部屋が異常に乾燥してしまう2つの理由!ちょうどいい湿度を保つ秘訣は?

目が乾燥している女性

秋から冬になると空気の乾燥が気になりますが、実は夏の暑い季節でも部屋の湿度は低くなっているのをご存じでしょうか。意外なことですが、エアコンを使う際は夏でも加湿器を使って部屋の湿度を上げて乾燥対策をするのがおすすめです。部屋が異常に乾燥してしまう理由とちょうどいい湿度を保つ秘訣を解説します。

部屋が異常に乾燥してしまう2つの理由

エアコンをつける女性

部屋の乾燥は冬の間だけでなく夏でも乾燥しやすくなっています。気付いたら肌がカサカサしたり目が乾きやすくなったりしますので、暑い季節でも乾燥対策には心がけましょう。

1.暖房やヒーターで室温が上がり相対湿度が下がるため

冬は外気が10度前後まで下がりますが、室温は人が快適に感じる20~25度程度まで暖房やヒーターを使って温度を上げています。

暖房やヒーターでは、空気を直接温めるので、水蒸気が発生しません。空気中の水分は増えず、温度だけが上昇する仕組みのため、相対湿度が低下して乾燥を引き起こしてしまいます。

2.冷房で熱と一緒に部屋の水分も外に放出されるため

夏は冬とは違った理由で室内が乾燥します。夏は空気が乾燥する季節ではありませんが、エアコンは冷房や除湿をする際、部屋の熱を外に出そうとするため、一緒に空気中の水分も部屋の外に放出されてしまうのです。

夏のエアコンでは、室内の気温を下げ温度は快適になっても、室内の空気中の水分が低下するため部屋の空気は乾燥した状態になるのです。

ちょうどいい湿度を保つ秘訣

湿度計

日本は季節ごとに湿度と温度が変化することや、地域によっても大きく異なります。

ちょうどいい湿度は40~60%

室内の快適な湿度は40~60%とされています。湿度が40%以下になると肌やのど、目の乾燥を感じやすくなります。また、ウイルス飛沫の水分が蒸発して軽くなるのも湿度が40%以下です。この状態ではウィルスの落下速度はゆるやかになり、約30分間も空気中を漂うことになるそうです。

反対に、湿度が60%以上になるとムシムシとした暑さを感じ不快指数が上がったり、ダニやカビが発生しやすくなります。乾燥も気にならずムシムシすることもない、ちょうどいい湿度は40~60%が目安となっています。

季節に合った加湿器を使う

エアコンを使う際は夏でも室内の湿度が下がりやすくなるため、加湿器を使って湿度を保つようにしましょう。加湿器にはさまざまな種類があり効果や仕組みがそれぞれ異なります。季節に合った加湿器を選ぶことで、夏でも快適に湿度を保つことが可能となります。

加湿器の種類

  • 蒸気式加湿器
  • ハイブリッド式加湿器
  • 超音波式加湿器
  • 気化式加湿器

加湿器は上記のように大きく4つに分かれています。夏の加湿に適しているものは、濡れたフィルターにファンの風を当てて、気化(蒸発)させることで加湿を行う、気化式加湿器です。熱を加えずに水を蒸気に変えるため、室温が上がることなく湿度を上げることができます。

夏はエアコンで空間が冷えてからONにする

冬はエアコンやヒーターを使うのと同時に加湿器をONにする使い方が多いですが、夏は室内が冷えたり乾燥を感じたら加湿器をONにしましょう。

加湿器を使う際の注意点

湿度を保つのに便利な加湿器ですが、使い方を間違ったり、お手入れが不十分だと、カビなどの問題を引き起こすことがあります。また置く場所や部屋の広さやタイプに合わせて加湿能力を決めることもポイントです。

  • できるだけ部屋の中央に置く
  • 窓、家具、パソコンなどの近くは、避けて設置する
  • タンクの水は毎日替える
  • タンク内部も定期的に掃除する

加湿器を使わないで乾燥した室内の湿度を上げる方法

加湿器をわざわざ用意しなくても、ちょっとした工夫で乾燥した室内の湿度を上げる方法があります。

  • 清潔なタオルを濡らし天井に吊るす
  • 鍋や器にお湯を張っておく
  • 観葉植物を置く
  • 霧吹きでスプレーする
  • 洗濯物を部屋の中で干す

以上のような方法も取り入れてみてください。

紫外線による肌の乾燥にも注意

1年を通して室内の乾燥対策が必要であると同時に、屋外での乾燥にも気を付けましょう。湿度が高めの夏の空気は乾燥していませんが紫外線を過度に浴びやすく、それによって皮膚のバリア機能の低下を招き肌の乾燥が引き起こされます。

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