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溶岩プレートのお手入れをする時の注意点
溶岩プレートとは、溶岩から作られたプレートで熱の持続性が高いのが魅力の調理器具です。
一度熱すると冷めるまでに時間がかかるという特徴があるため、火を消してからもある程度の時間はお肉や野菜を焼き続けられます。
溶岩プレートでは、炭火で焼いたようなパリッとしたおいしい焼き上がりが得られますが、取り扱いにはいくつかの注意がありますので、そのポイントをご紹介しましょう。
洗剤を使って洗わない
溶岩プレートを洗うときに洗剤を使うのはNGです。なぜかというと、溶岩プレートが洗剤を吸ってしまうからです。
いくら水で洗い流しても洗剤が残ってしまい、それがかえって溶岩プレートを傷めてしまうことになります。
これは大切な注意事項として、購入した商品に添えられている説明書に記載されていますので、しっかり目を通してから使いましょう。
高温の溶岩プレートに水をかけない
使った後の溶岩プレートがまだ熱いうちに、水やお湯をかけると割れる原因になってしまいます。
他の調理器具や食器に付いた汚れであれば、使った後すぐに洗った方が落ちやすいのですが、溶岩プレートの場合は、熱い状態のまま水やお湯をかけてしまうとプレートにヒビが入ったり割れてしまう可能性があります。
ある程度温度が下がったことを確認してから、水やお湯で洗い流すようにしましょう。
溶岩プレートを使う前に必要なお手入れ
溶岩プレートを使い始める前には、簡単でありながらとても重要なお手入れをする必要があります。本来の溶岩プレートの良さを十分に実感するためには、使う前のお手入れを面倒くさがらずしっかりとしておかなければいけません。
(※詳しくは「溶岩プレートを使う前のお手入れ方法」にてご説明しています)
《 ポイント 》
- 溶岩プレートを洗うときに洗剤は使わない。
- まだ熱いうちに、水やお湯をかけると割れる原因になる。
- 面倒くさがらず使う前のお手入れをすること。
溶岩プレートを使う前のお手入れ方法
溶岩プレートは、使う度に行う使用後のお手入れの他に、購入してから使うまでの間にしておく最初のお手入れが必要です。
いくつかの点に注意しながら、最初に使用する前に以下の手順でお手入れをしておきましょう。
手順1:溶岩プレートを水、またはお湯で洗う
溶岩プレートは溶岩を削ってプレート状に加工してあります。その溶岩を削った後の落としきれていない削りカスが、溶岩プレートに付着していることがあるので、最初に使う前にしっかりと水かお湯で洗い流しましょう。
手順2:煮沸する(できれば)
必ずではありませんが、取り扱い説明書には「できれば10分程度の煮沸をおすすめします」と書かれています。水やお湯だけでは洗い流せなかった溝の中の汚れがあるかもしれませんので、煮沸してみてはいかがでしょうか。
急激な温度変化がないように、熱湯ではなく水の中に溶岩プレートを入れてから着火し10分程度加熱しましょう。
手順3:空焼きして水分を完全に飛ばす
水気を拭き取った後は、コンロの火にかけて水分を完全に飛ばします。例え小さめの溶岩プレートでも重量があるため、持ち上げながら作業するのはけっこう大変です。気を付けて作業してくださいね。
手順4:油を引いて焼き入れをする
しっかりと水分を飛ばして乾燥させたら油を引きます。粗熱が取れた溶岩プレートの焼く面に、オリーブオイルやサラダ油などの食用油を塗ってコーティングしておきます。
油を引くのは一番初めに焼くときだけでいいので、ハケやキッチンペーパーを使って素早くきれいに仕上げましょう。
〈溶岩プレートのメリット〉
火力の調整が難しい炭火に比べて火加減をあまり意識しなくて良いので、お肉がふっくらジューシーな焼きあがりに仕上がります。
また、バーベキューの網と違って、溶岩プレートで焼く食材には火が直接当たらないので、肉や野菜、キノコなど食材の水分を必要以上に奪うことがありません。
余分な水分や旨みが出てしまわないことが、おいしさの秘訣なのでしょう。
《 ポイント 》
- 最初に溶岩石の削りカスを水かお湯でしっかりと洗い流す。
- できれば10分程度の煮沸をしたほうがよい。
- 水分を完全に飛ばすために空焼きする。
- 食用油を焼く面に塗ってコーティングしておく。
溶岩プレートが汚れた時の洗い方
先ほど、使う前にしておく最初のお手入れ方法をお知らせしましたが、ここからは使用した後に毎回行うお手入れについてご紹介します。
