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調理時間を時短できるうえ、ワンランク上の食事ができる圧力鍋。最近では、放ったらかしで調理ができる電気圧力鍋も普及し、さらに人気が出ています。便利な圧力鍋ですが、実は爆発などの事故が起きているのは知っていますか?
今回は、事故の原因となる圧力鍋に入れてはいけない食材を紹介します。
圧力鍋で起こる事故の原因とは
初期不良や故障のほかに、圧力鍋で事故が起きる原因はなにがあるのでしょうか。
ノズルを塞いでしまう
圧力鍋には、蒸気の出口であるノズルがついています。このノズルが塞がってしまうと、膨張した蒸気の行き場がなくなり、爆発してしまうということが起きるのです。膨らみやすい食材やとろみのある食材は、ノズルを塞ぎやすいので、圧力鍋で調理をするのはやめましょう。
規定量以上の量を調理する
圧力鍋には、最大調理量のラインが表示されています。これは、そのライン以上の材料や水分を入れてはいけないということを意味します。
多少超えても大丈夫だろうと規定量以上の量を入れてしまうと、煮汁が溢れ出て、ノズルを塞いで爆発することも。豆類の調理は、最大調理量が異なるので、表示を確認するようにしましょう。
圧力鍋に入れてはいけない食材6選
では、圧力鍋に入れてはいけない食材は、どのようなものがあるのでしょうか。
1.豆類
圧力鍋を使えば、短時間でしっかり味が染み込むので、黒豆や煮豆を作るのにぴったりだと思っている人も多いでしょう。しかし、豆類は調理中に皮が剥がれて、ノズルを塞ぎやすい食材です。
そのため、圧力鍋で豆類を調理するときには、ほかの食材よりも少ない最大料理量が決められています。取扱説明書を確認し、規定以上の量を絶対に入れないようにしましょう。
2.練り物
煮物に欠かせない、ちくわなどの練り物。しかし、練り物は水分を含むと膨張しやすいため、ノズルを塞いでしまうリスクがあります。煮物に入れる場合は、別の鍋で煮込んでから入れるようにしましょう。
3.麺類
パスタやそうめんなどの麺類は、圧力鍋で調理してはいけません。茹でている間に泡立ちが激しくなり、ふきこぼれて爆発するリスクがあります。
4.牛タンのように皮膜のある肉類
牛タンは皮膜に覆われています。調理をしているうちに皮膜が剥がれ、ノズルを塞いでしまうことがあるため、圧力鍋で調理してはいけません。
5.とろみが出るルウ
カレーやシチューを短時間で美味しく作れたら嬉しいですよね。しかし、とろみが出るルウは、圧力鍋で調理するとノズルを塞いでしまう可能性があります。カレーやシチューを圧力鍋で作るなら、ルウを入れる直前まで圧力鍋で調理し、蓋を開けてからルウを入れてかき混ぜるようにしましょう。
6.多量の油や酒
多量の油や酒を圧力鍋に入れて調理をすると、弾けて爆発する可能性があります。入れてよい規定量が決められているので、取扱説明書を確認するようにしましょう。
便利な圧力鍋は正しく使って安全に使おう
煮込み料理を短時間で美味しく仕上げてくれる圧力鍋。時短ができて便利ですが、正しく使わないと、爆発事故などが発生する可能性があります。
煮汁が吹きこぼれたりノズルを塞いだりしないよう、最大調理量や使い方を守って調理するようにしましょう。