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そのまま食事もOK!『スキレット』は料理好きの注目の的♪
皆さんは『スキレット』という言葉をご存知でしょうか。日本では、鋳鉄製のフライパンのことを指す名称です。近年、IHヒーターに対応するスキレットも多く販売されるようになったため、主婦を中心に注目を集めています。
スキレットは、他のフライパンに比べて蓄熱性が高いというメリットを持っています。そのため、しっかり食材に熱を通すことができ、食材の旨味を閉じ込めることができるのです。
また、スキレットによっては、食卓に鍋敷きを敷き、その上に乗せるだけで大皿代わりとして遜色なく使うこともできるため、洗い物を減らせるという嬉しいメリットも!特にお肉料理に活躍してくれるスキレットは、1つ持っていると料理の幅が広がるフライパンです。
スキレットに絶対してはいけないNG行為5選
スキレットは料理の旨みを閉じ込めてくれる注目を集めているフライパンです。しかし、鋳鉄製のフライパンということもあり、お手入れ方法には気をつけなければいけません。ここでは、スキレットに絶対してはいけないNG行為を紹介するので、持っている方は再確認してください。
1.使い始めにシーズニングをせず調理する
スキレットを初めて使う際、多くの製品は必ずシーズニングというサビやくっつき防止のための作業を行います。できるだけ毎回使うたびに行うことが推奨されています。
この作業を怠ってしまうと、作った料理がスキレットにこびりついてしまったり、サビができてしまう原因となります。すると、スキレット自体の寿命が縮まってしまうので、面倒に感じてもシーズニングは行いましょう。
2.熱いままのスキレットに冷水をかける
スキレットは鋳鉄製のフライパンです。そのため、料理をした後、フライパンの熱を冷まそうと冷水をかけてしまうと、ヒビが入ったり割れてしまう恐れがあります。
基本的に、スキレットのお手入れでは、冷水ではなくお湯を使用します。スキレットに冷水を使ってしまうと、前述したようにヒビが入ったり、ヒビが入らなくても耐性が落ちてしまうため、寿命を縮める原因となるのです。
したがって、料理直後のスキレットにはもちろん、洗う際もスキレットに冷水をかけることは極力控えてください。
3.落として強い衝撃を与えてしまう
こちらは多くのフライパンに言えることですが、特にスキレットは修復不可能な上、衝撃に弱い鋳鉄製なので、落とすなどの強い衝撃を与えないようにしてください。
スキレットを扱う際も、強い衝撃を与えないよう丁寧に取り扱うことが大切です。シンクなどに乱暴に置いたりすると、それだけで傷ができたり、耐性が下がってしまう恐れがあります。
4.洗剤を使ってスキレットを洗う
スキレットを洗う際、他の食器や調理器具と一緒に洗剤で洗っている人は多いでしょう。しかし、洗剤を使ってしまうとシーズニングでせっかく馴染んだ油を落としてしまい、次に使う際、こびりつきの原因となったりします(毎回シーズニングを行うのであれば、多少は問題ありません)。
クレンザーや漂白剤を使って念入りに手入れをする方法は、鋳鉄製のスキレットには不適切です。サビの原因となるため、クレンザーや漂白剤も避けてください。スキレットの正しいお手入れ方法は、後ほど紹介します。
5.スキレットに料理を入れたまま長時間保存
スキレットは、料理を作り、そのまま食卓に出すことのできる優れものです。しかし、食卓に出せるからと、スキレットに余った料理を入れたまま長時間保存する行為はNGです。
料理を長時間入れていると、スキレットが酸化し、サビを作る原因となります。残った料理はそのままスキレットに残さず、別の保存容器に入れて保存しましょう。
シーズニングって何?鋳鉄製のスキレットの正しいお手入れ方法
便利なスキレットですが、お手入れ方法は他のフライパンと少々異なります。ここでは、スキレットの正しいお手入れ方法と、最初に行うシーズニングの作業方法を解説します。
最初は必ず行って!シーズニングの方法
まずは初回に使う際は必ず、なるべく毎回使う前に行いたいシーズニングの方法を解説します。怠ってしまうとサビやこびりつきの原因となるので、出来るだけ毎回行いましょう。
- 最初は台所用洗剤を使ってワックスを洗い落とす
- キッチンペーパーなどで拭いたスキレットを火にかけて空焚きする
- 食用油やオリーブオイルを使い、キッチンペーパーでスキレット全体に塗る
- 油を塗ったスキレットを弱火で5分ほど加熱し、最後に油を拭き取って完成
これがシーズニングの方法です。毎回行うのは少々手間に感じますが、行うことでサビや食材のこびりつきを防止できるので、できる限り毎回行ってください。
スキレットの正しいお手入れ方法
スキレットを使った後は、毎回正しい方法でお手入れしなければいけません。他の調理器具のように洗剤で洗ってしまうと、余分に油を落としてしまうため、基本的にはお湯だけを使います。汚れがひどい場合は、重曹を使って汚れを落としてください。
- お湯とスポンジで汚れを洗い落とす
- 汚れがひどい場合は、重曹を振りかけてスポンジで軽くこすり洗いをする
- 軽くキッチンペーパーで拭いた後、しっかり水分を飛ばすために火にかける
- 最後にシーズニング(油を塗って弱火で5分熱する)を行い、冷めたら油を拭き取って保管する
以上がスキレットの正しいお手入れ方法です。調理後にシーズニングを行うことで、こびりつきはしっかり落とせますし、サビの防止にもなります。また、次回のシーズニング作業を省略することもできますよ。
もし長期間使う予定がない場合は、新聞紙で包み、サビ対策を施しておきましょう。
スキレットは正しいお手入れ方法が長持ちの秘訣!
スキレットは料理をより美味しく作ることができますが、長持ちさせるには相応のお手入れが必要です。毎回、正しいお手入れ方法を実践し、スキレットを長持ちさせることで、美味しい料理を長く楽しめるよう工夫しましょう。