目次
飲み残したワインの保存方法
ラップでコルクを包む
手軽に保存できる方法は抜栓したコルクを差しなおして密閉する方法です。この時、自宅にラップがあれば、ラップをコルクに巻き付けてから栓をすると空気が通りにくくなりより密閉できるのでおすすめです。
瓶にささっていた側のコルクは抜いた時に膨張するため、戻すのが難しいことがあります。ですので、コルクはささっていた方とは逆側のほうを差し込むほうが良い場合もあります。
なお、ワインを開ける時にコルクが割れないように上手に抜かなくては再利用できませんので、開けるのが苦手という方は次のやり方を参考にしてください。
コルクを上手に開けるポイント
- ワインボトルが濡れていたり汚れていると滑って力が入らないため、ワインボトルを拭いておきます。
- スクリューは大きめのほうが抜きやすいためできるだけ大きいものを選びましょう。
- コルクの真ん中にできるだけ深く垂直に差し込みます。
もし開栓に失敗してコルクが折れてしまった場合は、コルクの再利用はできませんので別の方法で保存することになります。
折れてしまった時の対策法は、斜めにスクリューを差し込み、コルクを瓶の中に落とさないよう、内側にそわせながら引っ張り上げてみてください。
他の容器に移し替える
コルクの開栓に失敗してしまった場合や、飲み残しが少ない場合は他の容器に移し替える方法が良いでしょう。空き瓶など、注ぎ口のぎりぎりまで満たせるようなサイズの容器が望ましいです。
できるだけ空気に触れさせないようにするのが美味しく保存できるコツです。飲み残しの量にあったサイズの容器のほうが、容器内の空気の量や接触面が少なくなり風味を少しでも保つことができるでしょう。
ペットボトルで真空状態にする
ワインが劣化していく原因は空気中の酸素と紫外線と言われています。そのため、開栓したワインをできるだけ真空状態に近づけることで品質を保ったまま保存ができます。
そこで役立つのがペットボトルです。
ワインの量が少なくても、ペットボトルは柔らかく圧縮することができるため、残った量に合わせて真空状態に近づかせる保存が可能になります。
手順
- 中をよく洗って乾かしたペットボトルにワインを入れます。
- ワインの量に合わせて中の空気を押し出しながら、ペットボトルを絞って圧縮します。
- しっかりとキャップでフタをして冷蔵庫で保存します。
使う時はフタを開ければ、ボトル内に空気が入り元の形に戻ります。
市販の密閉用のストッパーを使う
市販されているボトル用のストッパーを使うのも手軽でおすすめです。コルクの代わりに使える密閉用の栓や、小型の手動ポンプがセットになり真空状態に近づけられる栓もあります。ポンプ付きは、ワインの酸化を防ぐことができるため品質を保ちたい方にはおすすめです。
冷蔵庫で立てて保存する
コルク付きの未開封のワインの保存方法は横に寝かせるのが良いとされています。
コルクが乾燥して固くなると、ビンの中に空気が入りワインが酸化しやすくなるため、横にしてコルクとワインを触れさせておく必要があるためです。
ですが、一度開封したワインは、しっかり密閉したとしても横にすると空気に触れる面積が大きくなってしまうため、縦置きで保存しましょう。
飲み残したワインの保存期間
一度開栓したワインの保存期間は早めが望ましいですが、だいたい1週間以内を目安に飲み切るのがよいようです。中には、開けた瞬間よりも2~3日くらい経ってからのほうが美味しくなると言われているワインもあるそうです。
ワインは空気に触れることで酸化がすすみ、酸化したワインは風味が変わってきます。また、ワインの種類によっても美味しく飲める期間は変わってきます。
- 爽やか系白ワイン:1~2日
- コクのある白ワイン:2~3日
- 赤ワイン:3~5日
- 高級赤ワイン:1週間程度
- 半分以上残っているワイン:1週間程度
ワインを保存するのに便利なグッズ4選
ワインストッパー 鮮度長持ち
真空気密性が高く鮮度の長持ちが期待できるストッパーです。3層のシリコンでボトルの口に密着するため酸化が防止でき、錆びにくいステンレス製は丈夫で長く使えます。
空気を抜くときはストッパーを押せば簡単に外せ見た目も上品なフォルムなので女性に特におすすめです。
Golden Flower ワイン栓 シリコン製
食品グレードのシリコン製で安心、ボトルの口を隙間なく密閉してくれるワインキャップです。
しっかり密閉できるため、横に倒してもこぼれることがなく、飲み残しのワインもフレッシュなまま保存することができます。簡単に洗えるのでお手入れも簡単です。
vacu vin バキュバン ストッパー
ボトル内の空気をしっかりと吸い出せるので、品質を保ったまま保存できます。
真空の状態になることで酸化を防ぎ最良の状態で約10日ほど保存が可能です。ワイン保存に適した状態まで空気が抜けると「カコン」という音が鳴るため使いやすいです。
カラー ワインストッパー&ポアラー
液だれが目立たなくなるポアラーがそのままストッパーになります。ワインボトルに差し込むだけで密閉でき、倒せば注ぎやすいポアラーとして使えます。
ワインに関するQ&A
A.シャンパーストッパーを利用して冷蔵庫で保存しましょう。低温であるほど泡がワインに溶けるため、ガスが抜けるのをある程度ですが防ぐことができるそうです。
A.スクリューキャップやバッグ・イン・ボックスのワインは、ストッパーなども不要で一度に飲み切れなくても、ある程度の期間保存できるのがメリットです。スクリューキャップは冷蔵庫で保存すれば1週間程度、バッグ・イン・ボックスに入ったものは1カ月程度楽しめると言われています。
未開封のワインの保存方法
暗く涼しい場所
ワインは日光に弱く暗い場所を好みます。光によってワインは変質し劣化臭を発生することがありますので、直射日光はもちろん蛍光灯の光も避けたほうがよいでしょう。
また、ワインの理想的な温度は「13~15℃」と言われています。温度変化も苦手なため、涼しく、温度ができるだけ一定を保てる場所を選びましょう。
湿度は高い場所が理想
ワインの保存において、理想的な湿度はかなり高めの70%前後と言われています。湿度が低くなるとコルクが乾燥して縮みやすくなるからです。
コルクが縮むと瓶との間に隙間ができ酸素が入って、ワインの酸化が進んでしまいます。湿度は低いよりは高めのほうがよいと覚えておきましょう。
振動や匂い移りにも注意
ワインは振動によって変質しやすくなるため、冷蔵庫で保存する際はドアポケットなど振動しやすい場所での保存は適していません。
また、未開封であってもコルクの栓を通し外からの匂いが移りやすいものです。周囲には匂いの強いものは置かないようにしてください。ワインセラーがあれば理想ですが、一般家庭では床下収納などがおすすめの場所となるでしょう。
さいごに
飲み残しのワインを保存するのは、専用のストッパーなどを使うのがおすすめですが、ない場合はラップを活用するのが良いでしょう。
空気に触れることで品質が劣化していくので、しっかりと密閉することを心がけましょう。