やってはいけない水筒の洗い方6つ…知らないと劣化やカビの原因に

水筒の中はカビや雑菌が繁殖しやすく、間違った洗い方をすると水筒を傷めたり衛生的に問題があります。特に食洗機や漂白剤、洗う時のスポンジ選びなど、意外な落とし穴があります。この記事では水筒洗いで避けるべきことと、正しいお手入れ方法を紹介します。

水筒の中は汚れがつきやすく危険

水筒の内部やゴムパッキンなどは、外から見えないため汚れや雑菌が溜まりやすい場所です。特に、スポーツドリンクやお茶を入れた場合、糖分や茶渋が付着してカビや雑菌の絶好の繁殖場所になってしまいます。

水筒の汚れは放置すると健康に悪影響を及ぼすこともあるため、正しい方法で毎日きれいに洗うことが大切です。

やってはいけない水筒の洗い方

水筒を長く清潔に使い続けるために、絶対に避けたいNGな洗い方があります。それらを知り、間違った方法を防ぎましょう。

①食洗機で洗う

食洗機は手軽に洗える便利さがありますが、多くの水筒は食洗機の高温や強力な水圧に対応していません。食洗機を使うと、水筒のコーティングが剥がれたりパーツが変形したりする可能性があります。

また、コーティングが剥がれると内部にサビや雑菌がつきやすくなり、保温や保冷効果も下がります。食洗機対応と明記されていない限りは使わない方が無難です。

②塩素系漂白剤を使う

塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)は殺菌力が強いですが、水筒には向きません。ステンレスやプラスチック製の水筒に塩素系漂白剤を使うと、内側のコーティングや素材自体が劣化してしまいます。特に金属部分は腐食や穴あきの原因となり、ゴムパッキンも傷んでしまいます。

漂白剤を使用する場合は、必ず酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)を使うようにしましょう。

③硬いたわしやスポンジでこする

水筒の内側を硬いたわしや金属スポンジで力強くこすると、表面に細かな傷がつきます。その傷に汚れや雑菌が入り込み、落としにくい頑固なカビや臭いの原因になります。

特にステンレス製の水筒の場合、傷がついた箇所からサビが発生する可能性もあるので注意が必要です。

④熱湯や煮沸で消毒する

カビや雑菌を消毒しようとして熱湯を注いだり煮沸消毒したりすると、水筒のパッキンやフタが熱で変形します。また外側の塗装やデザインも剥がれる可能性があります。

変形したパッキンは水漏れの原因になり、元に戻りません。水筒は熱に強く見えますが、熱湯による消毒は避けるべきです。

⑤パッキンを外さずに洗う

水筒のゴムパッキンは最も汚れや雑菌が溜まりやすい場所の一つです。パッキンを外さずに洗っていると、その隙間に飲み物のカスや雑菌が残り、カビが繁殖しやすくなります。

一度黒カビが根を張ると、洗っても完全に取り除くことは難しいです。毎回パーツを分解し、細かな部分まで洗う必要があります。

⑥外側まで丸ごとつけ置き洗いをする

つけ置き洗いは頑固な汚れを落とすのに便利ですが、水筒を外側まで丸ごと水に浸すのは避けましょう。

水筒の外側の塗装やシール部分が劣化し、保温保冷性能の低下につながる可能性があります。つけ置き洗いをする場合は、必ず内側だけにとどめ、外側が濡れないように注意が必要です。

水筒の正しい洗い方

水筒とスポンジ

水筒を毎日清潔に保つためには、正しい洗い方を知ることが重要です。毎日の基本的な洗い方と、週に1回ほど行う特別なお手入れ方法を具体的に説明します。

毎日の基本的な洗い方

水筒を使った後は、その日のうちに必ず洗う習慣をつけましょう。1日でも洗わないと、口の雑菌や飲み物の糖分から菌が増殖してしまいます。

まず水筒のフタやパッキンなどのパーツをすべて外します。スポンジは柔らかいタイプを選び、台所用の中性洗剤を少量つけて優しく洗います。柄付きのスポンジや細長いボトルブラシを使うと底まで簡単に届きます。

洗った後は流水ですすぎ、水気を切った後、部品ごとにキッチンペーパーや布巾で水滴を拭き取りましょう。その後は口を下にして自然乾燥させます。しっかり乾かすことがカビ予防に最も重要です。

週に1度は酸素系漂白剤を使う

毎日洗っていても、水筒の内部には少しずつ茶渋や雑菌が溜まります。週に1回程度、酸素系漂白剤を使った「つけ置き洗い」をすると、水筒をきれいな状態で維持できます。

酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)を小さじ1杯程度、水筒の中に入れ、約40〜50℃のぬるま湯を注ぎます。フタやパッキンは別の容器に同じ割合の溶液を作って浸しましょう。約30分後、漂白剤が残らないよう十分すすぎ、よく乾燥させてください。

白いザラザラ汚れにはクエン酸

水筒内の白くザラザラした汚れは、水道水に含まれるミネラルが原因です。これを落とすにはクエン酸が効果的です。

500mlのぬるま湯にクエン酸を小さじ1杯ほど溶かし、水筒に入れます。そのまま2〜3時間置いておくと、ザラザラした汚れがきれいに落ちます。漂白剤同様、すすぎをしっかり行い、乾燥させることが大切です。

水筒のパッキンにカビが生えたときの対処法

ステンレス製の水筒

気をつけていても、ゴムパッキンには黒いカビが生えることがあります。このようなカビに対処するには正しい方法が必要です。

黒カビは酸素系漂白剤で落とす

ゴムパッキンの黒カビは放置するとどんどん広がります。カビを見つけたら、まず酸素系漂白剤で落としてみましょう。

漂白剤を溶かした40〜50℃のぬるま湯にパッキンを30分ほどつけ置きします。その後、歯ブラシや柔らかいブラシで優しくこすり、カビを落とします。

重曹や酢はあくまで補助的に使う

ネットなどでよく紹介されている重曹や酢を使った方法は、酸素系漂白剤が使えない場合の補助的なものとして考えてください。

重曹は研磨作用があるためパッキンの表面を傷つける可能性があり、酢は酸性でパッキンを劣化させる恐れがあります。頻繁に使用せず、あくまで補助的に短時間だけ使用するようにしましょう。

落ちない黒カビはパッキンを交換する

カビがパッキンの奥まで入り込み、漂白剤や洗剤を使っても落ちない場合は、パッキンを交換することを検討しましょう。パッキンは消耗品です。衛生的な観点からも、汚れが落ちなくなったら早めに取り替えることが最善の策です。

まとめ

を飲もうとしている女性

水筒の清潔を保つためには、「目に見えない汚れ」を意識することが重要です。実は、水筒を洗う頻度や洗い方によって、雑菌の繁殖スピードは大きく変わります。

たとえ見た目がきれいでも、水筒は毎日必ず洗い、特に乾燥させることが衛生管理の鍵となります。スポーツドリンクなど糖分の多い飲み物を入れた日は特に注意しましょう。飲み口やパッキンは定期的な交換も検討し、清潔で安全な水筒ライフを送りましょう。

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