目次
何気なくしている『米研ぎ』…本当に合ってる?
白米を毎日食べるご家庭では、毎日米を研ぐ機会がやってきますよね。小学校の家庭科やご家庭で母親から、なんとなく教わった米研ぎですが、うろ覚えで研いでいませんか。もしかすると、毎日当たり前のように行っているその米研ぎ、実は間違っているかもしれません。
間違った米の研ぎ方をしていると…?
もしも間違った米の研ぎ方をしていると、お米の炊きあがり方や味の質が落ち、本来の美味しさを味わえていない可能性があります。同じお米なのに、本来の美味しさが味わえていないのは、なんだか損をしている気分ですよね。
米にしてはいけない『NGな研ぎ方』とは?
では、間違った米の研ぎ方とは、どのような研ぎ方が当てはまってしまうのでしょうか。皆さんも毎日行っている米研ぎ方法が間違っていないか、今一度確認してみましょう。
1.長時間米を研ぐ
皆さんは1回の米研ぎにどのくらい時間をかけていますか。通常、米研ぎは2~3回水を入れて研ぐ工程を繰り返します。しかし、この1回の工程が長すぎると、研ぐ前に米に付着していた臭いや糠(ぬか)を米が吸収してしまいます。
すると、その臭みなどを吸収したまま白米として炊いてしまうため、本来の香りや味よりも劣ってしまうのです。
2.水に浸けたまま研ぐ
多くの人がしがちな間違いに、米を研ぐために水を入れ、米を水に浸した状態で研ぐという間違いがあります。しかし、実は米を研ぐ際は、水に浸けたままではなく、自ら取り出して研ぐ方法が正解です。
米は研ぐ前の乾燥している状態が最も水分を吸収しやすいとされています。そのため、米に水を注ぎ、その状態で米研ぎをしてしまうと、研いだ米から流れ出た臭いや糠を再度、水の中で吸収してしまうことになるのです。
3.力を入れて米を研ぐ
米を研ぐ際、しっかり洗米したいからと力を入れて米を研いでいませんか。力を入れて米を研いでしまうと、1粒1粒が欠けてしまい、食感が本来のふっくらとしたお米よりも劣ってしまう可能性があります。
「たった1粒2粒…」と思うかも知れませんが、一気に研いでいる以上、多くの米粒が欠けてしまっている可能性も多いにあります。また、1粒2粒であっても、炊くことで1粒1粒が大粒になり、それらが集まることで食感の劣化に繋がります。
4.米を四回以上研いでしまう
米は研げば研ぐほど良いと考えていませんか。実は、米の研ぎすぎも旨味を流してしまうため、より美味しく食べたいのであればNGです。
基本的に、米は2~3回研ぐのが適切と言われているため、4回以上研ぐ必要はありません。また、「研いだ後の水の色が透明になるまで…」と判断基準にしている人も多いですが、水が透明になるまで研ぐ必要もありません。
5.内釜で直接米を研ぐ
洗い物も増えず、研いだらそのまま炊飯器に入れることができるため、炊飯器の内釜に直接米を入れて研いでいる人も多いです。しかし、内釜は基本的に金属製です。そのため、繊細な米を内釜で洗ってしまうと、金属の内釜に当たり、米粒が欠けてしまうのです。
先ほどもお話ししたように、米粒が欠けてしまうと食感が劣ってしまうため、より美味しく食べるためにはおすすめできません。
また、内釜で米研ぎをしてしまうと、内釜のコーティングも剥がれてしまうため、内釜の寿命を縮めてしまうことにもなります。双方に悪影響を及ぼす行為なので、できるだけボウルなどを使って研ぐようにしましょう。
美味しく炊くために…米の正しい研ぎ方を解説!
以上のNGな研ぎ方を踏まえた上で、米の正しい研ぎ方を確認していきましょう。意外と間違っていたという人も多いので、ぜひ今日から正しい研ぎ方を実践してくださいね。
- 水を入れたボウルに米を入れたざるを浸け、サッとすすぎ取り出す
- 米を水切りし、水を入れずに40秒間米研ぎを行う
- 研いだらきれいな水の入ったボウルに浸け、軽くかき混ぜて汚れを落とし水を捨てる
- ③と④の工程を2~3回繰り返す
いかがでしょう。始めに水を浸ける際は、サッと素早くすすぎを終わらせましょう。また、米研ぎの段階では、水に浸けず、研いでから汚れを落とす意味を込めて水に浸けます。研ぐ際は、力を入れすぎないよう注意してくださいね。
また、③の工程に時間をかけすぎてしまうと、せっかく落とした臭いや糠を米が吸収してしまいます。こちらもサッと軽くかき混ぜる程度で終わらせましょう。
米は正しく研いで本来の美味しさを存分に味わおう!
今回は間違った米の研ぎ方と正しい研ぎ方を解説しました。意外と間違っていたという方も多いのではないでしょうか。本来のお米の旨味をしっかり感じるためにも、ぜひ今後は正しい研ぎ方でお米を研いでくださいね。