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換気扇をつけっぱなしにするメリット・デメリット
換気扇は家の空気を入れ替えることができますが、つけっぱなしにするとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。どちらもチェックしてみましょう。
換気扇をつけっぱなしにするメリット
換気扇をつけっぱなしにすることで、室内の空気を入れ替えて常にきれいな状態を維持できます。また、湿気を外へと排出してくれるため、カビや結露現象の抑制にも役立つでしょう。
他にも換気扇を回し続けることで部屋に嫌なニオイがこもることを防ぐこともできます。
これらのメリットにより、小さなお子様がいるご家庭では、お子様がハウスダストアレルギーを発症するリスクを防いだり、痒みや肌の赤みなどの症状を軽減したりと健康面でも良い影響が期待できます。
換気扇をつけっぱなしにするデメリット
では、換気扇をつけっぱなしにすることでどのようなデメリットが生じるのでしょうか。
最も大きな懸念点として、換気扇をつけっぱなしにすることで電気代がたかくなる点が挙げられます。特にキッチンの換気扇は電気代が高くなる傾向にあるため、電気代が気になる方は使い方に工夫が必要でしょう。
また、寒い時期に換気扇を回していると、暖房の温かい空気が外へと排出されてしまうため、暖房効率が下がるというデメリットも懸念されます。より室内を温めようと暖房の設定温度をあげてしまうため、光熱費がさらにかかる悪循環を生んでしまうリスクもあるでしょう。
換気扇をつけっぱなしにした場合の電気代目安
換気扇をつけっぱなしにすることで懸念されるデメリットの主な理由は、電気代でした。では、換気扇をつけっぱなしにすることで、どのくらいの電気代がかかるのでしょうか。
換気扇の消費電力は設置されている場所によって異なる
換気扇は家中に設置されている換気扇すべてに一律の電気代がかかっているわけではありません。設置されている場所や種類によって消費電力量が変わるため、設置されている場所によって電気代がかかりやすい場所もあれば、あまり電気代がかからない場所もあります。
したがって、電気代の目安を把握して、それぞれの場所ごとに換気扇の使い方を工夫すると上手く活用できるでしょう。
トイレの換気扇をつけっぱなしにした場合の電気代目安
まずはトイレの換気扇をつけっぱなしにした場合の電気代からみてみましょう。
トイレに設置されている換気扇の電気代目安は、1時間あたり約0.07円と言われています。そのため、24時間つけっぱなしにした場合、1日あたり約1.7円、1ヶ月間つけっぱなしにした場合は、約52円の計算です。
このように電気代目安を確認すると、トイレの換気扇を24時間つけっぱなしにしていても電気代が高額になりすぎることはないでしょう。
浴室の換気扇をつけっぱなしにした場合の電気代は?
続いて、湿気の多い浴室の換気扇をつけっぱなしにした場合の電気代を確認しましょう。
浴室の換気扇にかかる電気代は、1時間あたり約0.9円です。トイレよりは少々高い印象ですが、24時間つけっぱなしにした場合、1日あたり約22円、1ヶ月間つけっぱなしにした場合は約650円の計算になります。
トイレの換気扇に比べると高いと感じますが、家全体の電気代を考えると、あまり割合を占めているとはいえません。
浴室は湿気が多く、カビが発生しやすい場所なので、清潔な状態を保つためにも換気扇をつけっぱなしにすることをおすすめします。また、定期的に換気扇の清掃を行いましょう。
キッチンの換気扇をつけっぱなしにした場合の電気代
最後にキッチンの換気扇をつけっぱなしにした場合の電気代を計算してみましょう。キッチンの換気扇の多くは、「弱」「中」「強」と強さが異なります。今回は真ん中の「中」を基準に計算していきましょう。
キッチンの換気扇は、1時間あたり約1.6円の電気代がかかります。したがって、24時間つけっぱなしにすると1日あたり約38.4円かかることになり、1ヶ月で約1160円ほどの電気代がかかることになるのです。
ほかの場所に比べて明らかに高額な電気代がかかりやすくなる場所なので、料理の最中や料理が終わった後以外は消した方が電気代節約につながります。
換気扇を使う際の注意点や電気代を抑えるポイント
換気扇を使う際は、電気を無駄遣いしないためにも以下の注意点に気をつけましょう。
- キッチンの換気扇は、料理やニオイに合わせて適した強度のスイッチを使う
- エアコンや暖房器具を使用している際はなるべく換気扇を回さない
- 定期的に換気扇の掃除を行う(キッチンは1ヶ月に一度、そのほかは半年に一度)
上記のポイントを押さえて使うことで、電気を無駄遣いせずに済みます。
また、換気扇にかかる電気代はフィルターの汚れにも影響を受けやすいです。したがって、定期的に掃除を行い、換気扇の稼働効率を上げましょう。
換気扇はご家族のライフスタイルに合わせて使おう
いかがでしたか。換気扇は設置されている場所によってかかる電気代が異なります。ご家族のライフスタイルや使う場所に応じて工夫しながら使い方を分けましょう。