優先席でやってはいけない5つのタブー!どんな人が座ってはいけないの?

老人に席を譲らないで座っている高校生

電車には車両の端などに設けられた優先席があります。この『優先席』、皆さんはどんな目的で設置されているか正確にご存じでしょうか。今回は『電車の優先席』の定義と、優先席で行ってはいけないタブー行為について説明しましょう。

電車の優先席は高齢者や体の不自由な人に優先される席

優先座席

現在、多くの電車で『優先席』が設けられており、この『優先席』は以下のような特徴を持つ人々に優先的に座るべきです。

  • 体の不自由な高齢者
  • 怪我や障害、病気によって制約を抱える方
  • 妊娠中の方
  • 小さな子どもを抱っこしているお母さん

これらの特徴を持つ方々、またはその他にも座るべき理由がある人々に、優先的に席を譲るよう鉄道会社から推奨されている席を指します。

優先席に誰もいなかったら座っていいの?

しばしば議論される「健康な人が優先席に座ってもいいのか」という問題ですが、基本的に優先席は「必要とする人がいれば優先して譲るべき席」です。したがって、前述のような人々が近くにいなければ、健常者が座っても構いません。

「周囲の視線が気になって優先席に座れない」と感じる人もいるでしょうが、電車が混雑していて席が空いている時には、誰も座らず通路をふさぐよりも、優先席に座ることで他の乗客の通行の妨げにならないでしょう。

ただし、健常者が優先席に座る場合には、途中で必要としている人が乗車してきた際には、席を優先的に譲るように心がけましょう。

電車の優先席で避けるべき5つのタブー

電車内の優先席

では、電車の優先席ではどのような行為に気をつけるべきなのでしょうか。ここでは電車の優先席でしてはいけないタブーをご紹介します。

1. 明らかに座る必要がある人に席を譲らない

周囲に座るべき理由がある人がいない場合、健常者が優先席に座ること自体に問題はありません。『優先席』は「必要とする人に優先的に譲るべき席」であり、必要な人がいなければ通常の席として使っても差し支えありません。

しかし、明らかに座る必要がある高齢の方や体の不自由な方、妊娠中の方などがいるにもかかわらず、席を譲らない行為は許されません。

見た目では健康に見える人でも、介助が必要であることを示すマークを身につけていることがあります。これらのマークを見逃さず、気づいたらすぐに席を譲るようにしましょう。

2.譲って断られた場合、座ることを強要しない

「優先席は必要な人に譲るべき」という考えから、善意で席を譲る行為は非常に価値があります。しかし、席を譲って断られた経験がある人もいるかもしれません。

たとえ他人から見て「席が必要そう」と思われる場合でも、本人は席を必要としていない、または自分のプライドから「まだ元気」と感じている高齢者もいます。さらに、「妊婦と間違えられたが、実はただ体型がふくよかなだけだった」という体験談もインターネット上で見られます。

人にはさまざまな理由や心情がありますので、譲った後に断られたら、それ以上席に座ることを強要するのは避けてください。善意でも、受け手にとっては「ありがた迷惑」に感じられることもあります。

3. 優先席での居眠り

優先席は誰も座っていなければ健常者が座っても問題ありませんが、必要とする人がいるにも関わらず座り続けるのは避けるべきです。

優先席に座る際は居眠りをしたり、スマートフォンに没頭し過ぎたりすることなく、常に周囲を意識し、必要としている人にすぐに反応できるように心掛けてください。優先席での適切な振る舞いが、トラブルを避け、互いに快適な電車内環境を保つために重要です。

4.優先席に荷物を置く

健常者だけでなく、優先席を必要としている方々にも共通することですが、優先席では荷物を隣の席に置く行為は避けるべきです。

優先席は特に、立っていることが困難な人々に席を譲るべきとされています。それにも関わらず、自分の隣の席に荷物を置いてしまうと、それが通常の席であっても他の乗客からの批判的な視線を受けることがあります。

優先席では、これからその席を必要とする人が来るかもしれないため、なおさらのこと、自分が座っている席以外に荷物を置くのは控えるべきです。荷物が多い場合には、荷物棚を活用しましょう。

5. 健康そうな人が座っているからと罵声を浴びせる

時折、電車内で見受けられるのが、健康そうな人が優先席に座っているからといって罵声を浴びせるトラブルです。

前述の通り、優先席に座ることは、必要としている人がいない時には健常者が座っても差し支えありません。さらに、外見だけでは健康かどうかを判断することは難しく、実際には病気を抱えていたり、妊娠初期であったりする人もいます。

個々人の状況を無視して、個人の正義感で他人に罵声を浴びせる行為は、ただの迷惑行為であり、それが原因で大きなトラブルに発展することや、優先席を本当に必要としている人にとってトラウマになることもあります。

まとめ:電車の優先席での配慮と利用の心得

今回ご紹介した内容を通して、「優先席には健常者が座ってはいけない」という一般的な誤解についても触れましたが、優先席は必要としている人がいない場合には、健常者が座っても問題はありません。

しかし、優先すべき人が近くにいた場合、即座に席を譲るなどの配慮が求められます。電車内での過ごし方には、他の乗客に配慮し、誰もが快適に過ごせるよう心掛けることが大切です。

また、優先席の利用にあたっては、そのメリットとデメリットを理解し、適切な判断ができるようにすることも重要です。みんなが気持ちよく利用できるよう、優先席の本来の目的を理解し、それに沿った行動を心がけましょう。

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