アボガドの保存のコツ!熟成状態で変わる保存方法と見分け方

アボガド

おもてなし料理などでよく見かけるアボカド。アボカドは見栄えだけでなく、果物のバターといわれるほど栄養も豊富で、TV番組でもたびたび紹介されている注目の食材です。そんなアボカドですが、保存がけっこう難しい!そこで今回はさまざまなケースに応じたアボカドを保存するコツや、熟成状態で変わる保存の方法と見分け方をご紹介します。

アボカドの熟成具合によって違う保存の方法と保存できる期間

半分に切られたアボカド
アボカドの保存の方法をご紹介します。アボカドを買ったとき、ほかの野菜や果物と同じように冷蔵庫に入れて保存していませんか?それは大きな間違いです。実は、アボカドは繊細な食材!保存する環境や温度、そしてアボカドの熟成具合によって保存方法を変えなくてはいけません。

熟してないアボカドの場合

アボカドは元々、まだ熟していないときに収穫され、室温(常温)で熟されることで柔らかくなっていきます。皮が鮮やかな緑色で硬いアボカドは、20℃前後の場所で追熟させる必要があります。まずは紙袋に入れて保存することをおすすめします。

紙袋に入れて保存するとアボカドの熟成を促すエチレンガスを外に逃さず、うまく熟成させることができます。しかし、紙袋に穴が空いているとその効果がうまく働かない場合があるので注意が必要です。紙袋がない際には、ビニール袋や段ボールでも代用できます。

保存場所は、風通しのいい日陰で保存するのがいいでしょう。保存期間は、熟しているものと比べると比較的長くもちます。だからといって、ずっと放置していいというわけではありません。こまめに自分の手でしっかり硬さを確認することが大切です。

熟しているアボカドの場合

食べごろに熟しているアボカドの場合はこれ以上熟成が進まないように、冷蔵庫で保存します。保存する際の方法として、水で湿らせた新聞紙でアボカドを1個ずつ包み、それをポリ袋に入れて保存すると良いでしょう。

保存期間は冷蔵庫で1週間程度です。ですが、長い期間冷蔵庫に入れておくと低温障害を起こし、黒ずんだりする事があります。早めに食すよう心がけましょう。

カットしたアボカドの保存の方法

スライスされたアボカド
「アボカドを半分の量だけ使いたい」「切って残ってしまったアボカドをどうしよう。」と悩む方もいるかと思います。そのまま何もせず保存方法を同じにしていては、変色が早く進んでしまい黒ずんで味も落ちることがあります。カットしたアボカドを保存する際はちょっとした工夫が必要です。その方法をご紹介します。

半分だけ使って保存したい場合

アボカドを半分だけ使用してもう半分を保存したい際は、アボカドに包丁を入れ2つに分けたときに種が付いている方を保存することをおすすめします。多少ではありますが、種が付いている方が付いていない方に比べて変色のスピードが緩やかなのです。

保存する工夫として、アボカドを切った表面にレモン汁を塗り、ラップで保湿性を高め冷蔵庫に保存します。レモン汁に含まれるクエン酸には変色を抑える働きがあるので、変色をある程度防ぐことができます。

しかし、クエン酸の働きがあるからといって全く変色しないわけではありません。保存期間も3~4日で限界になるので、早めに使い切るようにしてください。

カット(スライス)したものを保存する場合

食べやすい大きさに切ったりスライスしたアボカドを保存する場合は、全ての面が変色していくため、食材用のフードケースやジップロックなどの保存袋を利用します。

カット(スライス)したアボカドを小さい容器や保存袋に入れ、レモン汁をかけ、しっかり空気を抜いて保存します。フードケースなどは、ラップを上からかけたうえで蓋をしてあげるとうまく保存できます。レモン汁がない場合はお酢やオリーブオイルでもある程度の代用は可能なので、ぜひ試してみてください。

アボカドは冷凍保存で長期保存ができる

冷凍庫から食材を出す様子
アボカドは冷凍保存もできることをご存知でしょうか?冷蔵保存はカットしたアボカドで、もって3〜4日程度、しかし冷凍保存すれば、その倍の日数以上にアボカドを上手に保存できます。その方法をご紹介します。

