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臭くなった靴を復活させる方法
靴のニオイが気になった時、それは買い替えのサインなのでしょうか?
いえいえ、臭くなった靴でも復活させることができるんです!では、そどうしたら復活させられるのか、その方法をいくつか紹介しましょう。
10円玉を入れて靴を復活させる
臭くなった靴に10円玉を入れておくのは、消臭効果が高いよく知られた方法です。10円玉に使われている銅は、水分と触れることで銅イオンを放出する性質を持っています。
靴についている菌がこの銅イオンを取り込むことでニオイの原因となる雑菌を分解し、嫌なニオイがなくなるという仕組みです。
片方に5枚ずつ10円玉を入れて一日放置します。履く前に取り出すだけなので、とても簡単で今日からすぐにでも始められますよね。
10円玉を長い間入れっぱなしでいるとカビが生えやすくなってしまうので、放置しておかないようにしましょう。
無水エタノールで靴を復活させる
洗うのが難しい革靴におすすめなのが、無水エタノールをスプレーする方法です。
水1に対して無水エタノールを0.3〜0.5の比率で加え、スプレー容器に入れると除菌消臭スプレーが完成します。これを靴全体にスプレーして拭き取るとニオイを抑えることができます。
シューキーパーを使用して靴を復活させる
靴、特に革靴は湿気や乾燥に弱く、足にかいた汗で革を傷めてしまいます。そんな時にはシューキーパーを使って、革靴の蒸れを防ぎながら適切な湿気を保つようにしてみましょう。
靴の内部を程よく乾燥させ湿度を調節することができれば、雑菌の繁殖防止にもなり、防臭や防菌にも効果を発揮します。
木製のシューキーパーはプラスチック製に比べて高価ですが、吸湿性・耐久性に優れ、形状矯正として長く愛用することができます。
重曹で靴のニオイを消臭できる
酸性の汚れを中和する性質を持つ弱アルカリ性の重曹を使って消臭することができます。
靴にニオイがつく原因の一つに、酸性である人の皮脂があります。重曹を使うことで汚れを分解しニオイを抑える他、靴のジメジメした湿気の除湿にも効果を発揮します。
重曹の消臭スプレー
水100mlに小さじ4分の1程度の重曹を溶かしスプレー容器に入れます。ニオイが気になる靴にそのままスプレーしましょう。
重曹を使った消臭袋
重曹を布で作った袋に入れ、靴の中に置いて一晩程度おけば、十分な消臭効果が発揮されます。
重曹を直接靴にふりかける
頑固なニオイや汚れには、重曹を直接靴にふりかけることで、消臭だけでなく殺菌・除湿効果があり、予防にも繋がります。
洗剤の代わりに重曹で洗う
頑固なニオイがついた靴は、洗剤代わりに重曹で洗ってニオイを落としてみましょう。
重曹を入れたビンや袋を置く
たくさんの靴が入っている下駄箱は、湿気がたまりやすく嫌なニオイがつきやすいので、重曹を入れた容器や袋を置いて除湿・消臭をしてみましょう。
プロに任せて復活させる
これは最終手段になりますが、靴のクリーニング店に依頼するとニオイが消えて復活させることができます。革やスウェードなど靴の素材によって料金は違ってきますので、事前に確認しておきましょう。
《 ポイント 》
- 靴に銅イオンを放出する10円玉を入れて消臭する。
- 無水エタノールを容器に入れると除菌消臭スプレーが完成。
- シューキーパーを使って靴の内部を程よく乾燥させる。
- 重曹で汚れを分解しニオイを抑える。
- 靴のクリーニング店に依頼する。
臭くなった靴を復活させる正しい洗い方
シンプルに洗って復活させる
革靴ではなく、スニーカーなどは自分で洗ってニオイをとることができます。固形石鹸で洗い、天日干ししてカラカラになるまで乾燥させて乾かすのが重要なポイントになります。
頑固なニオイが染み付いてしまったスニーカーには、刺激が少ない粉末の酸素系漂白剤を使って殺菌・消臭をしてみましょう。
〈スニーカーの洗い方〉
- 固形石鹸で泡だてたらブラシを使ってスニーカーをこすり洗いし、40℃前後のお湯で洗い流します。
- バケツに50℃くらいのお湯を入れ、そこに酸素系漂白剤を入れて溶かします。1時間以上スニーカーを浸け込んでからすすぎます。
- 雑巾やタオルなどでスニーカーの水分を拭き取り、ベランダなどで天日干しします。
水分が残っていると雑菌が繁殖しますので、風通しの良いところでしっかり乾燥させるようにしましょう。
靴専用洗剤で洗う
靴のニオイや汚れを取って復活させるには、やはり丸洗いするのが一番です。革靴やスウェードでも洗える専用の洗剤が販売されていますので、ニオイが気になる場合はこの専用洗剤を使ってみてください。
靴を丸洗いした後は、必ず日光の当たる通気性のいい場所で、カラカラになるまでしっかり乾かしましょう。
雨の日や室内で乾かすことになった場合、せっかく丸洗いしたのに雑菌が繁殖しやすく逆効果になってしまいます。日光の力を借りた天日干しが何より効果的なので、丸洗いする日は天気の良い日を選ぶようにしましょう。
《 ポイント 》
- 頑固なニオイが染み付いた靴には、粉末の酸素系漂白剤を使う。
- 革靴やスウェードでも洗える専用の洗剤がある。
- 丸洗いする日は天日干しができる天気の良い日を選ぶ。
臭くなった靴を復活させる時のNG行為
消臭効果に優れたファブリーズやリセッシュなど、日常的に使っている方は多いことでしょう。無水エタノールより除菌作用は劣りますが、購入したらそく使えますので便利ですよね。
ところが、ファブリーズやリセッシュを使い続けていくと、皮脂や雑菌の上からおおいかぶさるだけでスプレーの成分がこびりつき、それがニオイの原因になってしまいます。
靴の中の繊維に溜まったニオイを根こそぎ取り除かないと、そのまま蓄積していくだけでニオイの解決にはなりませんのでご注意を!