溶岩プレートを使用したあとは、次回気持ちよく使えるようにしっかりと洗って保管しておきましょう。
溶岩プレートはしばらく熱いので気をつける
カセットコンロや七輪の上だと不安定なので、その場所で作業をせずに安定した場所に移動します。
溶岩プレートは蓄熱性が高くて冷めるのに時間がかかりますので、移動させる時はやけどしないようにミトンを使用して運ぶようにしましょう。
溶岩プレートの洗い方
前述しましたが、熱い状態の溶岩プレートに水やお湯をかけるのは厳禁です。
ある程度温度が冷めてからお湯や水で汚れを落としていきますが、それでも取れない場合はヘラやスクレーパー、たわしを使って焦げや汚れを落としていきましょう。
肉がこびりついている場合は、最後まで焦がし切ると灰になって簡単にとることができます。そして、汚れをきれいに落とそうと洗剤を使うのはNGでしたね。
冷めた溶岩プレートは水洗いだけでも結構汚れが落ちるので、水洗いだけで十分なことが多いのですが、水洗いのメンテナンスだけできれいにならない場合は以下を参考にしてください。
汚れがひどい場合は重曹を使う
焦げや汚れがひどい場合は、溶岩プレートを大きめのフライパンに入れて煮沸して落としていきます。この時に重曹を入れて煮沸すればよりきれいに仕上がります。
重曹を入れてある程度煮沸したら、火を止めて数時間放置しておくと溶岩プレートからこびりつきが浮いてきますので、これを水かお湯で洗い流してみましょう。
溶岩プレートが入る鍋はけっこうな大きさが必要です。それにピッタリなのがサイズが大きめのフライパン!食品用重曹小さじ1杯程度を入れて10~15分ほど、クツクツと煮沸すると、手の届かない孔の中の汚れも出てきますよ。
終わった後は急冷して割れないように自然に冷めるまで放置します。
高圧洗浄機を使用する
もし、汚れが溶岩の隙間に入り込んで残っている場合は、シャワーの水圧を利用して洗い流しましょう。
溶岩プレートは水圧には十分に耐えられる材質なので、ヘラやスクレーパー、たわしを使ったこすり洗いが面倒であれば、高圧洗浄機を利用して汚れを洗い飛ばす方法もあります。
ご家庭で高圧洗浄機をお持ちでしたら簡単に洗えるのでぜひ試してみてください。あっという間に汚れが落ちるので便利ですよ。
しっかりと乾燥させてから保管する
溶岩プレートを使う前のお手入れ方法と同じく、汚れを落としたら次に使うときのためにしっかりと乾燥させましょう。
水分が残っていると溶岩プレートの劣化が早まってしまいますので、新聞紙で包んで湿気対策をしながら保管しておと長持ちさせられますよ。
《 ポイント 》
- コンロや七輪の上でなく安定した場所に移動させてから作業する。
- こびりついた肉は最後まで焦がして灰になると簡単に取れる。
- 汚れがひどい場合は大きめのフライパンに重曹を入れて煮沸する。
- 高圧洗浄機を利用して汚れを洗い飛ばす方法もある。
- 完全に乾燥させたら新聞紙で包んで保管する。
溶岩プレートの正しい使い方
溶岩プレートが割れないように注意する
溶岩で作られているものなのでヒビが入ってしまうことがあります。そのそうなると、溶岩プレートのヒビが入った部分に油が入り込んでしまい発火してしまう可能性があるため使用してはいけません。
溶岩プレートに衝撃を加えたり、急激に冷却したりすると割れる原因になってしまうので、注意してくださいね。
カセットコンロのボンベに注意
カセットコンロの上に溶岩プレートを置いて使用する場合は、ボンベの上に溶岩プレートが重ならないように注意しなければいけません。
溶岩プレートが熱せられるとカセットコンロのボンベまで高温になってしまい、最悪の場合はボンベが爆発してしまう可能性があるからです。
《 ポイント 》
- ヒビの部分に油が入り込んで発火してしまう可能性がある。
- カセットコンロのボンベの上に重ねて置くのは危険。
最後に
溶岩プレートのお手入方法についていかがでしたでしょうか?
初めて使う時の注意点や洗い方など、溶岩プレートの特徴をしっかり押さえておけば、使ったときにその良さを満喫できます。
特にお肉はフライパンで調理するよりもふっくらとジューシーに焼きあがるので、一度使ってみるとその魅力にハマってしまうことでしょう。
お手入れが面倒くさそうと思われがちですが、実際には簡単で、「簡単」ではあってもとても「重要」です。
せっかくの溶岩プレート、洗い方と手入れ方法をマスターして自宅でもアウトドアでも、おいしい溶岩石料理を堪能してくださいね!