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海外のハンドサインは日本と全然ちがう!
日本で当たり前に使っているハンドサインが、海外では全く違った意味を持つことがあります。何気ないジェスチャーが、外国では相手を怒らせたり、不快な思いをさせる可能性があります。旅行やビジネスで海外に行く前に、その国でどんなジェスチャーが問題なのかを知っておくと安心です。
ハンドサイン一つで大きなトラブルになることも
ジェスチャーは言葉と同じくらい大切なコミュニケーション手段です。しかし、日本では特に意味がないサインでも、海外では「ひどい侮辱だ!」と誤解され、時には深刻なトラブルにつながることがあります。気づかずに失礼な行動を取ってしまわないよう、十分注意しましょう。
海外で絶対やってはいけない5つのハンドサイン
ここからは、海外で特にトラブルを引き起こしやすいハンドサインを具体的に見ていきます。知らずに使ってしまいそうなものを中心に紹介します。
1. 親指を立てる「グッドサイン」(サムズアップ)
親指を立てるジェスチャーは、日本では「いいね!」や「了解!」という良い意味で使われますよね。しかし、イランやイラク、アフガニスタン、西アフリカなどでは強い侮辱を意味します。これらの地域では、このサインは相手を怒らせる可能性が高いため、避けることが大切です。何気なく使わないよう気をつけましょう。
2. 「OKサイン」(指で丸を作るジェスチャー)
日本でよく使う「OKサイン」は、実は多くの国で別の意味に捉えられることがあります。ブラジルやスペイン、トルコ、ギリシャでは、このサインは相手を強く侮辱する意味や、性的な意味を持っています。また、アメリカでは近年、白人至上主義のシンボルとして悪用されるケースもあるため、思わぬ誤解を招く可能性があります。安易に使うことは避け、言葉で伝える方が安全です。
3. 手のひらを相手に向ける「ストップサイン」
日本では相手を止めたり、「ちょっと待って」と合図する時に、手のひらを相手に向けますよね。しかし、ギリシャでは「ムッツァ」という最も強い侮辱表現になります。このジェスチャーの起源は「泥や汚物を相手に投げつける」という侮辱行為に由来しています。また、アメリカでも相手の話を拒絶する意味が強いため、知らない人に対して軽々しく使わない方が無難です。
4. 裏ピース(手の甲を相手に向けるピースサイン)
通常のピースサインは日本でも海外でも「平和」や「勝利」を表します。しかし、イギリスやオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどの英語圏では、手の甲を相手に向ける裏ピースは「中指を立てる」と同じくらい強い侮辱表現です。写真を撮るときなど、無意識にやりがちなジェスチャーなので特に注意しましょう。
5. 手招き(手のひらを下に向けて指を曲げ伸ばす動作)
日本では「こっちにおいで」と自然に使う手招きですが、欧米では「あっちに行け」という真逆の意味で使われます。特に、手のひらを下に向けて行うこの動作は非常に失礼と受け取られることがあります。海外では手のひらを上に向けて指を曲げる形が「こちらに来て」という意味になりますので、使い分けに注意しましょう。
まとめ
ハンドサインの意味は世界共通ではありません。言葉を使わないジェスチャーは気軽に使いやすいですが、海外では全く異なる意味に解釈されてしまうことがあるため、事前の理解が重要です。
どの国に行っても、ジェスチャーに頼りすぎず、はっきりと言葉で意思表示することが最も安全で確実です。また、文化を理解することで相手との良い関係が築けるので、ぜひ海外渡航前にしっかりと確認しておきましょう。