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めんつゆの代用は家庭で簡単にできる!
めんつゆは、うどんやそば、そうめんなど、いろいろな麺料理で活躍する調味料です。常備している家庭も多いですが、気づかないうちに使い切ってしまった、という経験もあるのではないでしょうか。
実はめんつゆの味は「醤油の塩味」「みりんや砂糖の甘み」「だしのうま味」の3つで作られています。そのため、家庭にある調味料を組み合わせることで、簡単にめんつゆの代用品が作れます。
これから、身近にある材料を使った「めんつゆの代わりになるもの」を順番に紹介します。なぜその材料で代用できるのかも詳しく解説します。
めんつゆの代わりになるもの8選
めんつゆの代用になる調味料はさまざまです。顆粒だしや白だしなどの定番の調味料から、ポン酢や昆布茶のような意外なものまで、味の違いや特徴を理解しておくと、料理ごとに使い分けられます。
① 顆粒だし+醤油+みりん
顆粒だしは、めんつゆのだし成分を再現できる最も基本的な代用方法です。醤油とみりんで塩味と甘みを調整するため、最もめんつゆに近い味になります。
《材料の目安》
- 水:200ml
- 醤油:大さじ3
- みりん:大さじ3
- 顆粒だし:小さじ1
《作り方》
- 鍋に水、醤油、みりんを入れて中火にかける。
- 沸騰したら1〜2分加熱し、みりんのアルコールを飛ばす。
- 火を止め、顆粒だしを加えてよく溶かす。
この方法はうま味と甘みがしっかり出るため、うどんやそばの温かいつゆのほか、丼ものや煮物などの調味料としても幅広く活用できます。
② 白だし+醤油+みりん
白だしはめんつゆに近い原材料ですが、色が薄く上品な仕上がりになります。料理の見た目を重視したい時に便利です。
《材料の目安》
- 水:150ml
- 白だし:大さじ3
- 醤油:小さじ2
- みりん:大さじ2
《作り方》
- 鍋に材料をすべて入れ、中火で加熱する。
- 沸騰直前で火を弱め、1分程度加熱してみりんのアルコールを飛ばす。
- 火を止めて粗熱を取る。
白だしは塩分がやや高いため、必ず味見をして水分を調整してください。色を濃くしたくない煮物や、そうめんなどの冷たい麺に最適です。
③ だし醤油+みりん
だし醤油にはすでにうま味が含まれているため、みりんを加えるだけで手軽にめんつゆに似た味になります。
《材料の目安》
- 水:150ml
- だし醤油:大さじ3
- みりん:大さじ2
《作り方》
- 鍋にすべての材料を入れ、中火でひと煮立ちさせる。
- 火を止めて冷ます。
醤油の風味が強めになるため、しっかりした味が好みの人に向いています。短時間で準備できるので、忙しい時にも便利です。
④ ポン酢+砂糖+水
ポン酢の酸味と砂糖の甘みを組み合わせることで、さっぱりとしためんつゆが作れます。夏の冷たい麺料理にぴったりです。
《材料の目安》
- ポン酢:大さじ3
- 砂糖:小さじ1〜2(好みで調整)
- 水:150ml
《作り方》
- 材料をすべて混ぜ合わせ、砂糖が完全に溶けるまでよく混ぜる。
- 冷蔵庫で冷やして使うと、酸味がまろやかになる。
ポン酢の酸味が強い場合は砂糖やみりんを増やして調整しましょう。お好みでかつお節を加えると、よりめんつゆらしい風味が楽しめます。
⑤ 昆布茶+醤油+みりん
昆布茶は昆布のうま味が凝縮されているため、手軽にだしの風味を再現できます。動物性の材料を使いたくない場合にも便利です。
《材料の目安》
- 水:150ml
- 醤油:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 昆布茶:小さじ1
《作り方》
- 鍋に材料をすべて入れ、中火で沸騰直前まで加熱する。
- 火を止めてよく混ぜ、粗熱を取る。
昆布茶は塩分が高めなので、醤油は少し控えめに入れて味を調整します。ヴィーガンやベジタリアンの方にもおすすめです。
⑥ お吸い物の素+醤油
お吸い物の素にはだしの風味が豊富に含まれており、手軽にめんつゆの代用品になります。
《材料の目安》
- お吸い物の素:1袋
- 水:100ml
- 醤油:小さじ1
《作り方》
- お吸い物の素を水に溶かす。
- 醤油を加えて混ぜ、味を確認して調整する。
さっぱりとした軽めの味になるため、煮物や温かいうどんのかけつゆに適しています。手早く準備したいときに便利です。
⑦ みりんがない時(砂糖+料理酒で代用)
みりんはめんつゆの甘みと照りを出す重要な調味料ですが、家庭にない場合でも、砂糖と料理酒で簡単に代用できます。料理酒のアルコールが甘さを引き立て、照りも生み出します。
《材料の目安》
- 水:200ml
- 醤油:大さじ3
- 料理酒:大さじ2
- 砂糖:大さじ2〜3
- 顆粒だし:小さじ1
《作り方》
- 鍋に料理酒と砂糖を入れ、中火でひと煮立ちさせてアルコールを飛ばす。
- 水と醤油を加え、再び沸騰させる。
- 火を止めて顆粒だしを入れ、よく溶かす。
みりんの照りが欲しい煮物や丼料理にもこの方法が効果的です。甘さは砂糖の量で調節できます。
⑧ だしがない時(塩昆布や干し椎茸を活用)
だしを切らしていても、塩昆布や干し椎茸の戻し汁を使えば、うま味豊かなめんつゆが作れます。自然なうま味が引き出せるため、顆粒だしがなくても安心です。
《材料の目安(塩昆布の場合)》
- 水:200ml
- 醤油:大さじ3
- みりん:大さじ3
- 塩昆布:ひとつまみ
《作り方》
- 鍋に水、醤油、みりんを入れ、中火にかける。
- 沸騰したら弱火にして、塩昆布を加えて1分煮る。
- 火を止めて粗熱を取る。
《材料の目安(干し椎茸の場合)》
- 干し椎茸:2個
- 水:250ml(戻し用)
- 醤油:大さじ3
- みりん:大さじ3
《作り方》
- 干し椎茸を水で戻し、戻し汁を取っておく。
- 鍋に戻し汁、醤油、みりんを入れ、弱火で2分ほど加熱する。
- 火を止めて冷ます。
どちらの方法も自然なうま味が特徴です。塩昆布は塩気が強いため味見しながら調整しましょう。
作っためんつゆ代用品の保存方法と衛生管理
家庭で作っためんつゆ代用品は、市販品よりも保存期間が短いため、衛生管理に注意が必要です。以下のポイントを押さえれば、安心して使い切ることができます。
- 保存容器は事前に煮沸消毒する
- 必ず冷蔵庫で保存する
- 作ってから3日以内に使い切る
- 大量に作った場合、小分けにして冷凍保存も可能(約1か月以内)
保存期間が過ぎると味や品質が落ちるため、必ず期間内に使い切るよう注意してください。
まとめ
めんつゆを家庭の調味料で代用する際には、「醤油の塩味」「みりんの甘み」「だしのうま味」の3つのポイントを意識することが大切です。
自宅にある材料で十分に美味しく仕上がりますが、味見を繰り返して自分の好みのバランスを探してみるのもおすすめです。
また、手作りした代用品は市販品より保存期間が短いため、なるべく早く使い切りましょう。慣れてきたら自分なりのオリジナルな調合を試す楽しさもあります。