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お餅の冷凍保存方法とコツ
餅を冷凍保存するメリットは、なんといっても長期間の保存が可能になることですよね。通常の冷蔵保存では、1週間程度しか保存することができないお餅ですが、冷凍保存をしておけば、カビを生やす心配もなく、半年近くの保存が可能になります。
冷凍すると風味や食感がおちてしまう食品はたくさんありますが、お餅は劣化がそれほど感じられない冷凍保存がおすすめです。
まずは市販の餅の冷凍保存の方法です。
市販の餅を冷凍保存する方法
- お餅を1つずつ丁寧にラップで包み、フリーザーバッグに入れます。小分けにすると解凍時にお餅同士がくっつかない、食べられる分だけ解凍できて便利です。個別包装されている場合は、そのままフリーザーバッグに入ればOK。
- フリーザーバッグの空気を抜いて、袋の口をしっかり閉じて冷凍します。
水気があるお餅の場合は、しっかりふき取ってから冷凍するのがポイント。
次につきたてのお餅の場合です。
つきたての餅を冷凍保存する方法
- 突き立てのお餅に餅粉をまぶし、用意してある金属トレイの中に間隔をあけてお餅を置いて冷凍します。
- そのお餅が凍ったのを確認してから、フリーザーバッグに入れて再度冷凍保存します。
冷凍餅の美味しい解凍方法
冷凍したお餅の賞味期限は6か月と言われています。「市販のお餅を冷凍保存」または「つきたてのお餅を冷凍保存」、どちらの場合でも賞味期限は同じです。
冷凍した餅は、料理によっては凍ったままでも使用することができますが、解凍が必要な場合は、「電子レンジで解凍」あるいは「室温で自然解凍」、この2つが簡単で上手くいきやすいのでオススメです。
冷凍したお餅の解凍方法別メリット
常温で自然解凍
自然解凍のメリットは、そのまま置いておくだけなので手間要らずで簡単なのですが、問題は時間がかかってしまうこと。そして、もしお餅が乾燥していたりすると、上手に自然解凍ができません。
電子レンジにかける
電子レンジを使用するメリットは、食べたいときすぐに解凍できる、その速さです。ですが、ご家庭にある電子レンジの機能、お餅の大きさや数量により、時間は多少かわってきますので、電子レンジの時間をうまく調節しながら、理想の柔らかさに近づけていかなければいけません。
そこで冷凍餅の上手な解凍の仕方をご紹介したいと思います。
電子レンジで解凍
冷凍庫から取り出した凍ったお餅を、そのまま焼いてみたところで、上手に焼けなかったり、柔らかくすることは難しいようです。冷凍餅を美味しく食べるためには、レンジでチンするのがポイントです。そうすることで、冷凍餅がまるでつきたてのようなふわふわ食感になるんです。
お餅を水に浸す方法
冷凍のお餅をふわふわに解凍する方法です。
- 水に浸す
冷凍のお餅を耐熱の容器に入れ、そこにちょうど全体が浸るぐらいに水を入れて3~5分放置します。この時おもちが水から出ているとうまくできません。
水の中で表面が少しめくれてきますがそのままにしておいても大丈夫です。 - ラップをかける
その上にラップをかぶせ、500Wもしくは600Wの電子レンジで約2分間チンします。レンジの加熱時間は1個ずつチンした場合ですが、あくまでも目安なのでレンジごとに若干異なりますので様子を見ながら調整しましょう。加熱しすぎるとお餅が爆発してしまうので、目を離さないでいてくださいね。 - 取り出す
お餅が柔らかくなって浮いてきていたら、別のお皿に取り出して、きな粉や砂糖醤油など、お好みの味付けをして出来上がりです。
いつも冷凍庫から取り出して、直ぐにチンしていたのを、少し時間をおいてからチンすることでよく伸びるうえに、きな粉や砂糖醤油が上手に絡まりとてもおいしく召し上がれます。
お餅を水に浸さない方法
