昔の給食で出ていた懐かしいメニュー5選!あの頃の味と今の違いを振り返る

昔懐かしい給食メニューは、今も多くの人に愛されています。瓶牛乳や揚げパン、鯨の竜田揚げなど、記憶に残る味を紹介するとともに、現代給食との違いも解説。親子で楽しめる記事です。

今の給食メニュー、昔とは大きく変わった!

学校給食

学校給食といえば、自分の子どもがもらってきた献立表を見てびっくりした経験がある人も多いのではないでしょうか。昔は定番だったメニューがなくなったり、新しく見たこともない料理が登場したりと、その違いに驚く人も多いでしょう。

今の給食も魅力的ですが、昔の給食にはやっぱり特別な懐かしさがあります。ここでは、そんな昔の人気給食メニューを紹介していきます。

昔の給食で出ていた懐かしいメニュー5選

給食の時間になると誰もが楽しみにしていた、昔の定番メニューを紹介します。

1.揚げパン

揚げパンは欠席者の余りが取り合いになるほど、ダントツで人気のメニューでした。サクッと揚げたコッペパンに、砂糖がたっぷりまぶされたその味は、今でも忘れられない人が多いはず。砂糖の代わりにきなこをまぶした「きなこ揚げパン」も地域によっては提供されました。

最近ではカロリーが高いことや調理の手間がかかることから、提供回数が減っていますが、特別な日のメニューとして復活させる学校もあります。

2.瓶牛乳とミルメーク

昔の給食では、牛乳は瓶入りで出てきました。紙パックより冷たいまま飲めると感じた人も多いでしょう。瓶のふたを開ける時の「カチッ」という音や、開ける専用の器具を使う楽しさも人気の理由でした。

また、牛乳が苦手な子どもにとって救世主だったのが「ミルメーク」です。粉末を牛乳に溶かすだけで、ココア味やコーヒー味、バナナ味などに変化し、牛乳をおいしく飲めるよう工夫されていました。

3.ソフト麺

ソフト麺は給食ならではの独特な麺料理で、特に東日本の学校給食で人気でした。うどんでもなくそうめんでもない、独特の柔らかい食感が特徴です。

カレーソースやミートソースにつけて食べる方法が一般的で、麺を半分ずつ入れる食べ方を楽しんだ記憶がある人もいるでしょう。ただし、製造業者が減ったことや衛生管理の難しさから、最近は提供する学校が減っています。

4.鯨の竜田揚げ

今の子どもたちには馴染みがないかもしれませんが、鯨の竜田揚げは昭和30年代から40年代にかけて給食で頻繁に登場したメニューです。

当時は鯨肉が安価でタンパク質が豊富な食材として重宝されました。しかし、1980年代以降、捕鯨規制が厳しくなったことに加え、食生活の変化で提供されなくなりました。昔の給食を象徴する味の一つです。

5.フルーツポンチ

デザートの定番といえばフルーツポンチでした。特にナタデココが流行した頃は、デザート争奪戦が白熱しました。みかん、パイナップル、桃などのフルーツが入り、白玉団子が入ったりもしました。最近は季節のフルーツを単品で出したり、地元の果物を使ったデザートが増えてきましたが、フルーツポンチを懐かしむ声は根強く残っています。

昔と今の給食はどう違う?

現代の給食

給食は時代とともに大きく変化しています。昔と今では目的もメニューも異なり、子どもたちの給食体験も随分変わりました。具体的な違いをいくつか紹介しましょう。

昔は栄養不足を補う目的が強かった

昭和の初め頃までは食糧が不足しており、子どもたちの栄養を補うために給食が導入されました。脱脂粉乳や鯨肉など、今ではあまり見かけないメニューも、栄養価が高く手軽に用意できる食材として重宝されました。給食は「美味しさ」より「栄養補給」が目的だったのです。

今の給食は食育や楽しさも重視

現在の給食は栄養バランスが整っているだけでなく、「食育」も大切にされています。地元の食材を積極的に使い、地域の食文化を学べるメニューを提供しています。また、世界の料理を取り入れることで、子どもたちに新しい味や異文化への理解を深める機会も提供しています。

安全基準がとても厳しくなった

昔の給食は、今ほど食の安全に厳しくありませんでした。そのため、食中毒などの問題もありました。しかし、1996年に起きた学校給食によるO-157食中毒事件をきっかけに、安全基準が大きく改善されました。今では産地追跡やアレルゲン管理など、食材管理が非常に厳しくなり、安全で安心な給食が提供されています。

調理方法が変化した

昔は学校の給食室で一から調理していましたが、最近は冷凍やチルド食品を使用することが増えました。調理スタッフの負担軽減や衛生管理の面から、調理済みの冷凍食品を再加熱して提供する方法が主流になりつつあります。これにより、多様なメニューを効率的に提供できるようになりましたが、「できたて感」は薄れたと感じる人もいるでしょう。

まとめ

懐かしい給食メニュー

学校給食の変化は、食文化や社会情勢の変化を映す鏡でもあります。昭和の栄養不足の時代から、現代の豊かな食文化体験の時代まで、給食は子どもたちを支える重要な存在として進化を続けています。

近年では食材の高騰や人手不足など新たな課題も生まれており、今後の給食の在り方にますます注目が集まりそうです。親世代にとって懐かしい給食メニューが、未来の子どもたちにどう伝えられるのかも気になるところですね。

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