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日常的に水筒を持ち歩く人は入れる飲み物に注意して
気温が高くなる時期は、その都度飲み物を買うと出費が多くなるため、自宅から水筒に飲み物を入れて持ち歩く人が増えます。
最近では、水筒にもさまざまなデザインや仕様の商品が増えているため、個人の好みで選べる楽しさがあるのも魅力の1つです。
しかし、水筒には入れて持ち歩くのに適した飲み物とそうでない飲み物があることをご存じですか。入れる飲み物によっては水筒が劣化したり、飲み物に異常が生じたりする恐れがあるため、水筒に入れる飲み物には注意が必要です。
ステンレス製の水筒は特に入れる飲み物に注意が必要
水筒にはさまざまな種類がありますが、最近はプラスチック製ではなく、丈夫で保温・保冷性能の高いステンレス製の水筒が人気の傾向にあります。
しかし、ステンレス製は金属でできているため、中に入れる飲み物には特に注意が必要です。衛生面はもちろん、水筒を劣化させるなどの悪影響を及ぼす恐れがあるため、使用する前に説明書や注意書きをよく読むようにしましょう。
さまざまな危険が…水筒に入れるべきではない飲み物5選
ここでは、水筒に入れるべきではない飲み物とその理由を紹介します。食中毒や水筒劣化の恐れがあるため、ここで紹介する飲み物は水筒に入れず、出先で購入するようにしましょう。
1.炭酸飲料
炭酸飲料は暑い時期にスッと清涼感を楽しめるため、好んで飲む人が多い飲料です。しかし、水筒に入れて持ち歩くには適していません。
炭酸飲料には大量の炭酸ガスが含まれています。その成分が清涼感を出してくれているのですが、時間が経過するにつれて炭酸ガスが蒸発し、水筒内に蓄積されてしまうことが懸念されます。
水筒内に炭酸ガスが充満することで水筒内の圧力が高まり、開けた時に吹き出してしまったり、最悪の場合、爆発する恐れがあるのです。
2.牛乳などの乳酸飲料
実は、牛乳などの乳酸飲料も炭酸ガスを発生させることがあります。牛乳などの乳酸飲料は、長い時間保存されることで発酵し、炭酸ガスを発生させる働きを持ちます。そのため、炭酸飲料と同様に水筒内の圧力が高まり、吹きこぼれや爆発を招く恐れがあるのです。
また、長時間水筒内に保存することで、乳酸飲料自体が腐ってしまう危険性もあります。腹痛や下痢、嘔吐などの症状を引き起こすため、乳酸飲料は水筒に入れないようにしましょう。
3.果汁飲料
果汁飲料も水筒に入れる飲み物として適していません。果汁飲料は、長時間水筒に入れておくことで微生物が増加し、これらが多くのガスを発生させる原因となります。
また、果肉入りの果汁飲料の場合は、果肉が隙間などに入り込み、水筒の仕様によっては詰まったり漏れたりする恐れも。
こうした理由から、果汁飲料も「水筒に長時間保存する飲料としては避けるべき」と注意書きされていることが多いです。
4.味噌汁やスープ
最近では、寒い時期に味噌汁やスープなど、食事代わりになる温かい飲料を水筒で持ち歩く人も増えました。
しかし、味噌汁やスープには塩分が多く含まれています。こうした塩分が多く含まれている飲み物は、ステンレス製の水筒には適していません。
味噌汁やスープに含まれる塩分は、ステンレスの錆を引き起こし、ステンレス製ボトルの持つ保温性や保冷性能を下げてしまう恐れもあります。したがって、味噌汁やスープを持ち歩く際は、専用の容器に入れてください。
5.アルコール類
アルコールは水筒に入れて持ち歩くことで、ガスを発生させる恐れがあります。長時間入れていると内部でガスが充満し、圧力がかかることで爆発や吹きこぼれを起こすことがあるのです。
ちなみに、アルコールを水筒に入れて持ち歩いていると、アルコール中毒の原因になることが懸念されます。アルコールは水筒で持ち運ばず、行く先で購入したり、購入したアルコール飲料を家に持ち帰って楽しむようにしましょう。
スポーツ飲料も注意が必要
水筒にスポーツ飲料を入れて持ち歩く人は多いですよね。特に、ジムに通っている人やランニングを習慣にしている人は、スポーツ飲料を水筒に入れる機会も多いでしょう。
しかし、スポーツ飲料にも塩分が含まれているため、ステンレス製ボトルとの相性が良くありません。含まれている塩分量はスープや味噌汁に比べて少ないものの、水筒劣化の原因となる恐れがあるため、入れる水筒には注意が必要です。
水筒に入れる飲み物は安全を考慮したものを選んで
いかがでしたか。水筒はとても便利なアイテムですが、入れる飲み物によっては劣化や食中毒を招く恐れもあります。説明書には『入れてはいけない飲み物』が記載されていることも多いので、水筒を使う際は必ず説明書などの注意書きを読み正しく使いましょう。