目次
シンク下の食器は衛生的でない?
湿気がこもりやすい
シンク下は湿気がこもりやすいため、食器を収納する場所として衛生的とは言えません。湿気がこもったまま放置しているとカビが発生します。
食器を収納している場合には食器にもカビ菌が付いてしまいます。カビ以外の細菌も繁殖しやすく嫌な臭いの原因になります。
パイプが通っている場合には水滴が付いていないか手で触れて確認してみてください。キッチンやシンク下の構造によっては、水滴が付くほど湿気がこもりやすい場所である可能性も考えられます。
ホコリがたまりやすい
シンク下の奥にはホコリがたまりやすいため、食器を収納する場所として衛生的とは言えません。扉を開け閉めする度に奥の方へと追いやられてしまうのです。
シンク下は湿気がこもりやすく、ホコリが水分を吸ってしまうと塊になります。大掃除をしようと行動する頃にはこびりついて取れにくくもなります。
湿気の水分を吸って塊になったホコリにカビが発生すると厄介です。十分に取り除くことができない状態であると、ずっとカビ臭に悩まされることになります。
ゴキブリが出やすい
シンク下はゴキブリが出やすいため、食器を収納する場所として衛生的とは言えません。湿気やホコリの多い場所を好んで住み着いてしまうんです。
ゴキブリ用の駆除剤が販売されていますが、食器と同じ場所に置いておきたくはないですし、駆除剤を食べたゴキブリの死骸が食器を収納するスペースに転がっていたら嫌ですよね。
5mmほどの隙間があれば簡単に侵入することができてしまうため、シンク下にある排水管が侵入経路になりやすいです。
チャタテムシ(茶立虫)が出やすい
シンク下はチャタテムシが出やすいため、食器を収納する場所として衛生的とは言えません。新居にも住むと言われているほど身近に存在する害虫です。
湿気・ホコリ・カビを好むため、シンク下で繁殖を続けていることがよくあります。薄暗い環境を好むという点でもシンク下はチャタテムシにとって最適な場所なのです。
知名度は低いですが、どの家にも必ず存在するとされるほど決して珍しい害虫ではありません。茶色くて少し細長い虫の死骸を発見したことはありませんか?
シンク下に食器を衛生的に収納する方法
シンク下は使い勝手のいい収納スペースなのに活用できていないなんてもったいない!衛生状的に良くないのではないかと考えすぎて上手く活用できないでいるだけです。
シンク下にも食器を衛生的に収納する方法があります。ちょっとした工夫とコツをお教えしますので、ぜひお試しください。
重ねて使えるシンク下フリーラック
シンク下には重ねて使えるフリーラックがおすすめ!限られたスペースに食器を収納するなど有効活用することができます。
- 組み合わせが自由にできるもの
- 排水パイプを避けて置くことができるもの
- シンク下のサイズに合わせて高さや幅を伸縮できるもの
- 長く使えるもの(耐久性)
- 汚れにくい素材であるもの
- 水洗いできるもの
選ぶ時のポイントです。組み合わせが自由自在であると、どんなタイプのシンク下にも合わせやすいです。
棚板を部分的に取り外し可能であれば、排水パイプを避けることができます。高さや幅を伸縮可能であれば、デッドスペースができにくいです。
衛生的に食器を収納するためには、耐久性・汚れにくさ・お手入れのしやすさも重視したいですよね。湿気がこもりやすくカビが発生しやすい場所ですから、水拭きや水洗いができるとよいです。
ファイルボックス or ストッカー
シンク下にはファイルボックス(もしくはストッカー)を置くことで食器を立てて収納することができます。高さはあるけれど横幅が狭いシンク下におすすめです。
いつの間にか増えているお皿もかさばらずにスッキリと収納でき、使いたいものをすぐに取り出せるのが特徴です。重ねられた食器の一番下や真ん中にあるお皿って取り出しにくいですよね。
