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冷凍庫の電気代はいくら?
冷凍庫を購入する際に気になる冷凍庫の電気代ですが、実は簡単な計算式で割り出すことができます。冷凍庫のカタログスペックには、年間消費電力という項目が記載されていることがほとんどです。
例えばある機種のカタログスペックを見たときに、200kwh/年という項目があったなら、それは年間消費電力を表す数値だということになります。
この場合は、年間に200kw電力を消費したということを表しています。この数値に、家庭ごとの電力使用単価をかけ合わせれば、1年間に必要となる電気代を算出できるのです。
年間消費電力 × 電力使用単価 = 年間の電気代
電力使用単価は電力会社と、契約方法によっても変わってくるので一概には言えません。そこでたとえば電力単価が27円だとすると、200×27=5,400となり、年間の電気代が5,400円かかるということになります。
200kwh/年 × 27円 = 5,400円/年
1ヶ月ごとの電気代を割り出すのなら、この数値を12等分すればよいというわけです。
年間の電気代 ÷ 12ヶ月 = 1ヶ月ごとの電気代
5,400円/年 ÷ 12/月 = 450円/月
自分の家庭内で必要となる容量がわかれば、その容量の冷凍庫のうち、できるだけ年間消費電力の少ない冷凍庫を選ぶのが賢明だと言えます。
冷凍庫の電気代とサイズごとの比較
冷凍庫の電気代は、サイズによっておおまかに分けることができます。実際に冷凍庫を選ぶ際の目安となるので覚えておきましょう。
38L
年間の電気代の目安は5,000円を下回るあたりとなっています。
39L~66L
このサイズは、機種ごとに電気代にばらつきがあります。年間の電気代の目安は、4,000円~5,500円となっています。
67L~85L
このサイズの冷凍庫の年間電気代は、1つ下のサイズの冷凍庫とあまり差がありません。4,400円~5,800円が年間電気代の目安となります。
86L~110L
このサイズに該当する冷凍庫は、機種によってかなり年間の電気代に差がついています。安いもので5,000円を切りますが、高くなると8,000円を超えてきます。機能によっても違ってくるので注意が必要です。
111L~
このサイズになると、年間の電気代も10,000円を超えてきます。家族構成などを考慮し、必要なサイズを選ぶようにしましょう。
電気代が安いオススメの冷凍庫8選!
節約ができて機能も充実した冷蔵庫をご紹介します。買い替えをご検討中ならぜひ参考にしてみてください。
①シャープ86L冷凍庫 直冷式 ホワイト系 FJ-HS9X-W
容量:86L
消費電力:225kwh/年
電気代:6,080円/年
この冷凍庫は片開きタイプの冷凍庫になります。容積は86Lで、幅は55cmです。直冷式を採用し、価格は23,000円が目安となっています。年間消費電力は225kwh/年なので、年間の電気代の目安は6,080円です。冷凍庫内は4段になっているので、冷凍食品の整理が楽にできます。
②三菱 121L 冷凍庫 右開き シャイニーシルバー MF-U12D-S
容量:121L
消費電力:405kwh/年
電気代:10,900円/年
この三菱製の冷凍庫は、121Lという大容量を誇っています。幅は大容量のわりにコンパクトな48cmで、置く場所を選びません。年間消費電力は、405kwh/年で、年間10,900円ほどの電気代がかかります。
操作部が庫外にあるので、扉を開かずに温度調整ができます。天面が耐熱性になっているので、オーブンレンジなどを置くことができます。価格は38,000円が目安です。
③ハイアール 66L チェストタイプ 冷凍庫 直冷式 ホワイト JF-NC66F(W)
容量:66L
消費電力:143kwh/年
電気代:3,800円/年
ハイアール製のこの冷凍庫はチェストタイプで、内容量は66Lとなっています。価格の目安は20,000円です。年間の消費電力は143kwh/年で、年間3,800円ほど電気代がかかります。
チェストタイプなので、全面が開きづらい場所にも設置できます。ノンフロンタイプの冷凍庫となっており、省エネと共に地球温暖化対策にも貢献をしています。
④アイリスオーヤマ 冷凍庫 100L 1ドア 直冷式 PF-A100TD-W
容量:100L
消費電力:260kwh/年
電気代:7,000円/年
アイリスオーヤマ製のこの冷凍庫は、100Lという大容量ながら目安22,000円という低価格を実現しています。チェストタイプで冷凍食品を入れやすく、付属のバスケットに小物を保存できます。
年間消費電力は260kwh/年で、電気代はおおよそ年に7,000円かかります。
高さが85cmあるので、余裕をもってたっぷり保存することができます。また、直冷式なので音も静かです。
⑤ALLEGiA 冷凍庫 ストッカー(206L) チェストタイプ 上開き AR-BD206-NW
容量:206L
消費電力:227.59kwh/年
電気代:6,145円/年
アレジア製のこの冷凍庫は、チェストタイプで206Lという大容量を誇っています。価格の目安は37,000円で、リットルあたりで割るとかなりお得感のある冷凍庫です。ただ、横幅が92.6cmあるので、設置する場所のスペースをよく確認する必要があります。