冷凍保存の方法といっても、冷蔵保存とさほど変わりはありません。アボカドにレモン汁をかけたらフリーザーパックにいれ、できるだけ平らにして冷凍するだけです。

しかし、解凍の際は、レンジや水で溶かしてはいけません。レンジや水で解凍してしまうと温度変化が激しく、アボカドが一気に変色したり黒ずんだりすることもあります。それらを防ぐために、アボカドを解凍する際は前もって冷凍庫から冷蔵庫に移し替え、ゆっくり解凍することをおすすめします。

アボカドのペーストなどを保存食として使いたい方には冷凍ができることはとても便利ですよね。「冷凍保存ができるのは助かる」といってもずっと保存できるわけではありません。ちゃんと保存期間があります。それは「約1ヶ月」です。冷凍だからといって安心して放置せず、早めに使うようにしましょう。

食べごろのアボカドの見分け方

木に実るアボカド
店頭に売られているアボカドは形や色、硬さもそれぞれでどれを選んでいいか迷うと思います。買っていざ使おうと包丁を入れると硬くて切れなかったり、熟しすぎて黒くなっていたりなどしませんか?

食べごろのものを選ばないと使えずに損をしてしまうかもしれません。そうならないために、ここでは食べごろとそうでないアボカドの見分け方を色・形・硬さの3つの視点からご紹介します。

鮮やかな緑色をしたアボカドが美味しそうに見える方もいると思いますが、実は濃い緑色をしたアボカドが食べごろに熟しているアボカドといえます。しかし、色が濃ければ濃いほど食べごろというわけではありません。品種にもよりますが濃い緑を通り越して黒に近いアボカドは、すでに食べごろを過ぎてしまったアボカドと思っていいでしょう。

形についてはいくつかあります。大まかに涙型で形が綺麗なもの、表面にしわがなくハリやツヤがあるもの、ヘタがしっかりついているものが、新鮮で食べごろに近いアボカドといえるでしょう。

硬さ

硬さに至ってはとてもシンプル。アボカドを手に取りそっと握ってみてください。硬すぎず、やや弾力があるくらいの硬さが食べごろのアボカドといえます。しかし、硬さを確認するからといってお店の商品はみんなが買うもの。形が変わってしまうほど強く握ったりしないように気をつけましょう。

この3点に気をつけてアボカドを選べば、とても美味しいアボカドに出合えるかもしれませんよ。ちなみに間違えて熟していない硬いアボカドを買ってしまったときの裏ワザとして、アボカドをリンゴと一緒に袋に入れ常温に置いておくと追熟させることができます。

リンゴは果物や野菜の成長や熟成を促すエチレンガスを特に発生する果物で、アボカドと一緒の袋に入れることで追熟させる効果があるのです。

長持ちするアボカドの特徴

青々としたアボカド
食べごろのアボカドとは逆に、「すぐに食べる予定はないが買い物ついでにアボカドを買っておきたい」という方に、長持ちするアボカドの特徴を教えます。

長持ちするアボカドの選び方は簡単で、食べごろのアボカドの見分け方の反対のものを選べばいいのです。色は深い緑ではなく、鮮やかな緑色。硬さはまだ柔らかくなっていない硬いものを選べば長持ちするアボカドに出合えるでしょう。

腐ってしまってもうダメなアボカドの特徴

色がおかしいアボカド
腐っているアボカドとはどういう状態のものなのか簡単に特徴を挙げます。

  • アボカドそのものからツンとした異臭がする
  • 味に酸味が出ている
  • 果汁とは違う汁が出ている
  • 種が簡単に取れるぐらい柔らかく熟しすぎてる
  • 中全体が黒くなっている

といったものが挙げられます。上記の症状が出ていて、腐っていると判断できる際は、食べずに速やかに処分した方がいいでしょう。

最後に


アボカドがとても「繊細な食材」だということについてご紹介させていただきました!

アボカドは熟成状態によって保存方法も変わり、正しい保存の仕方をするだけで味や見た目に大きな差が出ます。食べごろになっても食べきれなかったアボカドは冷凍保存して、正しい方法で解凍すれば美味しく食べられるのでぜひ試してください。

みなさんもアボカドの美味しい食べごろを見極め正しく保存し、美味しいアボカド料理を作ってみてはいかがでしょうか。

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