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ドラゴンフルーツの特徴
ドラゴンフルーツはその果皮がドラゴンのうろこに似ていることから「ドラゴンフルーツ」とよばれていますが、正式な名前は「ピタヤ」です。
それでは、個性的なフルーツであるドラゴンフルーツの特徴について見ていきましょう。
熱帯地域のサンカクサボテンの果実
ドラゴンフルーツは、「サンカクサボテン」という名のサボテンの果実です。中南米やメキシコが原産で、主に3種類あります。
レッドピタヤ
- 果皮…鮮やかな赤(ピンク)
- 果実…鮮やかな赤
- 味…さっぱりとした甘み
ホワイトピタヤ
- 果皮…鮮やかな赤(ピンク)
- 果実…白
- 味…さっぱりとした甘み
イエローピタヤ
- 果皮…黄色、トゲがある
- 果肉…白
- 味…ほかの種類と比べて甘みが強い
イエローピタヤの果皮に生えているトゲは、すべて抜かれた状態で出荷されます。
《 ポイント 》
- ドラゴンフルーツには色が微妙に異なる3タイプある
- 果皮が黄色のドラゴンフルーツが一番甘い
さっぱりとした甘み
果肉には水分が多く、あっさりとした甘さが特徴です。酸味はなく、クセもありません。
日本に出回っているドラゴンフルーツは輸入品が多いため、熟していない状態で収穫され、追熟もされません。糖度が上がらないまま店頭に並ぶので、フルーツとしては甘みが少ない、と感じられるようです。
《 ポイント 》
- 日本で多く出回る輸入品のドラゴンフルーツは、甘みの少ない淡泊な味
日本国内のドラゴンフルーツ
日本に出回るドラゴンフルーツは、中央アメリカやベトナム、タイ、マレーシアなどからの輸入物が多いです。
しかし、日本でも沖縄や鹿児島、九州などの暖かい地域で栽培されるようになり、栽培地の付近では、糖度の高いドラゴンフルーツを食べられるチャンスがあります。
《 ポイント 》
- 輸入物のドラゴンフルーツの産地…中央アメリカ、ベトナム、タイ、マレーシアなど
- 国産のドラゴンフルーツの産地…沖縄、鹿児島、九州地方
台湾のドラゴンフルーツ
台湾はバラエティ豊かなフルーツの宝庫。もちろんドラゴンフルーツの出荷量も多く、ほとんどの地域で栽培されています。
台湾で栽培されているのは、ホワイトピタヤとレッドピタヤです。台湾へ観光に行くと、ドラゴンフルーツがたわわに実ったサンカクサボテンを見ることもできます。
《 ポイント 》
- 台湾に行けば、収穫前のドラゴンフルーツに出会える可能性も!
ドラゴンフルーツの旬
南国育ちのドラゴンフルーツですが、旬の季節は一体いつなのでしょうか。国産&輸入物のドラゴンフルーツの旬の時期をまとめました。
国産ドラゴンフルーツの旬
沖縄や九州地方などで栽培される国産のレッドピタヤは、夏から秋にかけて出荷量が多くなります。イエローピタヤは、1月~3月、6月~10月頃が旬となります。
輸入物ドラゴンフルーツの旬
輸入のドラゴンフルーツは南米からのものが多く、国産のドラゴンフルーツのオフシーズンである1月~5月に多く出荷&輸入されます。
台湾のドラゴンフルーツの旬
台湾のドラゴンフルーツは、6月~10月にもっとも収穫量が多くなります。とくに狙い目は7月~9月。値段もお手頃で味も美味しいので、ドラゴンフルーツの旬の時期に台湾を旅行するのもおすすめです。
《 ポイント 》
- 国産のレッドピタヤの旬…7月~11月
- 国産のイエローピタヤの旬…1月~3月、6月~10月
- 輸入物のレッドピタヤの旬…1月~5月
- 輸入物のイエローピタヤの旬…8月~10月
- 台湾に旅行に行くなら、ドラゴンフルーツの旬である7~9月がおすすめ!
