目次
ファスナーの仕組みと壊れる主な原因
ファスナーは大きく分けると「スライダー」「エレメント」「テープ」で構成されています。
- スライダー:ファスナーを開閉させるときに動かす部分
- エレメント:かみ合わせるギザギザになっている部分
- テープ:洋服やバッグなどに縫い付ける布の部分
スライダーやエレメントに不具合が生じると
- ファスナーを閉めても開いてしまう
- スライダーが動かなくなる
- スライダーの引手部分が取れてしまう
- スライダーがエレメントから外れてしまう
このようなトラブルになります。
ファスナーが壊れた時にしてはいけないNG行為3選!
1.布地が巻き込まれた時、薄い布地を強く引っ張るのはNG
ファスナーが壊れてしまう原因で多いのが布地を巻き込んでしまうケースです。この時の対処法は、ファスナーを逆方向に引きながら引き込まれた布地を引っ張ると解消されます。ですが、無理に引っ張ると薄い布地は穴が空いたり破れてしまうことがあるため気を付けましょう。
元に戻す対処法
- 閉めるときに巻き込んだ場合は開ける方向へ、開けるときに巻き込んだ場合は閉める方向に動かします。
- 布地を左右にピンと伸ばし引っ張りながら、ゆっくりとスライダーを戻します。
- 無理に引っ張ると布地が破れたりファスナーが破損するので気を付けましょう。
2.ファスナーがかたい時、無理に動かすのはNG
ファスナーがかたく動かない時に無理に動かすとファスナーが破損するので力いっぱい動かすのはNGです。長く使っているファスナーは錆びてきてしまうこともあります。
かたく動かないときは「潤滑油」を綿棒につけて解消しましょう。潤滑油はワセリンやリップクリーム、なければクレンジングオイルやミシン油、サラダ油などで代用ができます。
ただし、オイルを使う際は必ずティッシュペーパーなどで当てて布地に付かないよう気を付けてください。ファスナーが動くようになってもオイルのシミが洋服に残ってしまうこともあります。
元に戻す対処法
- 綿棒に潤滑油となるワセリンまたはリップクリームや固形石鹸を塗ります。
- 1の綿棒をエレメントの両側に付けます。
- ゆっくりファスナーが動かします。ファスナーが動いたらティッシュペーパーで潤滑油をふき取ります。
潤滑油にオイルをつかう場合は下にティッシュペーパーを当て洋服にシミがつかないよう十分気を付けながらおこなってください。
3.閉めても開いてしまう場合、ペンチなどで抑え過ぎてしまうのはNG
ファスナーが閉めても閉まらない場合は、スライダーの隙間が広がってファスナーから外れていることが原因として考えられます。この時は、ペンチなどを使って広がった部分の隙間を修正すると元通りに閉まるようになります。
ですが、ペンチなどを使う場合に強く抑え過ぎてしまうとスライダーが破損してしまうので抑え過ぎなどには十分注意しながら修理しましょう。ファスナーを修理する場合、先端が細くなっているラジオペンチが使いやすいでしょう。
元に戻す対処法
- ファスナーを一番端に移動させます。
- スライダーの隙間が広がっている部分をペンチで優しく挟みます。
- 少しずつ力を加えながら隙間をキュッキュッと優しく締め付けます。
引手部分が取れた場合は新しいものを購入できる
ファスナーの引手の部分が取れてファスナーを動かせなくなってしまった場合は、修理というより引手部分を交換しましょう。手芸店などで引手部分だけが販売されています。デザインや大きさもさまざまなので、合ったサイズやデザインを選べるでしょう。
すぐにファスナーの開閉が必要な場合は安全ピンで代用ができます。ですが、使い続けるには危ないため応急処置として使うだけにしておきましょう。