大家族にはぴったりの大容量なので、育ち盛りのお子さんのいる家庭でも安心です。年間消費電力は227.59kwh/年で、年間の電気代はおよそ6,145円とかなり割安になっています。
⑥Grand-Line 冷凍庫 32L 1ドア シルバー AFR-32L01SL
容量:32L
消費電力:193kwh/年
電気代:5,200円/年
グランドライン製のこの冷凍庫は、32Lというコンパクトサイズが特徴になっています。高さが50cmを下回っているので、寝室などに置いても邪魔になりません。価格の目安は15,800円と、手ごろな価格設定がされています。
部屋の片隅に置いて、アイスクリームなどを保管しておくのもよいでしょう。年間消費電力は193kwh/年で、年間の電気代はおよそ5,200円です。内部の棚板を取り外せば、大きな冷凍食品を保存することもできます。
⑦レマコム 三温度帯冷凍ストッカー (146L) RRS-146NF
容量:146L
消費電力:219kwh/年
電気代:5,900円/年
レマコム製のこの冷凍庫は、3段階に温度を設定することのできる製品です。冷凍だけではなく、チルドや冷蔵にも対応しているので、自分の必要に応じた使い方ができます。
価格の目安は26,000円で、チェストタイプの冷凍庫です。年間消費電力は219kwh/年で、年間の電気代はおよそ5,900円とお得です。容量は146Lという大容量なので、たっぷりと保存することができます。
⑧BESTEK 冷凍庫 60L 直冷式 1ドア 右開き BTLD109
容量:60L
消費電力:200kwh/年
電気代:5,500円/年
BESTEK製のこの冷凍庫は、右開き式で内容量60Lの冷凍庫です。価格の目安は20,800円となっています。ドアを開くと透明なプラスティック製のカゴが3つあり、正面から内部を確認できるので便利です。
年間消費電力は200kwh/年で、年間の電気代はおよそ5,500円となっています。3段階の温度調節ができるので、保存する食品に合わせた温度管理が可能です。
冷凍庫の電気代を節約するには
冷凍庫の電気代を節約する方法には、次のようなやり方があります。
冷凍食品をできるだけ入れる
冷凍庫は冷蔵庫とは違い、保存する食品を目一杯入れた方が節電になります。空きスペースが少ないほど冷凍庫内の温度が上がりにくくなります。というのは、冷凍食品自体がくっつくことで、互いに冷やしあう効果があるからです。
冷凍庫を選ぶ時に省エネタイプを選択する
これは節電を考えて冷凍庫を選ぶ際の、基本中の基本です。最低限の機能があれば十分な場合には、とにかく省エネタイプの冷凍庫を選びましょう。
冷凍庫のドアは上開きを選ぶ
冷凍庫のドアは、おもに手前に開くタイプと上に開くタイプ、及び手前に引き出すタイプの3種類に分類されます。冷凍庫内の温度を上げないで食品を取り出すのなら、上開きのドアがおすすめになります。なぜなら、暖かい空気は上昇するので、上開きだと庫内の温度が上がりにくくなるからです。
冷凍庫のドアの開く向きによって使い勝手は大きく変わってくるので注意が必要です。上開きの場合、縦収納になり入っている食品全体を見渡しづらく、取り出すのに時間がかかり結果的に電気代がかかってしまう可能性もあります。
前開きの場合、全体を見渡しやすいですが、設置場所の確保が難しくなってくる場合もあります。
前開き引き出しタイプの場合は奥の物まで取り出しやすくなるので、前に開くことができる空間の余裕がある場合は使い勝手では一番楽に使えるでしょう。
省エネタイプの冷凍庫を選び電気代を節約しよう
専用の冷凍庫があれば、冷凍食品のまとめ買いも可能になります。買い物の回数を減らすことで、手間だけではなくガソリン代を減らすことも可能になります。
とはいえ、冷凍庫の電気代が高くなると、そのメリットも半減してしまいます。少しでも電気代を抑えるためには、省エネタイプの冷凍庫を選ぶのが一番です。そういった冷凍庫を選び、賢く冷凍食品を楽しみましょう。
業務用スーパーの普及により過去には一般のスーパーでは販売していなかったような冷凍食材を買えるようになったり、大袋の冷凍商品を買えるようになりました。またネット通販やネットスーパーの普及と、共働き家庭も増えたため食料品のまとめ買いをする家庭も増えてきています。
そのため年々注目度が高くなっているのが冷凍庫。上手に利用することで家事の時短にも節約にもつながるアイテムであることは間違いありません。あとは使いこなせるかどうかを自分のライフスタイルにあわせて検討してみてください。
家事アドバイザー・節約アドバイザーとしてテレビ・講演・コラム連載などで活動。頭を使って賢くスマートに、時間とお金をバランスよく使う暮らし方を提唱。著書に「シンプルライフの節約リスト」(講談社)などがある。
冷凍食品を購入したりホームフリージングをすることで食材の長期保存が可能になることは、買い物回数を減らすことができるので家事の効率化になるだけでなく、食料を傷ませて無駄にしてしまう食品ロスの軽減にも役立ってくれます。
ただし24時間365日可動し続ける家電が1つ増えることになるので、必要な容量と電気代をよく検討する必要があります。