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家庭料理の定番人気メニュー『揚げ物』
皆さんのご家庭では、どのようなメニューが人気ですか。野菜や魚といった食品は苦手でも、揚げ物は大好きというお子様は多いですよね。そんな家庭料理の定番人気メニューでもある揚げ物は、料理の中でも特に注意が必要な料理と言えます。
油を大量に使うこともあり、揚げ物を調理している最中に起こる火災事故も多く、慣れている人でも細心の注意を払いながら行わなければいけません。
しかし、長年揚げ物を調理していると、最初は注意深く調理していた人でも、徐々に注意を怠りがちになってしまいます。慣れている人ほど、今一度、揚げ物をする際の注意事項を再確認するべきでしょう。
揚げ物をするときに絶対してはいけないNG行為4選
料理の中でも特に最新の注意を払わなければいけない揚げ物調理において、皆さんはどのような注意事項を思い浮かべますか。ここでは、揚げ物をするときに絶対してはいけないNG行為をご紹介するので、揚げ物調理に慣れている人も今一度、確認していきましょう。
1.揚げ物を調理しているときに目を離す
揚げ物をするときに絶対守らなければいけない注意事項として、基本中の基本とも言えるNG行為に目を離す行為があります。これは普段揚げ物をする人はもちろん、揚げ物をしない人でもご存知の方が多いでしょう。
頭では「絶対に目を離してはいけない」とわかっていながら、揚げ物に慣れてきてしまうと、意外と「少しなら…」と目を離してしまう人がいるのも事実です。そのため、毎年揚げ物調理による火災が一定数報告されています。
「宅配便がきたから」「電話がきたから」「子どもに呼ばれたから」など、ちょっとした時間でも目を離すと火災の危険性があります。揚げ物を調理しているときは、必ず目を離さず、どうしても離れなければいけないときは、一度火を止めてから離れましょう。
2.高温で油を加熱し続ける
揚げ物に使用する油を加熱する際、同じ温度で加熱し続けていませんか。意外とやりがちな間違った調理方法です。
一般家庭において、油を加熱すると、約5分ほどで約180℃まで上がってしまいます。そのまま同じ温度で加熱し続けると、200℃、300℃と上がっていきます。すると、白煙が立ち、最悪の場合、油に引火して火災の原因となります。
揚げ物に使用する油は、基本的に180℃前後で揚げることが推奨されています。200℃を超えると引火のリスクが高まるので、揚げ物用の温度計で温度を測るか、あるいはパン粉を落として浮いてきた段階で火を弱火にしましょう。
3.紙で廃油を吸収してゴミ袋にそのまま捨てる
揚げ物をしたときは、使った油の捨て方も注意が必要です。間違った捨て方をしてしまうと、引火して発火現象を引き起こし、火災を引き起こしたり、ゴミ収集車の中で引火してしまい爆発を引き起こす恐れもあります。
例えば、キッチンペーパーや新聞紙、ティッシュなどの紙製の油処理材で廃油を吸収し、そのままゴミ袋に捨てる行為は絶対NGです。ゴミ袋の中でなんらかの原因で引火してしまい、火災を引き起こしたケースも報告されています。
人命に関わる非常に危険な事故を引き起こす恐れがありますので、必ず自治体のホームページを確認し、指示通り廃油を処分しましょう。
4.廃油をシンクに流す
また、使った油をシンクに流して捨てる行為も絶対にNGです。環境に悪いという理由も1つありますが、シンクの排水口が詰まってしまったり、最悪の場合、下水道が詰まってしまう事もあります。
下水道が詰まってしまうと、なかなか自分で対処することが難しくなってしまうので、業者に依頼することになってしまいます。廃油は絶対にシンクには流さず、自治体の定めている捨て方で処理してください。
揚げ物は細心の注意を払って調理・廃棄して
いかがでしたでしょうか。普段から揚げ物をしている方にとっては「当たり前」と思うかもしれませんが、油の温度や目を離してしまう行為によって、毎年火事が報告されています。今一度、油の扱い方を確認し、調理から廃棄まで細心の注意を払って行いましょう。