目次
スイカの選び方
シマ模様のチェック
甘くて美味しいスイカの目印は、スイカ独特の「シマ模様」にあります。
あのシマシマに実はそんな秘密が隠されていたとは、驚きですよね!一体どんな模様のスイカが美味しいのでしょうか?また、その形は?
スイカのシマシマ模様と美味しさの関係に迫ります。
甘いスイカほど2色の境目がハッキリしている
スイカの全体には、緑と黒の2色からなるシマ模様が走っていますよね。実はこの模様、スイカの「新鮮度」をチェックできることを知っていますか?
シマシマ模様は完全に分かれているわけではなく、よく見ると境目から色が徐々に変化しています。
黒から緑に移る境目が、ハッキリと色が分かれて綺麗なコントラストになっているほど新鮮な状態です。新鮮なスイカは糖度が高く、甘くてシャキシャキの食感を楽しめます。
《 ポイント 》
- スイカのシマ模様で新鮮度をチェックできる
- 緑と黒の2色がハッキリと分かれていれば新鮮で、甘くて美味しい
黒い模様がでこぼこになっている
スイカのシマ模様である黒色の線を触ってみたことはありますか?
実はこの黒い線、でこぼこになっています。触ってでこぼこを感じるスイカほど、熟して濃厚な甘みを楽しめるスイカです。黒い線の部分は盛り上がっているように見えるので、近くで確認してみましょう。
また、黒い線はストレートに伸びているものよりも、雷や波のようにうねうねと羅列模様になっているほど熟度も上がるので、ぜひ見て触って美味しいスイカを見つけてください。
《 ポイント 》
- スイカのシマ模様の黒い部分がでこぼこになっていれば、濃厚な甘みを含んでいる
- 黒い線がまっすぐよりもうねうねと曲がっている方が熟している
ツルの付け根とおしり部分のチェック
スイカの成長具合、つまり栄養が含まれて美味しいかどうかは、スイカのツルの付け根とおしり部分から読み取れます。
ツルの付け根がくぼんでいる
熟しているスイカは、ツルの付け根がくぼんで、まわりの緑色の皮が盛り上がってきます。逆に、熟していないスイカはくぼみがなく、平たい状態です。
付け根にツルがついていれば、ツルの状態を見ることで新鮮度をチェックできるので見てみましょう。ツルの色が緑色であれば、そのスイカは新鮮。ツルが色あせていれば、鮮度が落ちていることを示します。
《 ポイント 》
- 熟しているスイカはツルの付け根がくぼんでいる
- ツルがついていれば、色で鮮度をチェックできる
おしりのおへそ部分が大きいものは食べごろ
スイカのおへそ(おしりのくぼみ部分)の大きさをチェックすれば、そのスイカの熟度がわかります。おへそは熟せば熟すほど大きくなります。適度に熟したスイカを選ぶなら、小さすぎず、大きすぎないおへそのスイカを選びましょう。
おへそが5円玉程度だとベストな熟度です。5円玉より小さいと、甘みも少なく、逆に大きすぎると熟しすぎて食感が悪く日持ちもしません。
《 ポイント 》
- 熟したスイカはおへそが大きくなる
- おへその大きさが5円玉程度だとベストな熟度で美味しく食べられる
叩いて完熟度をチェック
スイカを叩いたときの音で、どの程度熟しているかどうかを判断することが可能です。
完熟したスイカは、手のひらで叩くと高い音でボンボン、ポンポンと鳴ります。熟しすぎたスイカは、叩くとボタボタという低い音が鳴ります。熟度を音で聞き分けるのは慣れてないと難しいと言われますが、試しに叩いてみるのもいいでしょう。
《 ポイント 》
- スイカを叩いたときの反響音で熟度がわかるが、聞き分けるのは少し難しい
- 完熟スイカはボンボン、未熟なスイカはポンポン、熟しすぎたスイカがボタボタと鳴る
甘いスイカを選んだあとの正しい保存方法
せっかく美味しいスイカを見分けられても、正しく保存できなければ味も劣化してしまいます。それではもったいないですよね。
ここでは、スイカの正しい保存方法を紹介します。
早めに食べるのが良い
熟したスイカは、新鮮なうちに食べる!これが一番美味しく食べる方法です。スイカはツルを切った時点で成長が止まります。追熟せず劣化が始まるので、買ったスイカは早めに食べてしまいしょう。
《 ポイント 》
- スイカは収穫された時点で成長が止まる
- 追熟せず劣化するだけなので早めに食べてしまおう
冷やし過ぎに注意
カットされていない、丸のままのスイカは冷やし過ぎると甘みが弱まります。甘みが弱まる気温は8度以下なので、冷蔵庫での保存はおすすめしません。
スイカを保存するベストな環境は、8~10℃に保たれた風通しの良い冷暗所などです。
《 ポイント 》
