目次
すぐ引っ越す人の心理とは？引っ越しを繰り返す理由
仕事や家庭の事情で頻繁に引っ越す人もいますが、特に理由がないのに繰り返す人には、心理的な理由が影響しています。なぜ引っ越しを繰り返すのか、その主な心理を詳しく解説します。
現状を変えたい気持ちが強い
すぐ引っ越す人は、今の生活や環境に不満や退屈さを感じていることが多いです。住んでいる場所の騒音や人間関係、近所の環境など、少しでも気に入らない部分があると「引っ越してリセットしよう」という心理が働きます。
一時的に引っ越しで状況を変えても、根本的な不満が解消されないままだと、すぐ次の引っ越しを考えるようになります。
新しい刺激を求めている
引っ越しが多い人は、新しい環境に行くことそのものを楽しみと感じています。新しい街、新しい部屋、新しい生活環境など、未知のものに触れると脳内で快感を感じる物質が出て、気持ちが高まります。そのため、一度引っ越しの刺激を味わうと、また次の刺激を求めて引っ越しを繰り返します。
人間関係をリセットしたい
人間関係の問題やトラブルを抱えると、「引っ越して距離を置きたい」と感じることがあります。引っ越すと自然に距離ができ、付き合いたくない人から離れることが可能です。人間関係を断ち切り、ゼロから人間関係を築くことで安心感を得ようとします。
ただし、この方法を繰り返すと、問題解決能力が育ちにくくなり、根本的な課題が残りやすいです。
より良い生活環境を追い求めている
より良い条件の物件を見つけると、すぐに引っ越したくなる人がいます。間取り、家賃、設備、立地などを比較し、少しでも良いと思う物件が見つかれば「逃したくない」と考え、すぐに引っ越しを決意します。
しかし、このタイプは理想が高すぎると、常に不満が残り、頻繁に引っ越しを繰り返す結果になります。
自分を変えたいという願望が強い
引っ越しをすることで、「新しい自分になれる」と感じる人もいます。住む場所を変えることで、自分自身が変われると信じている心理です。
この考え方は「地理的治療」と呼ばれますが、実際は場所を変えただけでは根本的な自己改革にならないため、何度も引っ越しを繰り返すことになります。
すぐ引っ越す人に共通する行動や特徴
すぐ引っ越す人の心理がわかったところで、次は具体的にどんな行動や特徴が見られるのかを詳しく解説します。
①飽きっぽい性格で、新しいことが大好き
すぐ引っ越す人は、飽きっぽく、新しいことに興味を持ちやすい傾向があります。家具の配置、日常の風景、生活習慣などが変化しない日々に飽きてしまうため、新しい環境に飛び込んで刺激を求めます。このタイプは常に新しい趣味や流行に敏感で、転職や習い事の変更も頻繁です。
②整理整頓が苦手で、引っ越しでリセットする
整理整頓が苦手な人は、部屋が散らかりやすく、片付けが進まないことがストレスになります。その結果、引っ越しの際に不要なものを処分し、ゼロから部屋作りを行うことでリセットを図ります。しかし、片付ける技術が身についていないと、何度引っ越しても散らかった部屋に逆戻りします。
③他人や環境への不満が多い
すぐ引っ越す人は、小さなことにも敏感で、不満を感じやすい性格の人が多いです。例えば、
- 子どもの遊び声や交通の騒音が気になる
- スーパーやコンビニが遠い
- 周囲とのコミュニケーションがうまくいかない
など、細かいことが気になってしまいます。その結果、「ここより良い場所がある」と感じ、頻繁に引っ越しをします。このような人は不満にばかり注目しやすいため、引っ越し先でもまたすぐに不満を見つけてしまいます。
④ミニマリスト志向で身軽に動くことを好む
荷物を少なく持ち、自由に動ける状態を好む人は、引っ越しに対するハードルが低いです。持ち物が少ないため、引っ越し費用や労力もかからず、頻繁な移動が簡単にできます。
また、家具や家電をレンタルしたり、使い捨てにしたりすることで、さらに身軽に引っ越しを繰り返す傾向があります。
⑤衝動的で計画を立てるのが苦手
