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理想的な入浴時間と温度
理想的な入浴時間は、10~15分程度、温度は、38℃~40℃程度が理想です。入浴時間は短すぎても長すぎてもその健康効果を少なくしてしまいます。
入浴時間を誤ると健康被害も
疲労回復や保湿を目的に入浴をしていても、入浴時間によっては逆効果になってしまうこともあるのです。温度も熱いお湯に浸かるのが好きだという方も多いかもしれませんが、適温を守らないとかえって健康に悪影響を与えることもあるのです。
適切な温度で入浴するのも重要
温度が低すぎると身体を温めることができませんし、逆に熱すぎると身体に大きな負担をかけることになり、かえって疲労がたまってしまうこともあります。高い温度のお湯は肌にも良くないので美容に気を付けている人も温度には注意が必要です。
正しい入浴時間で期待できる効果
疲労回復効果
10~15分程度の適切な入浴時間を守ると、様々な良い効果が期待できます。まずあげられるのは、疲労回復効果です。入浴によって体温が上がると、血液の流れが促進されます。
疲労を残さないためには食事で摂取した栄養を疲労した筋肉に届けてあげる必要がありますが血行がよくないと充分に栄養を届けてあげることができません。そこで、入浴をすることで血行を良くすると栄養が身体の隅々まで行き届きやすくなります。
ストレス軽減効果、睡眠の質改善
適切な時間を守った入浴には、ストレスを軽減させる効果があります。ストレスは、交感神経の働きを活発にし、副交感神経の働きを抑制してしまうとされています。
副交感神経が優位な状態になると、スムーズに眠りに入ることができますが、ストレスによって交感神経が優位に立ってしまうと、なかなか寝付けなくなってしまい睡眠不足に陥ってしまうのです。そこで入浴をすることでストレスを解消することで、交感神経の働きを弱めると眠りやすくなり、睡眠の時間と質が改善するのです。
ダイエット効果
入浴によって血行が促進されると新陳代謝が良くなります。新陳代謝が良くなると効率的にエネルギーが使われるようになるので身体に脂肪がたまりにくくなります。入浴による血行の促進には、ダイエット効果もあると言えます。
長すぎる入浴時間は肌の乾燥や疲労につながる
長風呂は肌の保湿成分を流してしまう
肌は長時間お湯に晒し続けると、皮脂などの保湿成分が流れてしまいます。美肌のために皮脂はと落とした方が良いと考える人も多いですが、皮脂には保湿効果があり、落としすぎてしまうと肌の乾燥を招きます。
入浴をすると肌の保湿成分が流れ落ちます。長風呂をしてしまうとその分、多くの保湿成分が流れ落ちてしまうので、乾燥しやすくなるのです。
体への負担が長時間続くと逆効果
入浴には疲労回復効果があるとされていますが、これは適切な時間を守った場合です。
入浴中、身体はお湯からの圧力を受けています。それにより血行が促進されます。適当なところでお湯から出れば血行促進によって新陳代謝が良くなり疲労回復などのメリットを享受できます。
しかし長時間になってしまうと、入浴による身体への負担が大きくなり、かえって疲れがたまってしまうのです。また、入浴も長すぎると交感神経の働きを活発化させてしまうので、睡眠の妨げにもなります。
まとめ:適切な入浴時間を守って健康的な毎日を!
入浴には、様々な効果があります。しかし、入浴が健康に良いと分かって、長風呂を始めてしまうと効果が減るどころか逆効果になってしまいます。入浴は、10~15分程度の適切な時間を守ることでその効果を実感することができるようになります。
毎日入浴しているのに身体の調子が良くならないという方は一度、自分の入浴時間を見直してみましょう。