- スイカは冷やし過ぎると甘みが弱まる
- 丸のままのスイカは風通しが良くて気温が8~10℃に保たれた冷暗所に保存する
切ったスイカは冷蔵庫で保存
スイカは一度カットすると、丸のままよりも劣化スピードが早くなります。カットしたスイカは冷蔵庫で保存しましょう。
冷蔵庫で保存する際の注意点は「乾燥」です。カットして実が剥き出しのまま冷気に当ててしまうと、あっという間に乾燥します。
冷蔵保存する際は、切り口が外気に触れないようしっかりとラップして、比較的温度の高い野菜室に保存してください。
《 ポイント 》
- スイカはカットすると劣化が早いので、冷蔵保存しよう
- カットしたスイカは乾燥しやすいのでラップして野菜室に入れよう
スイカの美味しい食べ方
甘いスイカを、美味しい状態で食べる方法を紹介します。複数人で食べる際の、均等に美味しい部分を食べるカットの仕方も必見です。
食べる1時間くらい前に冷やすと良い
スイカを保存する最適な温度は8~10℃です。食べる際はもっと冷えた状態で食べたい人が多いですが、冷やしすぎると甘さが弱まってしまいます。
そんなときは、食べる1~2時間前から冷蔵庫に保存するか、ボウルに入れて冷たい水道水をかけ続ければ、甘みも弱まらず冷たい状態で食べられます。
《 ポイント 》
- 食べる1~2時間前から冷やしておくと美味しく食べられる
甘さが均等になる切り方
スイカの甘みがたっぷりと含まれている部分を知っていますか?
実は、「中心の部分」です。この部分が多いか少ないかで、美味しく食べられる人とそうでない人が分かれます。取り合いにならないように、甘みを含んだ部分を均等に1/8カットする方法を紹介します。
- 縦に半分にカットする
へたとおへその直線上を真っ二つにします。スイカは2等分の状態です。 - 半分にカットしたスイカを、更に半分にする
もう一度、縦半分にカットします。4等分になります。 - それぞれのカットスイカを横半分にカットする
1/4になったスイカを倒し、半分にカットします。これで、三角形のスイカが8つに分かれるはずです。
《 ポイント 》
- スイカの中心部分がもっとも甘くて美味しい部分
- 中心が均等になるようにカットしよう
スイカに関するQ&A
スイカに含まれる栄養素によって、どのような健康効果があるのでしょうか?また、食べ過ぎに注意する理由を紹介します。
A.スイカには体の調子を整え、健康を維持する栄養素がたっぷりと含まれています。含まれている栄養素は以下です。
- カロテン
摂取すると、体の中でビタミンAに変換される栄養素です。免疫力の向上や生活習慣病予防、皮膚を綺麗に保つ効果が期待できます。 - リコピン
抗酸化作用があり、体の老化を防ぐ効果が期待できます。また、ガンを予防する効果も期待できます。 - シトルリン
シトルリンは運動機能を促進する効果の高い栄養素です。疲労の元となる物質を取り除き、血流の流れを良くして酸素や他の栄養素が体中にたくさん循環できるようサポートしてくれます。
以上のように、健康維持・免疫力アップ・運動機能の促進などの効能があります。
A.スイカを食べることで、血液の循環が良くなり、ダイエットや体のむくみを抑えられる効果があります。肌の調子を整える効果もあり、美白効果やシミやシワの予防にも繋がるので、女性の健康を維持するうえで非常に頼もしい野菜です。
A.スイカの食べ過ぎで注意したいのが「糖尿病リスク」です。
スイカはカロリー自体は低いものの、糖質はたっぷりと含まれています。8つに分けたスイカを一切れ食べるだけで、1日分の糖分を摂ったことになるので、それ以上食べることはあまりおすすめしません。
スイカは水分量を多く含み、冷やして食べることが多いため下痢になりやすいです。お腹が緩い方は食べ過ぎに注意してください。
《 ポイント 》
- スイカは体の調子を整え、免疫力を上げる効果がある
- 美容効果やダイエット効果が期待できる
- 糖質が多く含まれているため、食べ過ぎると糖尿病のリスクが高まる
最後に
夏の風物詩であるスイカ。美味しく食べるためには「どれだけ熟している状態なのか」を調べる必要があります。
見分け方はツルやおへそ、シマ模様がヒントになります。ちょっと上級者向きですが、叩いた反響音で調べる方法もあるので試してみはいかがでしょうか?
また、スイカは美味しいだけでなく栄養価も高い!美容効果や健康効果も期待できるので、バテそうになる気温と強い日差しの夏場に、とっておきのおやつになります。
糖分が高いので食べ過ぎには注意してくださいね。