《 ポイント 》
- ファブリーズやリセッシュを使い続けるとニオイの原因になる。
- 靴の中の繊維に溜まったニオイを根こそぎ取り除かないと解決しない。
靴が臭くなる原因と予防法
靴が臭くなってしまう原因
臭くなった靴のニオイは雑菌が靴の中で繁殖することで発生します。足は汗をかきやすいのですが、汗自体が臭うわけではありません。
靴を長時間履いていると汗が乾かないのでどんどん蒸れて、角質や皮脂などが雑菌の餌となり、雑菌が繁殖しやすくなってしまうというわけです。
汗だけでなく雨で濡れてしまった靴を乾かさずにそのままにしていると、高温多湿で雑菌が好む環境が整い、嫌なニオイがどんどん強まってしまいます。
靴が臭くならないための予防法
靴が臭くなってしまう原因は「雑菌が繁殖するから」だとわかりましたね。では、雑菌を繁殖させないためにはどのようにして予防したら良いのでしょうか。
通気性の良い靴を選ぶ
頻繁に履く靴は、通気性の良い素材のものを選ぶと蒸れにくく、雑菌の繁殖を抑えられます。
最も注意が必要なのは、通気性が悪い「合成革皮」や「ゴム製」の靴です。革の靴よりも値段が安いので購入しやすいのですが、通気性が悪いため臭くなりやすいので、お値段は張りますが革の靴をおすすめします。
同じ靴ばかり履かない
どうしてもお気に入りの靴ばかり履いてしまいがちですが、毎日同じ靴ばかり履いていると前日の湿気がそのまま残り、どんどん雑菌が繁殖してしまいます。少なくても3足ほどの靴をローテーションしながら履くようにすると、乾燥しやすくなり雑菌の繁殖を抑えることができるでしょう。
一日履いた靴は休ませる
一日履いた靴はすぐに下駄箱にしまうのではなく、風通しの良い場所で乾かしながら休ませます。
その際に、10円玉を入れたり、新聞紙を丸めて入れたりするなどしておくと、しっかり乾燥させることが出来ておすすめです。
スニーカーなどは天日干しをしても大丈夫ですが、革靴は傷めてしまうので陰干しにしてくださいね。
ニオイがついてしまう前に重曹を使う
新しい靴の防臭剤としても活用できるのが重曹です。重曹は嫌なニオイの原因となる湿気・雑菌を抑える効果があるため、新品の靴にニオイがついてしまう前に重曹を使って除湿し、雑菌が繁殖しないように予防しましょう。
フットケアを心がける
靴のニオイ以前に、足そのものがニオイという人がいます。足をキレイに洗って一日の汚れをしっかり落とさないと、当然雑菌は繁殖してしまいます。
足の指の間や、爪のまわりなど忘れがちなので、専用のブラシを使うなどして意識して洗うようにしましょう。
また、角質が溜まったガサガサのかかとや、伸びすぎた爪もこまめにケアをしてください。そこで、どうしても足のニオイが気になる時に試してほしいのが「重曹足湯」です。
足のニオイの原因が弱酸性なのに対して、弱アルカリ性の重曹を使うことで中和されニオイが無くなります。他にも、足専用の消臭スプレーや塗り込むジェルなどを使って対策することで予防に繋がるでしょう。
《 ポイント 》
- 高温多湿で雑菌が繁殖すると嫌なニオイが発生する。
- 通気性が悪い「合成革皮」や「ゴム製」の靴を避ける。
- 3足ほどの靴を毎日ローテーションしながら履く。
- すぐに下駄箱にしまわずに風通しの良い場所で乾かしながら休ませる。
- 新しい靴にニオイがつかないように重曹で予防する。
- 足の指の間や爪のまわり、かかとのフットケアを心がける。
最後に
臭くなった靴を復活させる方法と、正しい洗い方、NG行為についていかがでしたでしょうか?
ニオイが発生しないようにするには、「雑菌を繁殖させないこと」がポイントでしたね。毎日履いている靴のニオイが強くなったからとすぐに買い替えるのではなく、復活させる方法を試してみてはいかがでしょうか!