ドラゴンフルーツの食べ方
ドラゴンフルーツを初めて食べる方は、どうやって食べればいいのかわからず、とまどってしまうこともあるかもしれません。
そこで、ドラゴンフルーツの食べ方とアレンジ方法を紹介します。
皮の剥き方と切り方
ドラゴンフルーツを縦半分に切って、スプーンですくって食べるのが一番簡単な食べ方です。大勢で食べる場合は、以下の方法でカットしましょう。
ドラゴンフルーツの切り方
- ドラゴンフルーツの表面の汚れを軽く洗う
- ふきんやキッチンペーパーで水気を拭き取る
- 縦半分に切る
- 3をさらに縦半分に切る
- 手で皮を剥く
- 食べやすい大きさに切る
ホームパーティーなどの際に、カットしたドラゴンフルーツを大皿に盛れば、話題性も抜群ですよ。
おすすめの食べ方
ドラゴンフルーツは甘みと酸味、風味が弱いので、少し物足りなさを感じるかもしれません。しかし、キンキンに冷やしてそのまま食べると、シャキシャキした食感でクセになる美味しさです。
そのほかに、サラダに加えたりスムージーに混ぜたりとアレンジすることで、また違った味を楽しむことができます。
《 ポイント 》
- 縦半分に切れば、スプーンですくってすぐに食べられる
- ドラゴンフルーツは、冷たく冷やした方が美味しい
- サラダやスムージーにすると美味しく食べられる
ドラゴンフルーツの選び方
ドラゴンフルーツはあまり馴染みのないフルーツなので、美味しいかどうかを見極めるのが難しもの。ドラゴンフルーツを購入するときには、次のポイントに注意しましょう。
ドラゴンフルーツを選ぶときのポイント
- ずっしりと重くサイズが大きい
- 果皮の表面にツヤがある
- しなびていない
- 果皮に付いている緑の突起の幅が広く短い
ドラゴンフルーツを購入したら、なるべく早めに食べてくださいね。
《 ポイント 》
- 重くて大きく、ツヤのあるドラゴンフルーツを選ぶ!
- 果皮に付いている緑色の突起の幅は、広いほうがいい
ドラゴンフルーツに関するQ&A
ドラゴンフルーツに関する3つの疑問にお答えします。
A.カリウムの含有量がもっとも多く、葉酸やマグネシウムもたっぷり含まれます。果肉が赤色のレッドピタヤは、「ベタシアニン」とよばれるポリフェノールを多く含みます。
A.体内の余分な塩分を排出し、高血圧を予防する働きがあります。また、女性に多くみられる貧血症状の緩和にも効果が期待できます。レッドピタヤの赤い色素に含まれるポリフェノールには、強い抗酸化作用があり、老化防止や生活習慣病予防に役立ちます。
A.日本で購入する場合、国産・輸入物ともに1玉だいたい500円前後です。国産のドラゴンフルーツは、1玉1,000円代のものもあります。台湾に行けば、旬の時期なら日本円で70円前後で購入できます。
ドラゴンフルーツはとても高級ですが、健康に役立つヘルシーフルーツですね。
《 ポイント 》
- ドラゴンフルーツにはカリウムや葉酸、マグネシウムがたっぷり!
- ドラゴンフルーツは高血圧の方にはとくにおすすめ
- ドラゴンフルーツの値段は1玉500~1,000円
ドラゴンフルーツの保存方法
ドラゴンフルーツは購入後に追熟しないので、なるべく早めに食べてください。乾燥しないようにポリ袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
食べる前に最低でも1時間ほど冷やしておくといいでしょう。
《 ポイント 》
- ドラゴンフルーツは追熟しない
- ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に保存する
最後に
ドラゴンフルーツは見た目の派手さからは想像できないほど薄味で、甘さも控えめ。ドラゴンフルーツの淡泊な味に、物足りなさを感じる方も多いかもしれません。
しかし、ドラゴンフルーツには、生活習慣病予防や美容に役立つ栄養がたっぷり詰まっています。
ぜひ一度、旬の時期のドラゴンフルーツを味わってみてはいかがでしょうか。国産のドラゴンフルーツの産地へ旅行に行けば、採れたての旬のドラゴンフルーツを食べられるかもしれません。