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新築の入居前にバルサンは必要?
基本的に新築にはゴキブリがいませんので、バルサンをする必要はありません。
入居前の新築物件は、まだ清潔できれいな状態なので、ゴキブリが生息する場所はありません。ゴキブリがいないのにバルサンを焚いても意味がないですよね。
ゴキブリがいない場合でも、ゴキブリ対策としてバルサンを使おうと思うかもしれません。しかし、くん煙(煙・霧)タイプのバルサンは殺虫効果はありますが、防虫効果がなかったり、短時間しか効果がなかったりするので、無駄になってしまうかもしれません。
これまで、新築にはゴキブリがいないからバルサンをする必要はない、という話をしましたが、引っ越したらゴキブリが出たという話もあります。
そのような場合は、たとえ新築の家であってもバルサンを使用する必要があります。そもそも、なぜ新築にゴキブリが出たのでしょうか?
次に、新築でバルサンが必要なケースと、ゴキブリが発生する原因について説明します。
《 ポイント 》
- 基本的に新築にはゴキブリがいないのでバルサンをする必要がない。
新築でもバルサンが必要なケース
ここでは、新築なのにゴキブリが見つかり、バルサンが必要になったケースを紹介します。
引っ越しの荷物にゴキブリが入っていた
引越しの準備でいろいろなものをダンボールに詰めていると、ゴキブリが入り込むことがあります。ゴキブリは特に段ボールや古紙が大好物です。梱包用の段ボール箱、梱包用の新聞紙、本、雑誌などに潜んでいることがあります。
水が無い排水口から入り込んだ
一般的な住宅では、排水溝が屋内と屋外でつながっています。排水溝に水があればゴキブリは侵入できませんが、新築で水が開通していないとゴキブリは自由に出入りできます。
近所にゴキブリが多い
ゴキブリは雑食性なので、生ゴミだけでなく肥料や植物も食べます。近所に飲食店やゴミ捨て場、畑、公園などがあると、そこで繁殖したゴキブリが家の中に入ってくることがあります。
段ボールにゴキブリの卵がついていた
引越しのために新しいダンボールを購入しても、ダンボールを保管している倉庫にゴキブリの卵が産み付けられていると、新しい建物で卵がふ化することがあります
近所でバルサンを焚いた
近所でバルサンを焚いくと、逃げ出したゴキブリが家の中に入ってくる可能性があります。
ゴキブリはニオイに敏感で、嗅覚も優れているため、バルサンのニオイを察知すると、家の隙間から隣の家に逃げ込むことが多いのだそうです。
人間がいないので駆除されない
人間がいないので食べ物はありませんが、駆除されることもなく、寒さをしのげるので、ゴキブリにとっては住みやすい環境といえます。
暗く換気が悪いので住みやすい
ゴキブリは暗くて湿気が多く、換気の悪い場所を好みます。入居前の光や風通しが悪いと湿気がこもりやすく、ゴキブリの住みやすい環境になってしまいます。
《 新築なのにゴキブリが出る理由 》
- 引っ越しの荷物にゴキブリが入っていた。
- 水が無い排水口から入り込んだ。
- 近所にゴキブリが多い。
- 段ボールにゴキブリの卵がついていた。
- 近所でバルサンを焚いた。
- 人間がいないので駆除されない。
- 暗く換気が悪いので住みやすい。
新築物件へ引っ越す際のゴキブリ対策とは
バルサンでゴキブリの侵入防止
新築の建物に外からゴキブリが侵入するのを防ぐには、置き型バルサンが有効です。
バルサンを食べたゴキブリは巣に持ち帰り、他のゴキブリを退治することができます。また、卵にも効果があるので、ゴキブリが増殖することはありません。
〈バルサン置き型殺虫剤〉
植物やアロマでゴキブリの侵入防止
柑橘系やミント系の植物やアロマを置くと、ゴキブリの侵入を防ぐことができます。
柑橘系
ゴキブリは柑橘類のにおいを嫌います。これは、柑橘類に含まれるd-リモネンという成分が、ゴキブリの体を麻痺させる作用があるためです。
ミント系ハーブ
ゴキブリはミントなどのハーブの香りを嫌います。ミントはハッカとも呼ばれる清涼感のある香りで ゴキブリに限らず多くの昆虫が嫌がります。
ゴキブリが嫌うハーブには、ミントのほかに、タイムやセロリなどがあります。
タイムはシソ科の植物で、タイムの成分であるチモールとオイゲノールはゴキブリを遠ざける効果があります。セロリはセロリ科の植物で、独特の強い香りがあり、ゴキブリはこれを嫌って近づこうとしません。
新築物件でバルサンを使うときの注意点
バルサン燻蒸剤には、ペットや乳幼児に有害な成分であるフェノトリンが含まれています。
フェノトリンは体内に入ると、皮膚炎、末梢神経症状、肝機能異常などを引き起こし、場合によっては死に至ることもあり、非常に危険です。
病人、妊婦、小児、乳幼児は薬剤(煙)に触れてはいけませんので、バルサンを焚くのは止めましょう。
また、ペットや観賞魚、植物などを部屋の外に出し、バルサン焚き終わった後は、部屋の換気を十分に行い、床や壁についた薬剤をよく拭き取ってからペットを部屋に入れるようにしましょう。
ただし、ペットの種類によっては、バルサンを焚いた後、すぐ部屋に入れてはいけない場合があります。バルサンの注意書きをよく確認するようにしましょう。
バルサンにはさまざま種類があります。
煙タイプ
このバルサンは煙を発生させるタイプで、噴射力と拡散力が最も強く、効果的に室内へ散布することができます。
〈バルサン ワンタッチ 煙タイプ くん煙剤〉
水タイプ
火を使わず、水につけるだけで煙が出るタイプで、臭いが少ないのが特徴です。また、煙は少ないですが、噴射・拡散力があるため、部屋中に噴霧されます。
〈水ではじめるバルサンプロEX〉
霧タイプ
薬液を霧状に噴霧するタイプで、煙が出ないため、においがつきにくいのが特徴です。
〈バルサンプロEX ノンスモーク霧タイプ〉
置き型殺虫剤
メスが持つ卵や大型ゴキブリ、巣に隠れているゴキブリに効果があり、部屋の隅や壁際にすっきりと収まり、クリアカラーでエサが減っていく様子も確認できます。
〈バルサン Gキャップ ゴキブリ誘引殺虫剤〉
最後に
基本的に新築の建物でバルサンを炊く必要はありませんが、外から入ってくるゴキブリが気になる場合は、外に置き型のバルサンを置いておくことをおすすめします。
排気口の下、エアコンの排水口付近、ベランダや窓などにバルサンを置くことで、ゴキブリの侵入を防ぐことができます。
実は、以前ゴキブリが出て大騒ぎしたことがあり、どこに隠れているか神経質になった経験をして以来、侵入防止に力を入れています。
ゴキブリが現れてから慌ててバルサンするよりも、事前にゴキブリ対策をしておけば、ゴキブリに怯える生活もしなくて済むので安心ですよ。