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重曹とクエン酸の炭酸水がまずい理由
苦味や塩味が強すぎる場合
重曹の比率が高いと、苦味や塩味が強くなります。重曹は炭酸水素ナトリウムという成分で、この成分がクエン酸や水と混ざると、苦味や塩味を感じ、不快な味として認識されてしまうのです。
硬度がやや高い水を使う
硬度とは、水に含まれるマグネシウムの含有量を表します。日本で販売されているミネラルウォーターの多くは、軟水、つまり硬度の低い水だと言われています。
硬度が高くなると、ミネラル分が多くなり、硬く、苦く、少し塩辛い味になります。日本でも採水地によっては硬度の高い水もあります。
硬度の高いミネラルウォーターは主にヨーロッパに多く、輸入品のミネラルウォーターは硬度の高いものが多いので、購入の際はラベルを確認してください。
硬度の高い水に重曹を混ぜると、さらに苦味が出て不味いと感じてしまいます。
重曹とクエン酸を使った炭酸水の作り方
〈用意するもの〉
- 軟水:1リットル
- 重曹:小さじ2杯
- クエン酸:小さじ2杯
- ペットボトル(炭酸水が入っていた空のペットボトルなど)
〈作り方〉
- よく冷えた「軟水」を用意する。
日本の水道水は基本的に軟水です(地域によって水質が若干異なります)。また、国内のミネラルウォーターの多くも軟水です。 - 水1リットルに対して重曹小さじ2杯、クエン酸小さじ2杯を入れる。
- ペットボトルのキャップをしっかり閉め、振って混ぜたら完成!
〈美味しく作るコツ〉
- 重曹とクエン酸の比率は「1:1」です。重曹を入れすぎると苦くなるので注意しましょう。
- 作った炭酸水は、しっかり冷蔵庫で冷やすとより美味しくなります。
重曹とクエン酸で作る炭酸水の活用法
クエン酸、重曹、水を使って家庭で作る炭酸水は、そのまま飲む以外にも、果物やシロップと合わせてジュースを作ったり、焼酎と混ぜて柑橘類のスライスと氷を入れてオリジナルチューハイにしたりと使い道があります。
炭酸水でご飯を炊く
炭酸水でご飯を炊くと、ふっくらとした艶とコシのあるご飯が炊きあがります。また、ご飯が冷めても味が落ちにくいので、お弁当にも適しています。
パンケーキを作る
牛乳の量を半分にし、減った分は炭酸水で。家庭では難しい、ふわふわの食感のホットケーキを作ることができます。
牛乳の量を半分にして、減らした分を炭酸水にします。フワフワっとした、自宅では難しかった食感のパンケーキを作ることができます。
炭酸水で洗顔
炭酸水での洗顔は、毛穴に詰まった汚れや黒ずみ、余分な皮脂などを取り除くことができるので、ニキビ肌の方におすすめです。
また、炭酸水には血行促進や肌のターンオーバーを促す効果もあると言われています。ただし、刺激も洗浄作用も水より強いので、敏感肌や乾燥肌の方、傷や炎症がある方には不向きな場合もあるので注意しましょう。
自宅の観葉植物にも炭酸水を
気が抜けた炭酸水に含まれるミネラル成分は、植物にも有効です。捨てずに、観葉植物に与えてあげてください。
炭酸の弱酸性はお掃除にも使える
炭酸水に含まれる二酸化炭素は弱酸性で、油汚れを落とす効果があります。石鹸成分を含まず、洗い流しも簡単なので、とてもエコな洗剤です。また、嫌な臭いを中和し、雑菌の繁殖を抑制する効果もあります。気が抜けた炭酸水でも効果は同じです。
最後に
家庭で炭酸水を作るときのポイントは、水をよく冷やしておくことと、重曹とクエン酸の量に気をつけることです。
炭酸水はそのまま飲んだり、ご飯を炊いたりと使い方は様々です。また、気が抜けてしまった炭酸水は掃除などにも使えるので、ぜひ自宅で炭酸水を作ってみてはいかがでしょうか。