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レンジでタッパーを加熱する時に必ず確認すること
レンジでタッパーを加熱する場合は、製品によって決まっている耐熱温度を知っておかなければいけません。また、レンジを使ってはいけないタッパーも存在しているので、そちらもチェックするようにしましょう。
必ず耐熱温度を確認しよう!
レンジで使えるかどうかや耐熱温度は、タッパー本体かパッケージを調べることで分かります。必ずどちらかには記載されているので、危険を避けるためにきちんと目を通すようにしましょう。
耐熱温度は100℃では不十分で、120℃から140℃程度(もちろんそれ以上も)になっていれば、レンジの利用は可能だといわれています。
状況を見て判断するのが○
しかし、高い温度に耐えられると記載があっても、レンジに使えるという記載がなければ利用しないほうが安全です。
利用不可のタッパーをレンジに入れてしまうと、最悪の場合は溶けてしまって、中身の食品が台無しになってしまいます。軽い場合でも歪みが生じてしまい、タッパーとしては利用できなくなる可能性があります。
また、タッパーにふたをしたまま温めてしまうと、ふたが開かなくなる場合があるので注意しましょう。開かなくなるということは、かなりの負荷がかかっている証なので、タッパーは無事でもふただけが歪んでしまう場合もあります。
耐冷温度もチェックしておこう
ちなみに、タッパーの注意書きには耐熱温度のほかに、耐冷温度も記載されています。家庭用冷蔵庫の冷凍エリアの場合、タッパーの耐冷温度がマイナス20℃になっていれば問題ないので、冷凍保存を考えるなら対応するものを購入しましょう。
レンジで安全にタッパーを加熱するコツ
安全にレンジを使うなら「蓋を外してラップ」がベスト!
タッパーを使ってレンジで安全に加熱したいときは、ふたをはずしてしまうのが一番です。そうすれば、蓋がはずれなくなる心配がなくなるので、安心して食材を温められます。もしも、温まりにくいと感じたのなら、ラップを利用することもできます。
もちろん、ピッチリとラップを張ったのでは、ふたと同じようになかなか外れなくなる現象が起こりますので、空気の逃げ道を作っておきましょう。ふたのように飛んでしまう可能性はほぼないですが、収縮の段階で食材を押しつぶしてしまう可能性が高まるからです。
蓋を上に置くだけでも安全になる
ラップをするのも面倒だと感じるのなら、ふたをはずして、上に置いておくだけにしましょう。温まるスピードは遅いですが、安全性は高くなります。
蓋に空気穴があるタッパーを使うのも◎
どうしても、タッパーにふたをつけたまま温めたいと考えるのなら、空気を逃がすための、穴が用意された製品を購入すれば解決します。空気穴さえあれば、ふたが飛ぶことも、はずれなくなることも、歪むこともないので、安心してタッパーを加熱できるようになります。
レンジ対応のふた付きタッパーベスト3
こちらでは、ふたをつけたままタッパーを加熱したい方におすすめできる、タッパーベスト3を紹介したいと思います。上手く利用すれば、毎日の料理を便利にできます。
ジップロック コンテナー ベーシックアソー
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B01B61JB24/
タッパーは横から見ると台形になっている製品が多いですが、こちらは四角になっているため、底までタップリと食材を入れられます。
そして、ふたの真ん中にはマークがあって、そちらを押すと簡単に容器を閉められる、ワンプレスロックを採用しているので、保存のしやすさを一番に考える方におすすめです。
なお、こちらは本体とふたの耐熱温度は140℃になっているため、レンジ利用も可能ですが、ずらして使うことが推奨されています。
イノマタ化学 電子レンジ容器 楽ちんパック
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B01CSCHXAC/
こちらのタッパーも耐熱温度が140℃なので、問題なくレンジで利用が可能です。フラットタイプなので洗いやすく、タッパー同士がピッタリと重なるため、コンパクトに収納できます。もちろん、中身を入れたままでも重ねやすく作られているため、冷蔵庫での保管も便利です。
楽ちんパック スクエア 270ml 2個組
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B01MQHJRAW/
イノマタ化学の楽ちんパックには、いろいろなラインナップがありますが、一人暮らしの方におすすめできるのがスクエア270mlです。小さくもなく大きくもないサイズのタッパーで、一人前のご飯やおかずを入れておくのにピッタリです。
もちろん、ほかのサイズと同じように、加熱時に蒸気を逃がす仕組みがふたに採用されているので、問題なくレンジで使えます。フラットな構造のおかげで中身を取りだしたあとにスポンジで簡単に洗えるため、手軽にタッパーを利用したい方は使ってみましょう。
レンジでタッパーのふたが開かなくなる原因と対処法
タッパーが開かなくなるのは、中に封じ込められた空気が、膨張したり収縮したりすることが原因です。こちらでは、どのような仕組みでふたが開かなくなるのか説明して、その対処法を紹介したいと思います。しっかりと知って、不便なくタッパーを利用しましょう。
主な原因は「空気が膨張・収縮するため」
空気は温められると膨張するという性質を持っているため、タッパーの中に封じ込められた空気も温められると、どんどんと膨張していきます。
そうなると、タッパー内に収まりきらなくなり、ふたがはずれてしまうか、ほんのわずかな隙間から空気がでていくことになります。ただ、勢いよくふたがはずれてしまうほど、強い密閉性があるタッパーは少ないでしょうから、大抵の場合は隙間から空気がでていくでしょう。
そのタッパーをレンジから出し外気にさらすと、とたんに中の温度は下がり、空気が収縮し始めます。その結果、内部の空気の容量がタッパーの容量よりも少なくなってしまい、ふたが開かなくなってしまうのです。
ちなみに、柔らかいふたを使っていると、凹みが生じて、中身の食材を押しつぶしてしまうことがあります。ご飯などの柔らかい食材の場合は、その状態が続くと、食感が変わってしまうため注意しましょう。
対処法① 沸騰したお湯で湯せんする
ただし、直接火にかけるわけにはいかないので、沸騰したお湯で湯せんをするのが一番無難な方法です。鍋に直接入れる場合は、水量を調節したりフリーザーバッグを利用したりして、タッパー内に水が浸入しないようにしましょう。
対処法② 電子レンジで温めなおす
もしも、とにかく早くふたをはずしたいと考えるのなら、様子を見つつ、電子レンジで温め直すという方法もあります。
その場合は、何度もレンジの扉を開けて、はずれないか確認して、少しずつ温めていきましょう。温めすぎてしまうと、『ぽんっ』という音とともにタッパーのふたが飛ぶという事態にもなりかねません。
まとめ:タッパーは正しく使おう
タッパーは便利なアイテムですが、レンジで加熱する方法を間違うと、やけどや怪我の原因となってしまうケースがあります。やけどや怪我をしなくても、中身の味を落としてしまう場合があるのでタッパーは正しく使いましょう。
もしも、いちいち気にしながらタッパーを使うのは面倒だと考えるなら、レンジに対応した製品を購入すれば解決できます。