つけっぱなしにしてはいけない家電7選!短時間でも危険な理由を解説

家電のつけっぱなしは火事や事故を引き起こす危険性があります。短時間でも油断は禁物。この記事では特に危険な家電を7つ紹介し、安全な生活を送るために知っておきたいポイントを解説します。

短時間の外出でも家電の「つけっぱなし」は危険!

ちょっとした買い物や短時間の外出だからといって家電をつけっぱなしにしていませんか?

「すぐ戻るつもり」が思わぬトラブルで帰宅が遅れることもあります。家電のつけっぱなしは火災や事故の原因になる危険性があり、特に冬場の暖房器具などは危険性が高まります。

資源エネルギー庁によれば、日本の一般家庭が使う年間の電気の約5.1%が待機電力(つけっぱなしやコンセント挿しっぱなし)で消費されています。これは年間で約7,000円分の電気代に相当し、家計にも無視できない影響を与えます。

このように家電のつけっぱなしは安全面でも経済面でもマイナス面が多いため、日常の習慣をしっかり見直す必要があります。

つけっぱなしにしてはいけない7つの家電

家電の中でも特につけっぱなしにしてはいけないものがあります。ここではその理由をしっかりと説明します。

①電気ストーブ

電気ストーブは冬に便利ですが、非常に火事になりやすい家電です。ストーブは高温で発熱するため、倒れたり、近くに燃えやすいものがあったりすると短時間で火事に発展します。特に衣類や布団などの燃えやすいものをストーブの近くに置くのは非常に危険です。

実際に、消防庁の統計では、冬季の火災原因の多くがストーブによるものとされています。外出時や就寝前は必ず電源を切り、こまめな確認を徹底しましょう。

②ヘアアイロン・ヘアコテ

ヘアアイロンやコテは使用中に非常に高温になります。そのため、つけっぱなしで外出してしまうと周囲にあるタオルやティッシュ、化粧品などに触れて火事になる恐れがあります。

実際、ヘアアイロンを数時間放置しただけで発火したという事例も報告されています。また、電源を切り忘れたまま置いておくとプレートの熱で火傷の原因にもなるため、使用後は必ず電源を切り、冷めたのを確認してから安全な場所に保管することが大切です。

③こたつ

こたつは冬の定番暖房器具ですが、つけっぱなしは大変危険です。長時間使用すると内部が過熱し、特に木製の天板や布団部分から火事が起こる可能性があります。

こたつ布団の中に衣類や毛布を入れておくと、熱がこもって火災リスクが高まります。就寝時や外出時は必ず電源を切り、コンセントも抜く習慣をつけましょう。

④アイロン(衣類用)

アイロンは短時間でも衣類を焦がすほどの高温になります。アイロン台に立てた状態で放置した場合でも、転倒すれば火災の原因になります。

実際にアイロンのつけっぱなしが原因で火事になったケースは少なくありません。アイロンを使い終えたら、必ず電源を切り、十分に冷めてから安全な場所にしまいましょう。

⑤ドライヤー

ドライヤーは風量と熱量が強く、短時間で周囲の可燃物を高温にする力があります。特にベッドや布団の上でつけっぱなしにすると、数分で火災の危険があります。

さらに、コードをドライヤー本体に巻き付けて収納すると、内部で熱がこもりやすくなり、発火する原因になることもあります。使用後は必ず電源を切り、適切な収納を心がけてください。

⑥IHクッキングヒーター(電気コンロ)

IHクッキングヒーターは火が見えないため安全と思われがちですが、高温で調理器具を加熱します。つけっぱなしにすると近くにある布巾や食品パッケージなどが触れて発火する可能性があります。

実際にIHヒーターの消し忘れによる火災事例が多く報告されています。使用後は毎回電源がオフになっているか確認しましょう。

⑦電気毛布

電気毛布は体温調整が難しい就寝時に便利ですが、つけっぱなしは火災リスクが高まります。特に折り曲げたり重ねて使ったりすると、内部の電熱線が破損して発火の原因になります。

また、古い電気毛布は特にリスクが高いので、使用前には点検を行い、異常があればすぐに交換しましょう。

家電のつけっぱなしを防ぐための対策

家電のつけっぱなしによる事故や火事は、日常的な習慣やちょっとした工夫で防ぐことが可能です。ここでは、実践しやすく、日常生活に取り入れやすい対策を紹介します。

チェックリストを作って玄関に貼る

家電の電源を消し忘れる原因の多くは、急いでいるときや慌ただしい時間帯です。そこで、玄関や目に付きやすい場所に「電源チェックリスト」を貼るのがおすすめです。

  • ストーブの電源OFF確認
  • アイロン、ヘアアイロンの電源OFF確認
  • IHクッキングヒーターの電源OFF確認
  • ドライヤーの電源OFF確認
  • こたつや電気毛布の電源OFF確認

