新幹線で絶対やってはいけないNG行為9選!知らずに迷惑をかけていない?

新幹線での移動は長時間になることもありますが、快適な時間を過ごすためには、周囲への配慮が欠かせません。この記事では、新幹線内でやってはいけない迷惑行為や守るべきマナーについて詳しく紹介します。自身の行動を振り返り、周囲の人々に快適な環境を提供できるよう意識しましょう。

長距離移動に便利な新幹線のマナー

新幹線に乗車

新幹線は、日本の主要都市を結ぶ重要な交通手段です。飛行機と比較して手荷物検査が不要で、出発時刻直前でも乗車が可能な点などが利便性の高さとして挙げられます。しかし、多くの乗客が一度に利用することから、他の乗客への配慮も忘れてはいけません。

日本民営鉄道協会の調査によると、多くの人が「座席の座り方」や「騒々しい会話」を迷惑と感じています。このような状況を踏まえ、新幹線を快適に利用するためのマナーについて、具体的に見ていきましょう。

新幹線でやってはいけないNG行為9選

ホームで止まっている新幹線

新幹線内では、以下の行動が迷惑行為として挙げられています。これらの行動を避けることで、他の乗客に不快感を与えないようにしましょう。

1. 大きな声や音を出す

限られた空間の中で長時間移動する新幹線では、周囲への音の配慮が不可欠です。大声での会話や、音漏れするイヤホンの音、ゲーム機やパソコンの操作音は他の乗客にとって騒音となり得ます。

ある乗客の体験談によると、隣席の方がヘッドホンから漏れる音楽に悩まされ、長時間の移動が苦痛になったそうです。自分が発する音には十分に注意し、周囲がリラックスできる環境を提供するよう心がけましょう。

2. 指定された座席以外に座る

指定席であれば、事前に購入した切符に従い、自分の座席に座るのが基本です。空いているからといって他の席に座ることはマナー違反です。特に混雑した際には、後から乗車した人や車掌に迷惑をかけることになりますので、必ず指定された席に座りましょう。

実は、新幹線の座席は乗車率や混雑状況に応じて細かく管理されています。一見空いているように見える席も、次の駅で乗車する人のために確保されている可能性があるのです。

3. 通路に私物を置く

新幹線の通路は狭く、移動する際にすれ違いが難しいこともあります。そのような中で、私物を通路に置いてしまうと、他の乗客の通行を妨げるだけでなく、転倒の危険性も高まります。

荷物は必ず座席下や荷台に収納し、通路を塞がないようにしましょう。大きな荷物の場合は、車内に設置された荷物置き場を利用するのも良いでしょう。

4. 座席で通話する

公共交通機関全般において、座席での通話はマナー違反とされています。新幹線も例外ではありません。通話する際はデッキに移動し、他の乗客の静かな時間を尊重することが重要です。

また、スマートフォンを使用する際はマナーモードに設定し、着信音などが周囲に迷惑をかけないように注意しましょう。メールやSNSでのやり取りを心がけることで、周囲への配慮を示すことができます。

5. トイレに長時間こもる

公共のトイレは必要なときに素早く使うことがマナーです。トイレに長時間滞在することは、他の乗客が利用できなくなるだけでなく、場合によってはトラブルに巻き込まれるリスクもあります。

新幹線の長時間乗車では、多くの乗客がトイレを利用します。特に、駅に到着する直前や出発直後は混雑しやすいため、できるだけ早めに済ませるよう心がけましょう。また、トイレ内は清潔に保つよう気をつけ、次の方が気持ちよく使えるよう配慮することも大切です。

6. 指定された場所以外で喫煙する

2024年春から、新幹線車内に設置されていたすべての喫煙ルームが廃止されます。それに伴い、座席やトイレでの喫煙は厳禁となります。喫煙者は必ず停車駅のホームに設置されている喫煙所を利用し、車内での喫煙は絶対に避けましょう。

健康増進法の強化により、喫煙に対する規制が厳しくなっているため、特に注意が必要です。禁煙化は、非喫煙者の健康を守るだけでなく、車内の空気環境を改善し、快適な旅を実現するための重要な取り組みなのです。

7. リクライニングを無断で倒す

新幹線の座席はリクライニング機能が備わっており、快適な姿勢を保てる一方、後ろに座っている人への配慮が必要です。座席を倒す際は、必ず一声かけるか、後方の状況を確認してから行動に移すようにしましょう。

普通車のリクライニング機構は油圧シリンダー方式で、力の入れ加減が難しいことがあります。突然リクライニングを倒すことで、後ろの乗客が不快に感じたり、物が壊れたりする可能性があります。ゆっくりと倒すよう心がけましょう。

8. ゴミを置き去りにする

新幹線を降りる際、出したゴミは必ず持ち帰るか、備え付けのゴミ箱に捨てましょう。自分が出したゴミをそのまま置き去りにすると、次に座る人に不快な思いをさせるだけでなく、車内の美観を損ないます。

実は、新幹線の清掃は非常に短時間で行われています。例えば、東海道新幹線の「のぞみ」の場合、わずか7分で車内清掃を完了させるそうです。乗客一人一人がゴミの持ち帰りを心がけることで、この驚異的な清掃時間が実現できているのです。

9. 強い香りを放つ(香水・食べ物など)

近年、強い香りに関する苦情が増加しています。香水や柔軟剤の香り、匂いの強い食べ物などが原因となることがあります。他の乗客の中には、香りに敏感な人や体調を崩す人もいるため、できるだけ控えめにしましょう。

特に、駅で購入した匂いの強い食べ物を車内で食べることは避けたほうが良いでしょう。代わりに、におい移りの少ないおにぎりやサンドイッチなどを選ぶのがおすすめです。

新幹線を快適に利用するための基本マナー

新幹線の乗車客

新幹線内でのマナーを守ることで、すべての乗客が快適な時間を過ごすことができます。先ほど紹介したNG行為を避けるだけでなく、以下の基本マナーを意識することが大切です。

  • 静かに過ごし、大声や音漏れを防ぐ
  • トイレは迅速に利用する
  • 指定された座席に座る
  • ゴミは持ち帰るか、車内のゴミ箱に捨てる
  • 通話や喫煙は指定された場所で行う
  • リクライニングは後ろの人に配慮して行う
  • 荷物は荷台や足元に収める
  • 他の乗客の迷惑になる強い香りを控える
  • 優先席は必要な方に譲る
  • 乗降時は他の乗客の妨げにならないよう注意する

これらの基本マナーを守ることで、誰もが快適に新幹線を利用できる環境が整います。特に長時間の移動では、お互いの配慮が重要です。例えば、座席の詰め方や足の伸ばし方にも気を配り、隣の方のスペースを侵さないようにしましょう。

また、新幹線では、駅で購入した弁当や軽食を楽しむことができますが、匂いの強い食べ物は控えめにし、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。

新幹線の車内は、様々な目的を持った人々が共有する空間です。ビジネス利用の方、観光客の方、家族連れの方など、それぞれの事情を考慮し、思いやりの心を持って行動することが大切です。

快適な新幹線旅行のために

新幹線は、多くの人々が利用する公共の場です。一人一人がマナーを意識し、周囲への配慮を忘れないことで、誰もが快適に過ごせる空間となります。

ここで紹介したNG行為を避けるだけでなく、常に周りの状況に気を配り、思いやりの心を持って行動しましょう。そうすることで、新幹線での移動がより楽しく、充実したものになるはずです。日本が世界に誇る高速鉄道技術と、乗客のマナーが調和することで、新幹線はさらに素晴らしい交通手段となるでしょう。

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