薬の正しい捨て方とは?NG行為や分別方法まで徹底解説

数種類の薬

病院で処方された薬や市販薬は、意外と飲み切らずに余らせてしまう人も多くいます。特に市販薬は、購入したものの全て飲み切らず、そのまま何ヶ月も放置しまうことが多いですよね。古くなった薬や期限切れの薬は、なるべく早めに正しい方法で処分するようにしましょう。

意外と余らせがちな薬たち…どのように処分している?

カプセルと錠剤の薬

病院で処方された薬や市販薬など、すべて飲み切らずに余らせてしまっていませんか。特に市販薬は多くの量をパッケージに入れて販売しているため、すべて飲み切らずに余らせてしまっているご家庭は多いでしょう。

しかし、薬はいつまでも飲めるわけではありません。それぞれ薬には使用期限がありますし、あまりにも長い間保管している薬は古くなり、品質が劣化しています。こうした使用期限切れの薬は、間違って飲まないよう、正しい方法で早めに処分することをおすすめします。

薬は薬局や医療機関に処分を依頼するのが原則

薬の説明をする医師

余った薬をそのままご自宅のゴミとして廃棄処分している人も多いと思いますが、実は処方された薬、市販薬に限らず、薬は薬局や医療機関で処分を依頼するのが原則です。意外と知らない人が多い事実ですよね。

処方された医療機関や薬局には、あらかじめ余った薬を処分する廃棄ボックスなどが設置されているところも多いです。面倒に感じるかもしれませんが、誤って他の人の手に渡ったり、環境汚染の原因とならないよう、基本的には処方してもらった場所に処分を依頼しましょう。

ただし、きちんとご自宅で正しく分別し、処分することができるのであれば、ご自宅で廃棄処分することも可能です。少量であればこちらも面倒ではないので、正しい方法を理解した上で処分できるでしょう。

やってない?薬を捨てる際にやってはいけないNG行為3選

薬をゴミ箱に捨てる

まずは多くの人がついやりがちな薬の間違った捨て方を紹介します。薬は錠剤や粉末、液体など様々な種類がありますが、それぞれに合った捨て方をしなければ、環境汚染につながる恐れもあるので注意が必要です。

1.正しく分別せずに廃棄する

薬は正しく分別した状態で捨てなければいけません。こうした分別が面倒と感じる場合は、原則に従い、処方してもらった薬局や医療機関に持ち込み、処分を依頼するべきでしょう。

基本的に、薬は可燃ゴミに分類されます。しかし、薬が入っているボトルやパックなどはプラスチックゴミに分類されるため、こちらをきちんと分別するようにしてください。

子ども用の液体薬であれば、スポイトや計量用のグッズがついてくることもあるので、こちらもきちんとただし分別方法に則って処分しましょう。

2.薬を剥き出し状態のままゴミ袋に入れて捨てる

薬を処分する際、そのまま剥き出し状態のままゴミ袋に捨てていませんか。実はこの方法は少々危険が伴います。

ゴミ袋をごみ収集所に出す場合、多くの人の目に留まることになります。場合によっては、カラスにゴミ袋が荒らされ、袋が破けて薬が散乱してしまう恐れもあります。

ゴミ袋から散乱してしまった薬は、道路に飛び散ることが多いですが、そこを小さな子どもや犬猫が通った場合、好奇心から薬を持ち帰ってしまったり、犬猫であれば誤飲してしまう恐れもあります。

薬は飲みあわせや体質などによって、重篤な副作用を引き起こす恐れもあり大変危険です。こうした危険を回避するためにも、薬は剥き出し状態のまま捨てず、紙などに包むなどして捨てるようにしましょう。

3.シンクやトイレの水に流して捨てる

余った薬の処分方法に困った際、シンクや洗面所、トイレの下水などに流して捨てようとしていませんか。特に、シロップ薬などは液体なので、そのまま流してしまう人が多いと思います。

しかし、薬を水に流して処分してしまうと、下水に薬が溶けてしまい、薬の成分が下水道の水に含まれてしまいます。すると、環境汚染の原因となり、自然界のバランスが崩される恐れも出てきます。

薬の成分が含まれた水では、自然界に住む魚たちは生きることができません。この環境汚染が巡りに巡って、私たちの食卓にも影響を及ぼす可能性も出てきます。必ず液体であっても薬は正しく処分することを心がけましょう。

自宅で薬を処分するときはどのように分別するべき?

たくさんの薬の山

先にご紹介したように、薬は基本的に可燃ゴミです。しかし、薬を包んでいるパッケージやボトルはプラスチックゴミであることが多いので、分別しなければいけません。

自治体によっては、プラスチックゴミ、あるいは不燃ゴミに分類されることもあるので、お住いの自治体のホームページを確認しておきましょう。

また、薬自体は可燃ゴミとして処分が可能ですが、捨て方に気をつける必要があります。

  • 錠剤や粉末剤などはティッシュなどの紙に包んで捨てる
  • 液体状の薬はキッチンペーパーで吸収して可燃ゴミで捨てる
  • 湿布などの貼り薬は内側を貼り合わせて可燃ゴミとして捨てる

以上のポイントを押さえて、正しく分別した上で処分するようにしましょう。もしも分別や正しい処分方法に迷った場合は、処方された薬局や医療機関に持ち込んでください。

薬は危険を回避するためにも正しい方法で処分して

薬を飲む女性

多くのご家庭に余っている薬があると思いますが、間違った方法で処分してしまうと環境汚染にもつながります。子どもや犬、猫などにも危険が及ぶ恐れがあるので、分別した上で、正しく処分するようにしましょう。

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