このように、家族みんなが毎日目にすることで、電源の消し忘れを防ぐ習慣を自然と身に付けることができます。

電源タップ(スイッチ付き)の活用

家電の消し忘れを防ぐためには、スイッチ付きの電源タップが便利です。複数の家電を一括で管理できるため、外出時や就寝前にはタップのスイッチを切ることで、消し忘れを防ぐことができます。

特に、テレビやゲーム機など待機電力を消費する家電を管理すると、節電にもつながります。ただし、容量を超えて接続すると発火の原因になるため、家電の消費電力をよく確認してから使用しましょう。

タイマーや自動オフ機能付き家電を使う

最近の家電には、一定時間が経つと自動的に電源が切れる「自動オフ機能」や「タイマー機能」が付いています。この機能を積極的に活用すると、万が一の消し忘れにも安心です。

特に、電気ストーブやIHクッキングヒーター、ヘアアイロンなど、火災リスクの高い家電では自動オフ機能のついた製品を選ぶようにすると安全性が高まります。

スマート家電やスマートプラグを活用する

スマート家電やスマートプラグを導入すると、スマートフォンで外出先から家電の状態を確認したり、操作したりできます。

特に、電気ストーブやエアコンなどの家電は、外出先で消し忘れに気づいた場合でも簡単に電源を切ることができます。スマートプラグは既存の家電に簡単に取り付けられ、家電を買い替えることなく導入できるためおすすめです。

人感センサー付きの家電を導入する

短時間だけ使うトイレや廊下、玄関の照明は、人感センサー付きの製品に交換することでつけっぱなしを防げます。人がいる間だけ自動で点灯し、いなくなると自動で消灯するため、消し忘れの心配がありません。

また、人感センサー付きの電気ストーブも販売されており、人がいなくなったら自動的に電源が切れるため、無駄な電力消費を防ぐとともに安全性も高められます。

コンセントの挿しっぱなしに注意する

家電の電源を切っていても、コンセントにプラグを差しっぱなしにしていると、トラッキング現象が起きて火事になるリスクがあります。特に湿気の多いキッチンや洗面所では、定期的にコンセントを掃除することが大切です。

使用頻度の低い家電は、使わないときはプラグを抜く習慣をつけることで、安全性を高められます。

家電の火事や事故を防ぐために知っておきたいポイント

家電をつけっぱなしにしないための工夫以外にも、日常的な使い方やちょっとした注意で家電が原因の火事や事故を防ぐことができます。特に注意したいポイントを解説します。

コードや配線を正しく扱う

家電のコードや配線は見落とされがちですが、実は火災の大きな原因の一つです。コードを強く引っ張ったり、ねじれたり、束ねた状態で使ったりすると、内部が断線して発熱し、ショートして発火の危険があります。

  • コードは束ねずに伸ばして使う
  • コードの上に家具を置かない
  • 定期的にコードに傷がないか確認する

特に消費電力が高いドライヤーや電気ストーブのコードは傷みやすいため、注意が必要です。

たこ足配線を避ける

たこ足配線とは、一つのコンセントに複数の家電をつなぐことです。コンセントには許容量(使える電力量の限度)があり、それを超えるとコードやコンセントが発熱し、発火につながる可能性があります。

消費電力が大きな家電を同時に使う場合は、それぞれ別のコンセントを使うようにしましょう。また、延長コードを多用すると接続部分での発熱が起こりやすいため、できる限り直接コンセントに挿すことを推奨します。

トラッキング現象を防ぐ掃除の習慣化

コンセントとプラグの間にホコリが溜まり湿気が加わると、「トラッキング現象」という発火現象が起こります。これは、特に長期間コンセントに挿しっぱなしにしている家電で起こりやすく、火災の大きな原因の一つです。

  • コンセントとプラグ周辺を定期的に掃除する
  • コンセントの近くに湿気の多いものを置かない
  • 定期的にプラグを抜いて点検する

これらを習慣づけることで、トラッキング現象による火事を未然に防ぐことが可能です。

家電を安全に使うための買い替え時期を知る

家電には寿命があります。特に電気ストーブや電気毛布、こたつなどの発熱する家電は、古くなると内部の配線が劣化し、火災のリスクが高まります。

一般的な目安としては、家電の寿命は約10年前後とされています。以下のような症状が現れたら、買い替えを検討しましょう。

  • 使用中に異音や異臭がする
  • コードやプラグが熱くなる
  • 頻繁にブレーカーが落ちる
  • 動作が不安定で故障が多くなった

家電の異常を放置すると、火災や事故につながる可能性があるため、早めに対応することが重要です。

まとめ

家電は生活を便利にする一方で、誤った使い方をすると大きな事故につながります。火災やトラブルの多くは、日常の「つけっぱなし」や「コンセントの管理不足」といった、ちょっとした油断から起こります。

大切なのは、使ったらすぐ切るという習慣と、安全に使うための工夫を日常生活に自然に取り入れることです。安全で快適な生活を維持するためにも、家族全員で安全意識を高めましょう。

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