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常時気温30度を超える夏場はエアコンの冷房が必要不可欠
日本の夏は、常時気温が30度を超える日も珍しくないほど猛暑日が続きます。そんな酷暑とも言える夏は、部屋の中にいても厳しい蒸し暑さを感じるため、エアコンの冷房機能が必要不可欠です。
特に、小さなお子様やペットを飼っているご家庭では、24時間エアコンをつけっぱなしにしているご家庭も多いでしょう。
しかし、1日中エアコンをつけっぱなしにしていると、「電気代はどのくらいかかっているのだろう」「かかりすぎていないかな?」と心配になりますよね。
冷房を1日中つけっぱなしにするとかかる電気代は?
エアコンの冷房を1日中つけっぱなしにした場合、電気代はどのくらいかかるのでしょうか。
エアコンは室温を設定温度まで下げる時に消費電力量が増える
エアコンの電気代は、エアコンを稼働させている際のエネルギー消費量によって決まります。電気エネルギーの消費量が多ければ多いほど、電気代が高くなるのです。
エアコンの冷房機能の場合、部屋の温度を設定温度まで下げるまでの過程で消費エネルギーを多く使います。
一度、設定温度まで室温を下げることができれば、その後は自動運転モードで効率良く部屋の温度を維持してくれるので、実はそれほど消費電力量はかかっていないのです。
1日中つけっぱなしにした場合の電気代例
では、具体的に1日中つけっぱなしにした場合の電気代事例をみてみましょう。
一般的にエアコンの電気代は「消費電力×電力料金単価(31円)×時間」で計算しますが、1日中つけっぱなしにした場合、設定温度まで室温が下がった後は、消費電力量が下がります。
エネチェンジが実施したある実験によると、6畳用のエアコンで冷房を1日中つけっぱなしにしたところ、1日の電気代は126.94円だったそうです。1ヶ月に換算すると、約3800円になります。
もちろん、リビングのエアコンなどはより電気代がかかりやすくなりますが、6乗用と14畳用では消費電力量が約2倍なので、単純計算で1日の電気代は約260円、1ヶ月に換算すると、約7800円が目安となるでしょう。
何度もつけ直すより電気代が安くなる場合も
先ほども紹介した通り、エアコンの冷房機能の場合、電気代は室温を設定温度へと下げる過程が最も高く上がりやすい傾向にあります。
そのため、30分〜1時間半程度、買い物などで外に出かけるときは、わざわざエアコンを消して出かけるよりも、つけっぱなしにして出かけた方が消費電力量を抑えられる可能性が高いです。
したがって、1日中家に誰かがいる日や、家を空けている時間が短い日は、何度もつけ直すよりエアコンをつけっぱなしにした方がお得でしょう。
冷房効率を上げる対策をしながらつけっぱなしがお得!
1日中つけっぱなしにしても意外と電気代が高くかかりすぎないことがご理解いただけたかと思います。とはいえ、やはり消費電力量の多い家電なので、少しでも節電したいと考えますよね。
エアコンの電気代を下げるためには、冷房効率を上げる対策を行いながら、つけっぱなしにする方法がオススメです。
例えば、冷気が外に逃げたり外気の熱の影響を受けたりしないよう、大きめの窓には断熱フィルムを貼ったり、エアコンと扇風機を併用して、冷気を早めに部屋中に行き渡らせる工夫を取り入れたりするとよいでしょう。
エアコンを1日中つけっぱなし…故障リスクは?
もう1点、エアコンをつけっぱなしにした場合に不安になる点が、故障リスクです。
エアコンを長時間稼働し続けると、部品の劣化は早まります。内部の部品が故障すれば、エアコン本体の故障リスクも高まるので、寿命が縮んでしまうリスクは避けられないでしょう。
しかし、定期的に専門業者にお掃除を依頼したり、自分でも日常的なお手入れ(フィルターの掃除など)をきちんと行えば、エアコンに負担がかかりにくく、比較的長持ちします。
エアコンを1日中つけっぱなしにすることが多いご家庭では、1〜2週間に一度を目安にフィルター掃除を行い、年に1回を目安に専門業者やクリーニング業者に内部クリーニングを依頼しましょう。
在宅時間が長い人は冷房のつけっぱなしがオススメ
エアコンの冷房は、室温が設定温度に到達するまでの間が最も電気代がかかりやすい傾向にあります。そのため、意外とつけっぱなしにしていても電気代がかかりすぎることはないので、在宅時間が長い人は1日中、冷房をつけっぱなしにするのがオススメです。