お皿に餅がくっつかない様に、ラップを敷いたお皿を準備しておき、さっと水にくぐらしたお餅をそのお皿の上にのせます。上からラップをしないで500wのレンジの場合、1個につき1分前後チンします。
眼を離さずにレンジの中を見ながら、お餅がぷくーっと膨れて来たら出来上がりなのですが、出来上がりに多少でもムラがある場合は、様子を見て時間の調節をしながら再度チン!してみましょう。ポイントは、必ず水にくぐらしてから電子レンジでチンすることです。
時間があるときには、しばらく水に浸けてからチンすると、いっそうつきたてのおもちに近くなりますが、時間短縮をしたい方や、チンしたあとに、オーブンを使って焦げ目をつけたい方に、おすすめの方法です。
その他の冷凍餅の解凍方法
常温で自然解凍する方法と、電子レンジを使う方法をお伝えしましたが、その他にもフライパンを使って解凍する方法があります。
フライパンで解凍する方法
- フライパンで蒸す
火加減を中火にしたフライパンに、大さじ 1 の油を入れ、フライパンが熱くなったら、冷凍のままのおもちを入れフタをして 1 ~ 2 分待ちます。 - 両目を焼く
お餅が膨らんで焦げ目がついたら裏返して、両面を焼きます。
ひとつの例として、このフライパンに食材をトッピングして焼くことで、お餅ピザの出来上がりです。
冷凍餅をフライパンで餅ピザにする方法
- 冷凍のお餅は、自然解凍と電子レンジのどちらでもお好きな方法で解凍し、軽く水に浸しておきます。
- 熱したフライパンに油をひいてからお餅を並べてからふたをし、お餅が膨らんで来たらひっくり返します。
- ピザソースを塗り、お好みの具材を乗せ、チーズが溶けてきたら完成です。
解凍した後に、一回お餅を水に浸すことで、フライパン内に適度な水分が生まれ、よりもちもち感を味わえます。
「柏餅」「おはぎ」の冷凍保存方法
柏餅の冷凍保存の方法
できたてほやほやの柏餅と比べたら多少風味が落ちるでしょうが、冷凍することで長期保存できるようになります。もともと冷凍された状態で販売されている柏餅もあるくらいです。
葉っぱを巻いたままで冷凍してしまうと、解凍したときにお餅がくっついてしまって、剥がしづらくなりますので、できれば冷凍する前にお餅についている葉っぱを剥がしておきます。面倒ですが一つ一つ。
葉っぱを剥がし終えたお餅を一つ一つ丁寧にラップで包み、ジップロックなどで密閉して冷凍保存します。少しでも美味しく…という方には金属製のバットに並べて冷凍庫に入れて急速冷凍する方法がおすすめです。
おはぎの冷凍保存の方法
ラップで 1 個ずつ丁寧に包んでから、タッパーやジップロックなどに入れて冷凍します。
冷凍保存したおはぎを食べる時には、電子レンジで 1 分ほど解凍して、それから自然解凍するやり方がおすすめです。気温によって時間は変わってきますが、9 月のお彼岸の頃なら自然解凍する時間は 30 分~ 1 時間ほどでしょうか。
おはぎはやはり、美味しく頂けるその日のうちに頂くのが基本です。おはぎを冷凍保存するのは、はどうしても食べきれない、仕方がない場合のみにしましょう。
柏餅、おはぎ、餅ピザなどの他にも、大福でも饅頭でもお団子でも、和菓子は全般的に冷凍保存が可能です。とは言え、なにより美味さを追求するのなら、やはりつきたて、買いたてのお餅を頂くのが一番でしょう。冷凍保存したお餅にひと手間加えることで、それにちかい美味しいお餅をぜひ味わってみてください。
最後に
お餅を冷凍保存しても栄養価は落ちません。お餅は三大栄養素以外にも、様々なミネラル、ビタミンなどの栄養を含んでいます。お餅はごはんと比べて、カロリーが高く同じ量を食べてもお腹が空きにくので、より長い時間活動することができます。
- 餅100 gあたり:235kcal
- ごはん100 gあたり:168kcal
お餅を冷凍保存しておけば、朝ゆっくりご飯を食べる時間のない時や、スポーツする時などは、短時間でより多くのエネルギーを補給することができます。