買うべきではない『とうもろこし』の特徴7選!鮮度と甘さを見抜く選び方

スーパーに並ぶとうもろこしの中には、実がスカスカで甘みが抜けているものも多く紛れています。皮やひげ、重さや粒の状態などを見れば、誰でも簡単に鮮度の悪いとうもろこしを避けることができます。買うべきでないとうもろこしの特徴と選び方を解説します。

とうもろこしの鮮度は一目でわかる

収穫したてのとうもろこし

夏の代表的な野菜として人気のとうもろこしですが、スーパーに並んでいるものすべてが美味しいわけではありません。

とうもろこしは収穫直後からどんどん糖分が失われ、鮮度が落ちてしまいます。そのため、できるだけ新鮮なものを選ぶ必要があります。

とうもろこしの鮮度は、皮の色、ひげの状態、重さ、粒の張りや並び、茎の切り口など、簡単なポイントをチェックするだけで見極められます。意識的に鮮度の低いとうもろこしを避けることで、美味しくて甘いとうもろこしを手に入れることができます。

とうもろこしの鮮度を見極めるために、まずは買うべきではないとうもろこしの特徴を具体的に見ていきましょう。

買ってはいけない『とうもろこし』の特徴

スーパーでとうもろこしを手に取るときに、これから紹介する7つの特徴を避ければ、失敗する可能性はぐっと減ります。

1.皮が薄茶色や黄色に変色している

とうもろこしの皮が薄茶色や黄色っぽくなっているものは、鮮度がかなり落ちている証拠です。本来とうもろこしの皮は鮮やかな濃い緑色で、みずみずしくピンと張っています。

皮が変色している場合、収穫後時間が経ちすぎて水分が抜け、甘みがほとんど失われている状態です。特にスーパーで安売りされているとうもろこしは皮の色に要注意です。

2.手に持ったときに軽い

とうもろこしを手に取ったとき、「軽い」と感じるものは避けましょう。軽いとうもろこしは水分が抜けて粒が痩せているため、実がスカスカになっています。

粒の詰まりが悪く、食べたときに歯ごたえも甘みも感じにくくなります。重さは水分量や実の詰まりと直結するので、ずっしりと重いとうもろこしを選ぶのがポイントです。

3.粒が凹んでシワシワになっている

粒が凹んでシワがあるとうもろこしは、過熟か鮮度が落ちている証拠です。収穫から時間が経つにつれて、糖分がデンプンに変わり、水分も減少して粒がしぼみます。

その結果、実は硬くなり、食感や甘みが大幅に劣ります。粒にツヤがなく、表面がシワシワしているとうもろこしは購入しないようにしましょう。

4.皮が剥かれている(裸の状態)

スーパーでは、皮が完全に剥かれた状態で売られているとうもろこしもありますが、基本的には避けるべきです。

皮はとうもろこしの鮮度を守る役割があるため、皮がないと急速に水分が蒸発して劣化します。ただし、例外として真空パックや鮮度保持用フィルム包装のものは、この限りではありません。

5.ひげが細くて乾いている

ひげ付きのとうもろこし

とうもろこしを選ぶ際には、ひげの状態にも注目してください。ひげは実の粒一つひとつにつながっているため、ひげが多くふさふさしているものほど、粒がぎっしり詰まっています。

ひげが細く乾いてパサパサしている場合は、粒の数が少なく、粒の中も乾燥している可能性が高いです。また、ひげの色が全体的に白っぽく薄い場合も、未熟で甘みが少ないとうもろこしである可能性があります。

6.茎の切り口が黒ずんでいる・乾いている

茎の切り口も、とうもろこしの鮮度を判断する大切なポイントです。切り口が白くて湿り気があるものは、収穫して間もない証拠です。

しかし、茎の切り口が黄色っぽく変色していたり、乾いて黒っぽくなっている場合は、収穫後かなり時間が経っている証拠です。こういったとうもろこしは、糖分が抜けて甘みが低下しているため、選ばないようにしましょう。

7.粒の大きさや並び方がバラバラ

とうもろこしの粒が不揃いで、大きさがまちまちなものも注意が必要です。粒が均一に並び、ふっくらと先端まで詰まっているとうもろこしほど甘みが強く、品質も安定しています。

一方、粒がバラバラで先端が欠けているものは受粉不良や水分不足が原因であり、粒の甘さや食感にムラが出てしまいます。特にスーパーで皮が少し剥かれて中身が見える場合は、粒の並びを必ず確認しましょう。

スーパーで美味しいとうもろこしを選ぶポイント

鮮度が低く、買うべきではないとうもろこしの特徴を避けたら、次は実際にスーパーで美味しいとうもろこしを選ぶためのポイントを確認しましょう。簡単にチェックできる項目ばかりなので、ぜひ覚えておいてください。

