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こんなに使っていないはず…支出が多い理由とは?
家計簿をつけていると、「こんなに使っていないはずなのに支出が多い……」と悩むことはありませんか。実際には、多くの家庭で意識しない日々のちょっとした行動が、電気代や食費などの生活費を大幅に押し上げています。
「少しくらいなら大丈夫」と考えがちな習慣が積み重なることで、結果的に家計を大きく圧迫してしまいます。普段の生活習慣や、電化製品の使い方をもう一度見直し、無意識にかかっている費用を削減しましょう。
家計を圧迫する7つのNG習慣
ここでは、特に家計に悪影響を与えやすいNG習慣を具体的に紹介します。自分に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。
1. 外食やデリバリーを頻繁に利用する
休日に限らず、平日も外食やデリバリーを利用する家庭が増えています。特に共働き世帯では便利さを重視してしまいますが、家族全員分の注文になると、1回あたり3,000円〜5,000円が一般的。週2回利用するだけで月の食費は2万〜4万円も増加します。外食やデリバリーを週1回減らすだけで、年間10万円以上の節約につながります。
2. コンビニに立ち寄る「なんとなく買い」が習慣化している
仕事帰りや子どもの送迎時に、「なんとなく」コンビニに寄って、お菓子や飲料を買っていませんか。コンビニはスーパーより価格が約20〜30%割高で、週に数回の習慣が積もり積もって大きな出費になります。スーパーやドラッグストアを利用するなど、意識して買い物先を変えるだけで月2,000円〜3,000円は節約できます。
3. 「安いから」と衝動的に買い物をする
スーパーの特売やセール品を見ると、「とりあえず買っておこう」と考えがちです。しかし、安さだけで選ぶと結局使いきれず廃棄したり、余計な出費につながります。食品ロス削減アプリを活用したり、買い物前に必要なものを明確に決めることで、計画的な買い物ができます。
4. エアコンを節電を意識せずに使い続ける
エアコンは家庭内で最も電力消費が大きい家電の一つです。節電を意識しないまま1日中使用すると、1日あたり約120〜150円(6畳用の場合)の電気代が発生します。
室温設定は夏は28℃、冬は20℃が環境省推奨。30分未満の外出時はつけっぱなしにし、それ以上の外出時は消すなど、使用方法を工夫することで大きく電気代を削減できます。
5. 洗濯物を頻繁に浴室乾燥機で乾かしている
共働き世帯の増加に伴い、洗濯物を浴室乾燥機で乾かす家庭が多くなっています。しかし、浴室乾燥機の電気代は、使用する機種や時間にもよりますが、1時間あたり約40円〜60円と意外に高額です。毎日数時間使えば月に3,000円以上になることもあります。洗濯物はなるべく自然乾燥を心がけ、どうしても必要な時のみ浴室乾燥機を活用しましょう。
6. 家族が時間差で入浴し、頻繁に追い焚きをしている
家族がバラバラの時間に入浴すると、そのたびに追い焚きを行う必要があり、ガス代や水道代がかさみます。追い焚きを1日1回減らすだけで年間で約6,000円も節約可能です。また、浴槽のお湯を翌日の洗濯に再利用することで、さらに水道代を節約できます。できる限り時間を合わせて入浴するように意識するとよいでしょう。
7. 不要なサブスクや生命保険に加入している
動画配信や音楽サービス、電子書籍など便利なサブスクサービスは多くありますが、利用頻度が低いまま契約を続けていませんか。サブスク利用者の平均的な支出は月約2,700円です。また、生命保険や医療保険も加入しすぎると、無駄な固定費として家計を圧迫します。金融庁の推奨に従い、ライフプランナーと相談して保険の内容やサブスク契約を見直し、不要なサービスの解約を検討しましょう。
まとめ
普段あまり意識していない何気ない生活習慣が、実は家計に大きな負担をかけているケースは多くあります。外食やデリバリーの頻繁な利用、コンビニでの「なんとなく買い」、さらには電気代のかかる浴室乾燥機やエアコンの使い方まで、意外なところで支出は積み重なっています。サブスクや保険などの固定費も見直しが必要でしょう。
改めて、日常生活で家計費の負担につながりそうな習慣を見直してみてください。少し意識を変えるだけでも、大幅に家計の負担を軽減できるかもしれません。