かぼちゃの旬はいつ?食べごろの美味しい時期とは

かぼちゃ

冬になると食べたくなるのがかぼちゃですよね。シチューや煮物などかぼちゃがメインの料理はたくさんあります。しかし、みなさんが見慣れているかぼちゃ以外にもたくさんの種類があることをご存知でしょうか。かぼちゃの種類や食べごろを知っていると、毎日の料理を楽しくすることができますよ。今回はかぼちゃの種類や保存方法、栄養価まで細かく解説していきます。ぜひ参考にして旬のかぼちゃを美味しく食べましょう。

かぼちゃの収穫時期と旬の食べごろ

かぼちゃ畑

ここからはかぼちゃの収穫時期と食べごろについてご紹介します。

かぼちゃの収穫時期

かぼちゃの収穫時期は、夏から初秋です。収穫後すぐに食べられるものと3ヶ月ほど寝かせて熟成させるものがあります。かぼちゃは収穫時にはデンプンを多く含んでいます。この頃はまだ甘くないので、1〜3ヶ月の間冷暗保存すれば、デンプンが糖分に変換され、甘さが増すのです。

かぼちゃの食べごろ

かぼちゃには食べごろのサインが2つあります。

  • ヘタがコルクのように固くなっている
  • 皮が硬いもの

ヘタがコルクのように固くなっているもの・皮が硬いものは時間が経っている証拠。収穫したばかりのかぼちゃは、皮もヘタもみずみずしく柔らかくなっています。そのみずみずしい皮やヘタが貯蔵によって乾いて乾燥するのです。乾燥したかぼちゃは甘みが増すので美味しくなります。

かぼちゃの旬の時期

国内産かぼちゃ

かぼちゃと断面図

ここからは国内産のかぼちゃについてご紹介します。日本国内だけをみた場合でも、育った場所によって違いが出てきますので、自分の好みに合ったかぼちゃを見つけましょう。

国内産

国内産のメインの産地は鹿児島です。鹿児島県はカボチャ生産量全国2位を誇ります。鹿児島産のカボチャの出荷時期は5〜7月、12月です。

特産である「かせだのかぼちゃ」は完熟出荷していて、品質・味において高い評価を得ているブランド。JA南さつまで取り扱っているほか、ネット販売もしているので購入したい方はHPをのぞいてみてはいかがでしょうか?

北海道産

北海道はかぼちゃの生産量が日本1位。種類は、

  • ホクホクとした甘みがある「えびす」
  • えびすと並んで西洋かぼちゃを代表する「みやこ」
  • 病気の発生が少なく栽培しやすい「くりゆたか」

など複数に栽培しています。そんな北海道のかぼちゃの旬の収穫時期は8〜10月。食べ頃は9〜12月になります。ホクホクとした甘みがあるかぼちゃが好きな方はおすすめです。

沖縄産

沖縄で名産のかぼちゃは古くから作られているかぼちゃで、甘みが少ないのが特徴。料理は煮物がおすすめです。沖縄での旬は、5月から。食べ頃は6〜8月の夏になり、一般的なかぼちゃと同じです。

海外産かぼちゃ

大量のかぼちゃ

海外産のかぼちゃも日本国内で出回っています。特にピークなのは冬から春にかけてです。ここからは外国産のかぼちゃの特徴についてお伝えします。

メキシコ産

メキシコ産のものでは、へポかぼちゃやカスティーリャかぼちゃなどがあります。昼夜の寒暖差を利用して、ホクホク感のある甘さが特徴のかぼちゃを栽培しています。

メキシコのかぼちゃの旬は11〜3月です。食べごろは12〜2月となっています。

ニュージーランド産

日本に輸入されているかぼちゃでもっとも多いものは、ニュージーランド産のかぼちゃです。ニュージーランドで栽培されたかぼちゃは日本向けが7割を占めています。その他は中国や韓国に向けて輸出されており、自国で消費することはほとんどありません。

メキシコのかぼちゃと同様、旬は11〜3月。食べ頃は12〜2月です。

かぼちゃの種類と特徴

ハロウィンのかぼちゃ

ここからは、3種類のかぼちゃと特徴について解説していきます。

日本かぼちゃ

水分が少なく、粘質でさっぱりしているのが特徴。現在生産量は少なくなってきています。

日本かぼちゃの代表として有名なのが黒皮かぼちゃ。黒く艷やかな皮が印象的です。煮物にしても煮崩れしにくく、一口食べると舌触りはとろけるようになめらかで食べやすい品種です。