皮は濃い緑色でハリがあるものを選ぶ

とうもろこしの皮が濃い緑色で、ピンとしたハリがあるものを選ぶことが基本です。これは鮮度が高く、水分が保たれている証拠であり、中の実がジューシーで甘みも強い可能性が高いです。

手に取ったときに皮がふっくらしているものを選ぶと、さらに品質が良いでしょう。

ひげは褐色か黒褐色でふさふさしているものを選ぶ

ひげが茶褐色または黒褐色で、ふさふさしているとうもろこしは完熟していて甘さが引き立っています。特に、ひげの根元が鮮やかな黄色をしている場合は、甘みが十分でみずみずしい状態を示しています。

ひげの本数が多いほど、粒がぎっしり詰まっていますので、購入時の重要な目安になります。

ずっしりと重みのあるとうもろこしを選ぶ

手に取った時に重さを感じるとうもろこしは、水分と糖分がたっぷり詰まっている証拠です。

逆に軽いと感じたとうもろこしは、水分が蒸発し、粒の中がスカスカになっている可能性が高いため、できるだけ重みを感じるものを選ぶようにしてください。

茎の切り口は白くてみずみずしいものを選ぶ

とうもろこしの鮮度を判断する簡単な方法として、茎の切り口を見る方法があります。茎の切り口が白くみずみずしいものほど収穫して間もない新鮮な証拠です。

スーパーでとうもろこしを選ぶ際には、この茎の色を確認することで鮮度の良いものを簡単に見分けることができます。もし茎が長めに残っているものがあれば、それを選ぶとより鮮度を保ちやすくなります。

粒は先端までぎっしり詰まっていてツヤがあるものを選ぶ

皮が少し剥かれている場合や、皮越しに触れる場合は、とうもろこしの粒の詰まり具合をチェックしましょう。

粒が先端まで隙間なくぎっしりと詰まっているとうもろこしは、しっかりと受粉して成長しているため甘さと食感が良好です。また粒にツヤがあり、ふっくらとしているものは鮮度が高く、食味も良くなります。

とうもろこしの実がスカスカになる原因

とうもろこし

とうもろこしの実がスカスカになってしまうのは、主に収穫後の時間経過、受粉不良、水分不足などの原因が考えられます。

特に収穫後に時間が経つと糖分がデンプンに変わってしまい、甘みが減少すると同時に水分が抜けて実がしぼみます。さらに受粉がうまくいかなかった場合や、生育中に十分な水分が供給されなかった場合にも、粒が十分に育たずスカスカになります。

スーパーで売られているとうもろこしで実がスカスカの場合は、主に鮮度が落ちていることが原因ですので、購入の際には先述のポイントを意識して新鮮なものを選ぶことが大切です。

スカスカのとうもろこしを美味しくする工夫

購入したとうもろこしがスカスカだった場合も、捨てる前にひと工夫すれば美味しく楽しめます。ただし、酸っぱい臭いやカビがある場合は食べられませんので注意しましょう。

おすすめは次の3つの食べ方です。

とうもろこしの唐揚げ

とうもろこしを縦に切って片栗粉をまぶし、高温でサッと揚げます。香ばしさが増して甘みが引き立ちます。仕上げに塩やスパイスをふると一層美味しくなります。

芯も使った炊き込みご飯

とうもろこしの実をそぎ取り、残った芯も一緒に炊飯器へ入れて炊きます。芯から旨味が染み出て、ふっくら甘いとうもろこしご飯が炊き上がります。

まるごとコーンスープ

粒を芯ごと鍋でじっくり煮込んだ後、滑らかになるまで裏ごしします。粒がスカスカでも芯の旨味が出るため、濃厚で風味豊かなスープになります。冷製スープにしても美味しくいただけます。

このように調理法次第で、スカスカのとうもろこしも十分美味しく食べられます。ぜひ活用してください。

まとめ

とうもろこしを食べる少女

スーパーで買えるとうもろこしには様々な品種がありますが、最近は「ピュアホワイト」や「ゴールドラッシュ」など、甘みが非常に強い品種が人気です。特に産地直送や地元の農産物直売所では、採れたてのとうもろこしが手に入りやすいため、スーパー以外での購入も検討すると良いでしょう。

また、自宅で保存する際は、皮付きのままラップで密閉し、立てて冷蔵庫に入れておくと甘みや水分をより長く保つことができます。鮮度が味の決め手であるとうもろこしだからこそ、選び方や保存方法を工夫して、夏ならではの美味しさを楽しんでください。

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