計画を立てずに衝動的に物事を決めてしまう性格も、頻繁な引っ越しの原因になります。衝動的な人は「この部屋がいい！」と直感的に感じたらすぐ契約し、後から問題点や費用の負担に気づいて後悔することがあります。このパターンが繰り返されることで、引っ越し頻度が高くなります。
⑥自立心が強く、人間関係に依存しない
自立心が高く、人間関係に依存しない人は、新しい場所や環境にすぐに適応できるため、引っ越しを簡単に決断します。
友達や近所との人間関係にこだわらないので、離れることにも抵抗感がありません。そのため、新しい場所で生活を始めることを前向きに捉え、頻繁に引っ越しを行います。
⑦住む場所へのこだわりが強く、理想が高い
住環境に強いこだわりや理想を持つ人は、少しでも不満があるとそれがストレスになります。
例えば、間取りが理想通りではない、周囲の施設がイメージと違うなど、こだわりが強すぎて常に満足できません。その結果、「もっと良い物件があるはず」と次々に引っ越しを繰り返すことになります。
すぐ引っ越すメリットとデメリット
すぐに引っ越すことには良い面と悪い面があります。どちらも理解して、自分に合った暮らし方を考える参考にしてください。
すぐ引っ越すメリット
すぐ引っ越すことの最大のメリットは、生活環境を短期間で改善できることです。
例えば、騒音やトラブルをすぐに解消できます。また、引っ越しによる新しい刺激を楽しめることや、不要なものを整理できる機会になることもメリットです。
また、即入居可能な物件を選ぶ場合には、すでにクリーニングや修繕が完了しているため、手間がかからないこともあります。空室期間が長い物件は家賃交渉もしやすく、経済的にも有利になる可能性があります。
他にも、
- 新しい環境に慣れることで、適応力が高まる
- 気分転換になり、気持ちをリセットできる
といった精神的なメリットもあります。
すぐ引っ越すデメリット
一方で、すぐ引っ越すことには金銭的な負担が大きいというデメリットもあります。特に短期間での解約は、違約金や初期費用の二重払いが発生する可能性が高く、経済的に負担が重くなります。
例えば、賃貸物件を1年以内に解約すると、家賃の1～2ヶ月分の違約金がかかることがあります。また、新居の敷金・礼金・仲介手数料に加え、退去時の原状回復費用なども必要になります。これらが積み重なると「引っ越し貧乏」になってしまうリスクがあります。
また、引っ越しの度に住所変更や役所の手続き、ライフラインの手続きなど、手間と時間がかかる作業が繰り返されます。人間関係や周囲の環境に馴染む前に引っ越すことで、精神的なストレスが溜まることもあります。
さらに、頻繁に引っ越すことは、子どもの教育や友達関係にも影響を与える可能性があります。特に幼い子どもがいる場合は、転校のストレスや学習環境の変化が成長に影響を与えることもあるので、注意が必要です。
すぐ引っ越す前に注意したいポイント
頻繁に引っ越すことを考えている場合は、以下のポイントを確認しましょう。
- 短期解約の違約金や初期費用がどれくらいかかるかを契約前に確認する。
- 引っ越し費用を抑えるために、業者選びや自力での引っ越しを検討する。
- 次の物件が本当に今の物件より優れているか冷静に判断する。
- 引っ越ししたい理由が根本的な問題の解決につながっているか自己分析する。
以上のポイントを冷静に考えることで、後悔しない引っ越しができる可能性が高まります。
まとめ
頻繁な引っ越しは、自分をリセットしたり、新しい人生を始めるきっかけになりますが、金銭や精神面の負担も決して小さくありません。
引っ越しを繰り返す背景には、自分でも気づかない心理が隠れていることがあります。「場所を変えれば自分も変われる」という思考は一時的な解決でしかありません。引っ越しを考える前に、自分の本当の気持ちや目的とじっくり向き合い、問題の根本解決を目指すことで、本当に充実した生活を送ることができるでしょう。