他にも小菊かぼちゃや鹿ヶ谷かぼちゃなどが日本を代表するかぼちゃといえます。また、一見外国産と思われがちな、バターナッツかぼちゃも日本のかぼちゃの仲間なので覚えておくようにしましょう。

西洋かぼちゃ

甘みが強く、粉質で、加熱するとホクホクした食感をしているのが特徴。その甘さはお菓子作りにも使用されるほどです。現在の日本のかぼちゃの主流で、スーパーでよく見かけるのはほとんどが西洋かぼちゃです。

昭和40年代頃から一気に広まり、日本の食卓の定番になったと言われています。代表的な品種にはえびすかぼちゃやみやこかぼちゃがあります。

ペポかぼちゃ

比較的淡白な味が特徴です。ハロウィンで使われるオレンジ色の皮のかぼちゃは、ペポかぼちゃが使われています。ペポかぼちゃの仲間には、金糸かぼちゃやズッキーニなども含まれます。すべて若採りをするタイプです。

旬のかぼちゃの保存方法

保存袋に入ったかぼちゃ

ここからは、旬のかぼちゃを上手に保存する方法をご紹介します。冷蔵と冷凍の2パターンを解説するので、自分の使いやすい方法を試してみてください。

冷蔵保存の方法

  1. かぼちゃをカットする
  2. ワタと種を取り除く
  3. かぼちゃを新聞紙で包む
  4. 冷蔵庫の野菜室に冷蔵保存する

かぼちゃの保存に適した温度は、10〜13℃と言われています。そのため、0〜5℃である冷蔵庫に保存してしまうと、早く傷んでしまいます。

保存をするなら5〜10℃に保たれている野菜室で保存しましょう。新聞紙に包むことで保温性も高くなるのでより長持ちします。保存期間はおよそ1ヶ月です。

冷凍保存の方法

  1. かぼちゃの種とワタを取る
  2. 余分な水分を拭き取る
  3. カットする
  4. 1回分小分けにしてラップに包む
  5. 保存袋に入れて冷凍庫で保存する

かぼちゃは水分があると傷みやすくなってしまいます。種とワタには水分が多く含まれているので必ず取るようにしましょう。

かぼちゃを切るときは、用途に合わせて切るのがおすすめです。そのまま冷凍すると使用するときに切って多すぎた場合はまた再冷凍しなければなりません。再冷凍すると鮮度が落ちてしまい、おいしくなくなってしまいます。自分が使う料理を想定しながら下処理をするようにしましょう。

最後にラップに包んで冷凍します。ラップと保存袋を2重にすることによって、乾燥による酸化と変色を防ぐことができます。保存袋に入れるときは、空気をできるだけ抜くようにしましょう。

空気が入ってしまうと冷気が伝わりにくくなってしまいます。できるだけ早く冷凍させることで鮮度も落ちにくくなるので、必ず空気を抜いて密閉状態にしてから冷凍庫に入れるようにしてください。

旬のかぼちゃの栄養

たくさんの種類のかぼちゃ

昔から、「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」といわれているほど、かぼちゃは栄養価の高い食材です。カロテン、ビタミンB群を多く含んでおり、美容だけでなく、脳や神経の働きを助けてくれます。

また、カリウムも豊富に含まれていて、体内の塩分を排出する働きもあります。高血圧の方にはピッタリの食材といえるでしょう。アンチエイジングやお通じにも効果があるので、積極的に摂取したい食べ物です。

最後に

板においてあるカットされたかぼちゃ

今回は、かぼちゃの旬についてご紹介しました。

かぼちゃは、収穫してから店頭に並ぶまでに熟成期間があります。スーパーなどで見かけたら、ヘタの部分が乾いていて、皮が艷やかなものを選ぶようにしましょう。

また、かぼちゃには国内産や海外産などさまざまな種類があります。自分がおいしいと感じる産地のものをよく覚えておくといつでも自分好みのかぼちゃを選ぶことができるので便利ですよ。

かぼちゃには種類もたくさんあります。スーパーでよく見かけるのは西洋かぼちゃですが、ほかにも日本かぼちゃやへポかぼちゃなど種類がたくさんあることを覚えておきましょう。

保存方法は冷凍と冷蔵の2パターンあるのでどちらも試して、自分がやりやすい方法を見つけてみてください。栄養満点のかぼちゃを食べて、より元気に過ごしましょう。

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