目次
肉に記載されている期限は賞味期限でなく『消費期限』
肉を購入した後、パッケージなどに記載されている期限を過ぎてしまったとき、「少しなら大丈夫かな?」と料理に使うか悩む人もいるでしょう。
しかし、一般的に肉のパッケージに記載されている期限は『消費期限』であり、賞味期限ではありません。賞味期限はおいしいく食べられる期限を指しますが、消費期限は「安全に食べられる期限」を示しているため、より厳格に守るべき期限といえます。
賞味期限は切れても要観察…消費期限は切れたらNG
賞味期限はおいしく食べられる期限であり、期限が切れても味が少しずつ劣化していくだけなので、食品の状態に異常がなければ食べても問題ありません。
ただし、消費期限は「安全性が保証されている期限」なので、その期限を超えてしまうと、雑菌やウイルスが繁殖してしまい、食中毒症状を引き起こすリスクなどが懸念されます。
特に肉は雑菌が繁殖しやすく、食中毒症状も重症化しやすい傾向にあります。したがって、消費期限が切れた肉は絶対に食べるべきではありません。また、消費期限が切れていなくても、保存環境によっては早めに傷んでしまうので、使う前に必ず状態を確認してください。
絶対に口にしてはいけない期限切れ肉のサイン5選
では、どのような肉が腐敗の可能性が高く、食べるべきではないのでしょうか。ここでは絶対に口にしてはいけない肉のサインを紹介します。
1.黒や灰色に変色している
肉の一部が黒色や灰色に変色している場合、すでに腐敗が始まっているサインです。一箇所で腐敗が始まっているということは、全体に雑菌やウイルスが繁殖している可能性もあります。
食べてしまうと食中毒症状として、強い腹痛や下痢、嘔吐などの症状を引き起こす危険性があるので食べずに廃棄してください。
2.ニオイに違和感を覚える
肉のニオイを嗅いだとき、新鮮な肉では嗅ぎとれないような腐敗臭や酸味の混じった臭い、あるいは鼻にツンと刺激がくるような異臭がほんのり嗅ぎとれる時は、すでに傷み始めているサインです。
肉から異臭がするのは細菌繁殖や腐敗が進行している可能性が非常に高いです。食べてしまうと危険なので、食べずに捨ててください。
3.肉の表面が粘ついている
肉を触ったとき、表面がねばねばしていると感じた場合は、すぐに廃棄してください。この粘付きの原因は、細菌繁殖です。
そのまま肉を食べてしまうと、繁殖した細菌を口の中に入れることになってしまいます。火を通しても危険度はあまり変わらないので、食べずに廃棄するのが安全です。
4.緑色のカビが生えている
カビが生えた肉を見たことはありますか。長期間放置されていたり、保存環境が悪い場合、緑色のカビが肉に生えてしまうことがあります。
緑色のカビが生えているということは、それだけ傷みが進行していることを示しています。細菌やウイルスが繁殖している可能性や腐敗の可能性も高いので、カビが生えた肉はすべて処分しましょう。
5.ドリップが大量に滲み出ていて粘り気がある
肉から滲み出るピンク色の液体は「ドリップ」と言われます。ドリップは時間経過とともに滲み出てくるので、大量に滲み出ている場合はそれだけ肉の劣化が進行し、時間が経過していることを表します。
もしもドリップがパッケージないに大量に滲み出ていて、なおかつ粘り気がある場合は、非常に危険です。他に症状がなくとも健康面の安全を考え、廃棄すべきでしょう。
安全のため期限が切れた肉は食べずに廃棄して
いかがでしたか。肉のパッケージに記載されている期限は、消費期限であることが大半です。また、期限が記載されていない場合は、購入してから1〜2日が消費期限だと考えてください。今回紹介したように、期限切れの肉は腐敗や細菌繁殖の危険性があるので、食べずに廃棄しましょう。