ファイルボックスの真ん中に仕切りが付いたタイプもあり、とくに大皿の収納に向いていて、取り出しやすく食器を傷つけにくいです。
底の方にホコリがたまりやすいのでこまめにチェックし、汚れている時は水洗いするとよいです。
すのこ
シンク下にすのこを置くことで、湿気・カビ・臭いを防ぐことができます。木製のすのこには吸湿作用・消臭作用・防臭作用を期待することができるためです。キャスター付きのすのこなら出し入れもしやすいです。
シンク下の衛生状態が悪くなると、すのこにカビが発生することがあります。たまったホコリがカビの栄養源になってしまうためです。
こまめなお掃除が苦手な場合には、プラスチック製やポリプロピレン製のすのこがおすすめです。水拭きや水洗いが可能で、シンク下の衛生状態を保ちながら食器を収納することができます。
シンク下の収納に適しているもの
調理器具
シンク下には、基本的には水回りで使うものの収納に適しています。
- ザル
- ボウル
- 鍋
湿気に強い素材の調理器具を収納します。コンロ下にも収納がある場合、鍋やフライパンはシンク下よりもコンロ下が使いやすいです。
掃除用品
- 食器洗い用スポンジ
- 食器用洗剤
- 漂白剤
- コンロ周りの油汚れを取るスプレー
掃除用品やストック類をシンク下に収納しておくとサッと取り出して使えて便利です。
未開封の調味料
シンク下の奥の方には未開封の調味料や缶詰を収納するのにも使えます。未開封であればラップやアルミホイルの収納にもよいです。
シンク下の湿気・臭い対策
除湿剤や消臭剤を置く
シンク下用の除湿剤には、除湿・消臭・防カビ・抗菌など複数の作用があります。シンク下用であれば衛生的に置くことができますし、シートタイプなら小さく狭いスペースにも置くことができます。
扉を開けて空気を入れ替える
晴れた日にはシンク下の扉を開けておきましょう。30分~1時間程度で構いません。こもった湿気が出て行ってくれますし、新しい新鮮な空気と入れ替えることができます。
月1の念入りなお掃除
シンク下に食器を衛生的に収納していてもホコリや汚れはたまります。ゼロにすることは難しいです。
月に1回は収納している食器を全て取り出し、シンク下やフリーラックなどを水拭きや水洗いでお掃除しましょう。この時、無駄な食器はないか、欠けたりひび割れていたりする食器はないかなども確認するとよいです。
食器を十分に乾燥させてから収納する
水分が残ったままの食器をシンク下に収納するとカビや臭いの原因になります。必ず十分に乾燥させてから収納してください。乾きにくい食器には、すすぎ洗いの時にお湯を使うと早く乾きます。
排水管の隙間を埋める
シンク下にあるパイプは排水管です。根本に隙間ができてしまっていることがよくあります。ゴキブリや害虫の侵入口でもありますし、臭いの原因にもなります。
- 防臭ゴム
- すきまパテ
このようなアイテムで隙間を埋めると良いです。
本来なら排水管の根元には防臭ゴムが付いていますが付いていないこともあります。付いているけれど劣化し、作用していないこともあります。取り換えることをおすすめします。
すきまパテとはエアコンの配管周りなどで見かけるものです。粘土のようなイメージでしょうか。乾燥することもなく硬くなることもないので、簡単にご自分で隙間を埋めることが可能です。
最後に
湿気がこもりやすくホコリが溜まりやすいシンク下への食器の収納は基本的にはおすすめできません。
普段からこまめにお掃除やお手入れをすることができない場合、衛生状態を保つことが難しいからです。しかし、収納スペースとして有効活用しなければもったいない場所です。
シンク下にも食器を衛生的に収納する方法があります。収納アイテムは100円ショップやホームセンターで格安で手に入ります。食器を収納する前に、少しでも衛生状態を長く保つためのアルコール除菌をしておくと良いです。