この花には裏の顔がある…身近だけど危険な毒性を持つ植物7種!

私たちの周囲には、見た目の美しさとは裏腹に毒性を持つ植物が意外に多く存在しています。これらの植物は、写真撮影や花瓶に飾る際にも注意が必要です。特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では、誤って口にしないよう細心の注意が求められます。ここでは、日常生活に潜む毒性のある植物について詳しく解説します。

身近に潜む毒性のある植物7選

チューリップ畑のチューリップ

身近で目にする機会が多いにも関わらず、毒性を持つため注意すべき植物を詳しく見ていきましょう。

1. チューリップ

春の訪れを華やかに彩るチューリップは、多彩な色合いで私たちを楽しませてくれます。しかし、実は弱い毒性を持っており、敏感肌の方は触れただけで皮膚炎や湿疹を起こすことがあります。

特に球根には「チューリピンA」という毒性成分が含まれ、誤って口にすると嘔吐や呼吸困難を起こす可能性があります。小さなお子さんやペットがいる家庭では、庭や室内での管理に注意が必要です。

美しい見た目に反して毒性を持つ植物は他にもあります。

2. すずらん

花瓶にはいったすずらん

清楚な鈴の形が愛らしいすずらんにも、意外な毒性が潜んでいます。全草に含まれる強心配糖体の「コンバラトキシン」には、嘔吐や頭痛、低血圧や不整脈などを引き起こす可能性があります。

特に花や根に毒性が強く、ギョウジャニンニクと誤って食べる事故も報告されています。また、花粉にも毒性があるため、肌や粘膜への接触にも注意が必要です。子供やペットが近づかないよう注意を払うことが大切です。

可憐な花でも注意が必要なのは、次の植物も同様です。

3. 水仙

青空とスイセン

冬の終わりから春にかけて咲く水仙は、その清楚な美しさに惹かれますが、特に球根には毒性の強い「リコリン」が含まれています。

葉や花、茎にも毒性があり、摂取すると吐き気や下痢、神経麻痺を引き起こす可能性があります。水仙の葉はニラやネギとよく似ているため、誤って調理して中毒を起こす事例も発生しています。食用植物との混同には細心の注意が必要です。

庭で育てる際に気をつけたい植物は他にもあります。

4. アサガオ

アサガオとタネ

夏休みの観察日記でおなじみのアサガオですが、種子に毒性があることはあまり知られていません。

種子に含まれる「ファルビチン」は、誤って摂取すると下痢や腹痛、血尿などの症状を引き起こす可能性があります。種を割ると内部に有毒成分があるため、種の取り扱いには十分注意しましょう。特に子どもが種を口に入れないよう、管理を徹底することが重要です。

次に紹介するのも、冬の花壇でよく見かける人気の植物です。

5. クリスマスローズ

白いクリスマスローズ

冬のガーデニングを彩るクリスマスローズは、美しい花姿で人気ですが、全草に「ヘレボリン」などの有毒成分を含みます。

毒性自体はさほど強くありませんが、敏感肌の人は触れただけで皮膚炎を引き起こすことがあります。誤って口に入れた場合、口内炎や吐き気、腹痛、めまいなどの中毒症状を起こす可能性もあります。ガーデニングの際は、必ず手袋を着用しましょう。

室内に飾られる植物の中にも、注意すべきものがあります。

6. カラー

白いカラーの花

気品ある美しい花姿で人気のカラーは、実はサトイモ科に属し毒性を持っています。葉や茎に含まれるシュウ酸カルシウムの影響で、口内や喉の炎症を引き起こし、場合によっては呼吸困難に陥ることもあります。特にペットが誤って噛んだりしないよう、家庭内での管理が大切です。

季節を感じさせる鮮やかな植物にも、意外な注意点があります。

7. ヒガンバナ

青空と赤いヒガンバナ

秋の彼岸に咲くヒガンバナは、植物全体に強い毒性を含んでいます。球根に含まれる「リコリン」は摂取後30分以内に激しい下痢や嘔吐を引き起こす恐れがあり、痙攣や神経麻痺に至る可能性もあるため、特に注意が必要です。美しい景観を楽しむ際も、決して触れたり持ち帰ったりしないようにしましょう。

人間だけでなく、ペットにとっても注意すべき植物が他にも多く存在しています。

ペットがいる家庭で注意したい有毒植物

犬と猫 ペット

上記以外にも、ペットにとって有害な植物は身近に多く存在します。以下の植物は特に注意が必要です。

  • ユリ
  • アジサイ
  • シクラメン
  • つつじ
  • パンジー・ビオラ
  • ポインセチア
  • カーネーション
  • 桜(特に種や葉)
  • ヒヤシンス
  • ポトス

これらの植物は室内や庭先でもよく見られ、犬や猫が好奇心から口にする事故が起きています。特に小型のペットは少量でも中毒症状を起こしやすいため、植物の設置場所や管理には十分な注意が求められます。

私たちの暮らしに彩りを添える植物ですが、美しさだけではなく、その性質について正しく理解しておくことが重要です。特に小さなお子さんやペットがいる家庭では、日頃から植物の毒性についての知識を深め、誤食を防ぐための適切な管理を徹底しましょう。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る