名前を彫った表札を町の至るところで見かけますが、風水からすると名前を表札に彫るのは絶対にやってはいけないことなのです。
そして、「表札に名前を彫る」ということは、「墓石に名前を彫る」のと同じ、そして「墓穴を掘る」ことをイメージさせるという理由から縁起が悪いとされています。
ネットショップでも名前が彫られている表札が販売されていますが、購入するときはよく確認するようにしましょう。
《 ポイント 》
- プラスチックやアクリルなどの人工素材は家の運気を下げる。
- 汚れやひびなどがあれば早めに修繕する。
- 浮彫りは、運気も盛り上がり縁起が良い。
- 名前が凹状に彫られている表札や色の薄い字の表札は運気を下げる。
表札の選び方
風水的に押さえておきたい表札の大きなポイントは「素材」「形」「文字」の3つです。
いくら素材や形にこだわってよい表札ができても、付ける際に外から見えにくかったら意味がありません。またいい加減に取り付けてしまうと、むしろ運気を下げてしまうことになりかねないので、表札の力を最大限に発揮できるように気を配りましょう。
表札を付ける際に注意するポイントや、やってはいけないことを確認しておきましょう。
素材は天然の木がおすすめ
風水で表札に最適とされる素材は、天然木です。木目のあるナチュラルなものは大自然のエネルギーをたっぷりと浴びて育っているため、邪気が入り込みやすい玄関には自然の恵みを蓄えたエネルギーを持つ表札が最適なのです。
ちなみに、お札やお守りも新しいものに交換しますよね?風水でも考え方は同じで、天然木の表札が劣化したら新しい表札に変えることで新しいエネルギーが生まれ良い気がまた流れます。
人によっては買い替えしなくてもいいようにと耐久性を重視した表札を選ぶ人もいるでしょうが、木の表札の場合は、役割を全うしてくれたことに感謝して5~10年を目安に交換しましょう。
天然木以外の表札は「白系」や「ナチュラル系」
天然素材の中には重厚感や高級感がある大理石のような「石」もありますよね。確かに大理石の表札は人気がありますが、御影石や黒の大理石など黒っぽい色は家に陰りを落とすため風水的に良くないと言われています。よって素材に石を選ぶ際は、白っぽい色やナチュラル系を選ぶようにしましょう。
名前は「楷行書」の「縦書き」
表札の名前は、「楷書」と「行書」を合わせたような字体の「楷行書」がおすすめです。楷行書は読みやすく風格があるからです。
風水では世帯主の「フルネーム」が書かれた縦書きが吉とされていますが、門柱に付ける門札では個人情報の観点からフルネームではなく苗字だけにした方が良い場合もあります。
表札のサイズと取り付ける位置
表札の向きや形はさまざまですが、風水的にはできれば縦向き、形は長方形がよいとされています。縁起がよいとされる表札のサイズは、幅8.8cm×横21cm×厚み3cm程度がおすすめです。
外壁に穴をあけたり、壁に水平に取り付けたりするのは単純なようでとても難しい作業です。表札を自分で取り付けるのでしたら、取り付ける位置を間違えないように慎重に行ってください。
費用はかかりますが、近くの工務店などで相談して取り付けてもらうと良いかもしれませんね。
《 ポイント 》
- 大自然のエネルギーを蓄えた天然木が良い。
- 素材に石を選ぶなら白っぽい色やナチュラル系の表札にする。
- 読みやすく風格がある楷行書がおすすめ。
- 風水的には縦向きで長方形の表札がよい。
- 縁起がよいとされるサイズは、幅8.8cm×横21cm×厚み3cm程度。
表札を付ける位置やはがし方
表札の選び方でやるべきことと、やってはいけないことを説明しましたが、ここでは表札の付け方やはがし方を説明します。やってはいけないことも色々ありますので確認しましょう。
表札は目線より少し高い位置に設置する
玄関や門まわりに表札を取り付ける際、風水的にはどこに設置するはとても重要です。
表札をつける位置は目線より少し高い位置、日本人男性の平均身長は170㎝ちょっとなので、180cmくらいの位置でしょうか。
これが基本の表札の位置になりますが、家の向きや玄関のデザインによってはそれに合った位置の方がよい場合もあります。
表札は向かって右側に取り付けるのが基本
風水では右側から陽の気(プラスのエネルギー)が流れてくると解釈されています。よって、基本的にはドアや門に向かって右側に表札を取り付けるのが吉とされています。
また、門柱や門塀がある家の場合、門柱や門塀よりも玄関のドアのそばに表札を取り付けるようにしましょう。
玄関は南向きが理想的
最も理想的な方位は明るい太陽が良く差し込んでくる「南向き」です。南向きの玄関は人気運が高まりインスピレーションがひらめくとされていますので、芸能人や会社、店舗を経営している人は、南向きの玄関を大切にしてみましょう。
南側の表札にパッと光があたるように、スポットライトで照らしてあげるのも運気をアップさせるひとつの方法です。
表札の素材によってはがし方は変わる
表札をはがすときは、壁と表札の材質が何かによって使う道具ややり方が変わってきます。
ボンドで接着した表札の場合
両端にペンを巻き付けた釣り糸を表札と壁面の間に1~2周巻き、両方のペンを強く引っ張ってボンドを切り取ります。溶剤を使ってボンドを溶かそうとすると壁面の塗装も溶けてしまいますので、気を付けてください。
コンクリートに後埋めした表札の場合
タガネで上の方に溝を掘り、バールかドライバーでこじってください。ポロッと簡単に外れます。
完全に埋まっている表札の場合
ハンマーかマイナスドライバーのような道具を使って少しずつバラしていきます。
壁や表札にキズをつけたくない場合
道具を使ってはがそうとすると、どうしても壁面や表札にキズが付いてしまいますので、キズを最小限に抑えたいのなら工務店など専門家に頼んだ方が安心です。お近くの信頼できる業者さんを探して依頼してみましょう。
《 ポイント 》
- 表札は180cmくらいの高さに設置する。
- 陽の気が流れてくるドアに向かって右側に取り付ける。
- 明るい太陽が良く差し込んでくる南向きがおすすめ。
- キズを最小限に抑えたい場合はプロに依頼する。
最後に
その家の「顔」とも言える表札でやってはいけないこと、そして風水的に「いい表札」「ダメな表札「について解説しました。いかがでしたでしょうか?
良い気を流すための環境学である風水において、表札は運気を高める重要なアイテムです。天然素材のものを選び、読みやすい「楷行書」で縦書きにした表札が最適と言えるでしょう。
表札が汚れたり傾いていたり名前の文字がはげて読めなかったりすると運気を下げてしまいます。
これを機に、自宅の表札がどうなっているか確認し、良い気を取り込んで生活バランスを整えてみてくださいね。