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掃除機で吸引できる床のゴミは限られている
部屋の床に落ちた微小なゴミを吸引してくれる掃除機は、現代で一家に一台は必ずなければならない必須家電となりました。
優秀で使い勝手の良い掃除機ですが、床に落ちているものならば何でも吸引できるわけではありません。大きなものは当然、無理に吸い取ることはできませんし、吸い取れる大きさのものでも故障原因になることがあります。
「これは大丈夫だろう」と考えて吸い取っているものも、実は掃除機の故障原因になるものかもしれません。今一度、掃除機で吸い取って問題ないものと危険なものを正確に把握しておきましょう。
掃除機で吸ってはいけない5つのもの
どのようなものを掃除機で吸い取ってしまうと危険なのでしょうか。故障原因にもなり得る掃除機で吸ってはいけないものを解説します。
1.液体
水やジュースなどの液体を「掃除機で吸い取っちゃえ」と無理に吸い取ろうとしたことはありませんか。しかし、液体を吸引することは絶対にやめてください。
掃除機は電化製品なので、水に弱い性質を持っています。したがって、無理に掃除機で液体を吸い取ってしまうと、内部に水分が付着して、故障や誤作動の原因になることも考えられます。
床にこぼしてしまった液体は、掃除機で吸い取るのではなく、必ず雑巾で拭き取るようにしましょう。
2.尖った部分のあるもの
尖った部分のあるものを掃除機で吸い取ってしまうと、内部のホース部分や部品を傷つけてしまいます。
- 爪楊枝
- 針
- ガラス片
小さなものでも内部を傷つけ、ホースが破れたり部品の劣化を早めて故障につながったりするので、絶対に吸い込まないでください。
ガラスが割れてしまった時は、目に見えるサイズのものは厚手の軍手などを着用して取り除き、微細なガラス片は掃除機がけする前に粗方ガムテープなどで除去しておきましょう。その後、掃除機がけすることで、故障リスクを最小限に減らして片付けを安全に完了させられます。
3.細い紐状のもの
実は、細い紐状のものも掃除機で吸い取ってしまうと、ヘッド部分に絡みついて稼働効率が悪くなったり、時には故障原因になることもあるので注意が必要です。
- カーペットの房部分
- 髪の毛
- 縫い糸
- ペットの毛
特に、髪の毛やペットの毛は当たり前のように掃除機で吸い込んでしまいがちですが、大量に吸い込んでしまうと故障原因になります。
まずは、小箒やフローリング用粘着シートなどで軽く取り除いてから掃除機がけしましょう。
4.引火性のあるもの
以下のような引火性のあるものも絶対に吸い込んではいけません。
- 殺虫剤
- シンナー
- ガソリン
- アルコール
もしも掃除機で吸い込んでしまうと、可燃ガスが掃除機内に悪影響を与え、最悪の場合、引火して発火や発煙を引き起こす恐れがあります。非常に危険なので絶対にやめましょう。
5.多量の粉
粉末状のものは掃除機で吸い込めると思いがちですが、量があまりにも多い場合は控えてください。
- 小麦粉
- 片栗粉
- 消化器の粉
- クッションパウダー
- 砂
大量の粉はフィルターを詰まらせたり、内部に入り込んで誤作動や稼働効率の低下、さらには内部で何らかの要因で固まってしまうと、故障の原因になることも考えられます。
粉を床に撒き散らしてしまった場合は、小箒や粘着シートなどで取り除き、最後の仕上げとして掃除機がけしましょう。
ダメなものを掃除機で吸ってしまった時の対処法は?
もしも吸ってはいけないものを掃除機でうっかり吸い込んでしまった時は、すぐに掃除機がけを中断し、掃除機のお手入れを行いましょう。
ヘッド部分を取り外して絡まったものを取り除いたり、公式で容認されている分解可能な部分は分解し、吸い込んでしまったものを取り除いたり、水分の場合は乾いた雑巾で拭き取ったりしてください。
最後に掃除機を元通りに戻し、正常に作動するかどうか確かめましょう。もしも誤作動が起きている場合は、素人では対処が難しい状況です。無理に分解して対処しようとするのではなく、メーカーや修理業者に依頼して点検してもらってください。
掃除機がけの前に”吸ってはいけないもの”を除去しよう
掃除機は床に落ちているすべてのものを吸引できるわけではありません。必ず掃除機がけの前に吸引できないものが床に落ちていないか確認し、必要に応じて取り除いてから掃除機が消してください。