子どもが言うことを聞かない…親がやりがちだけど逆効果なNG行動5選

子どもが言うことを聞かないと、つい感情的になってしまうもの。でも、その対応は本当に正しいのでしょうか?子どもが言うことを聞かない本当の理由と、親が無意識にやりがちなNG行動、子どもに響く伝え方を紹介します。

子どもが言うことを聞かない本当の理由とは?

子どもが言うことを聞かないと困ってしまいますよね。でも、子どもが反抗するには理由があります。年齢別に主な理由を見てみましょう。

イヤイヤ期(1歳半〜3歳頃)
この時期は自我が芽生えて、自分の気持ちを最優先させたい気持ちが強くなります。まだ言葉でうまく表現できないため、かんしゃくや反抗的な態度が増えるのです。

幼児期(3歳〜6歳頃)
自立心が育ち、「自分でやりたい」という気持ちが強まります。しかし、親がつい手や口を出しすぎると反発し、自分の意見を通そうと反抗します。

小学校低学年(6歳〜9歳頃)
学校では頑張ったり、気を使ったりしているため、家では安心してわがままを言ったり甘えたりします。これは、親に受け止めてもらえるという安心感を確かめているのです。

子どもの反抗には理由があります。背景を理解し、年齢や状況に応じた対応を心がけることが大切です。

親がやってしまいがちなNG行動5つ

子どもが言うことを聞かないと、親もつい感情的になることがあります。でも、そんな時こそ避けたい「ついやってしまいがちなNG言動」を確認しましょう。

  • 「早くしなさい!」と急かす
    急かされると子どもはプレッシャーを感じ、余計動けなくなります。
  • きょうだいや他の子と比較する
    「お姉ちゃんはできたのに」などの言葉は、自己肯定感を下げます。
  • 「なんでわからないの?」と責める
    責めるような言い方は子どもを萎縮させ、コミュニケーションが悪化します。
  • 結果ばかりを褒める
    結果だけ褒めると、子どもは過程を認められず、自信を失うことがあります。
  • ダラダラと長い説教をする
    長い説教は子どもの理解を妨げ、聞く意欲を削いでしまいます。

親が良かれと思ってやったことが、実は逆効果になる場合もあります。上記の行動は避け、子どもが安心して気持ちを伝えられる環境を作ることが重要です。

子どもにしっかり伝わる話し方とフォローのポイント

子どもにきちんと話を聞いてもらうには、ちょっとした工夫が必要です。年齢に応じて、子どもの心に響く伝え方を意識しましょう。

まずは共感の一言を添える
子どもが反抗的な態度を見せても、すぐ叱るのではなく、まず「そうだね、嫌だよね」「遊びたいよね」と子どもの気持ちに共感を示します。その一言で、子どもは安心して話を聞きやすくなります。

選択肢を与えて自分で決めさせる
「着替えなさい」ではなく、「赤の服と青の服どっちにする?」など、2つの選択肢を与えます。自分で決められると、子どもは自主的に行動しやすくなります。

結果よりも過程を具体的に褒める
「テストで100点取れたね」だけではなく、「毎日頑張っていたのを見ていたよ」と、取り組んだ姿勢を褒めます。子どもは自分の努力を認められることで、自信が育ちます。

叱るときは短く、具体的に伝える
叱る時には、簡潔かつ具体的に伝えること。「○○したのは良くないよ。次はこうしてみようね」と、次に取るべき行動を伝えることで、子どもが自分の行動を改善しやすくなります。

子どもが聞き入れやすい方法で伝えることが、スムーズなコミュニケーションへの第一歩です。

まとめ

スマホで電話している人

子どもが言うことを聞かないと、親もつい感情的になってしまいますよね。しかし、感情的な言動は子どもを傷つけることがあります。

大切なのは、子どもの年齢や状況に応じた対応と、親自身が冷静でいることです。困ったときは、ひとりで悩まず周囲に相談してみましょう。

児童相談所の全国共通ダイヤル「189」や、24時間対応の子育てホットライン、市町村のこども家庭センターなど、無料かつ匿名で利用できる相談窓口もあります。行政が配布しているイヤイヤ期ハンドブックや体罰防止のリーフレットには、具体的な対処法がわかりやすく記載されています。

こうした資料も活用しながら、親自身のストレスを軽くする工夫を心がけましょう。子どもと気持ちよく向き合うために、気軽に頼れる場所を持つことが大切です。

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