生卵にやってはいけないNG行為8選!知らないと危険な保存方法とは?

卵はどんな料理にも使え、栄養価が高く、コストパフォーマンスに優れた食材です。私たちに身近な食材ですが、生卵には避けるべき取り扱い方法があります。特に保存方法や使い方について、知っておくべきポイントを確認しましょう!

生卵の使い方で気をつけること

生卵

卵は良質のたんぱく質やビタミン、ミネラルなどを含む完全栄養食品です。しかし、その栄養価の高さゆえに細菌も繁殖しやすい環境となります。

特に注意が必要なのがサルモネラ菌です。サルモネラ菌は人や家畜の腸内から自然界まで広く生息し、嘔吐・腹痛・下痢・発熱などの急性胃腸炎を引き起こします。市販の卵は出荷前に殺菌消毒されていますが、稀に内部や殻にサルモネラ菌が存在することもあるため、適切な取り扱いが重要です。

卵白にはリゾチームという酵素が含まれており、細菌の増殖を抑える働きをしますが、この効果も時間が経つと弱まります。適切な保存と取り扱いで安全に生卵を楽しみましょう。

生卵にやってはいけないNG行為8選

NG行為は?

生卵はそのまま食べることが多いですが、取り扱いを誤ると健康リスクを招くことがあります。以下では、生卵の取り扱いで避けるべきNG行為を紹介します。

1. 尖ったほうを上に保存する

卵は温度変化や振動に弱く、保存時の向きが重要です。丸いほうには「気室」と呼ばれる空間があり、ここで卵が呼吸しています。尖ったほうを上にして保存すると、この空間が圧迫され、微生物が侵入しやすくなりますので、丸いほうを上にして保存しましょう。卵の鮮度確認には、卵を水に浮かべる方法があります。新鮮な卵は水底に沈みますが、古くなると気室が大きくなり、水面に浮きやすくなります。

2. パックから出して保存する

卵のパックは外部から卵を守り、温度変化を最小限に抑える役割があります。パックから出して保存すると、サルモネラ菌が冷蔵庫内の他の食材に付着するリスクが増えるため、パックごと保存するのが安全です。また、パックには賞味期限や生産者情報が記載されていることが多いので、これらの情報を保持するためにもパックは捨てずに保管しましょう。

3. ドアポケットに保存する

卵の理想的な保存場所は、温度が一定に保たれる冷蔵庫の奥です。ドアポケットは開閉による振動や外気の影響で温度差が生じやすく、卵の劣化を招くため避けましょう。冷蔵庫内の温度は10℃以下に保つのが理想的です。

4. 水で洗ってから保存する

卵を水で洗うと、表面のクチクラ層が剥がれ、菌の侵入がしやすくなります。水が卵の内部に入ると細菌の繁殖原因となるため、洗ってからの保存は避けましょう。汚れが気になる場合は、調理直前に軽く拭く程度にとどめてください。

5. 妊娠中に生卵を食べる

妊娠中は免疫機能が低下しているため、食中毒のリスクが高まります。生卵にはサルモネラ菌感染のリスクがあるため、妊婦は生卵を控え、加熱してから摂取するようにしましょう。また、生肉や生魚も控えることが推奨されています。

6. ビが入っている・割って時間がたった生卵を使う

殻がヒビ割れた卵は内部が汚染されている可能性があるため、生食での使用は避けましょう。サルモネラ菌は70度で1分以上の加熱で死滅しますので、ヒビの入った卵は加熱調理して食べることをおすすめします。割った後、室温で2時間以上放置すると細菌の増殖リスクが高まりますので、できるだけ早く調理し食べきりましょう。

7. 賞味期限切れの卵を生で食べる

卵の賞味期限は生で食べられる期限を示しています。期限を過ぎた卵はできるだけ早く加熱調理して食べるようにしましょう。賞味期限内でも保存状態が悪いと品質が劣化することがあるため注意が必要です。

8. 生卵を扱った後、調理器具や手を洗わずに他の食材を扱う

生卵を扱った後は、必ず手や調理器具をよく洗いましょう。サルモネラ菌などの細菌が他の食材に付着し、二次汚染を引き起こす可能性があります。特に生で食べる野菜などを調理する際は、まな板や包丁をしっかり洗浄しましょう。

生卵と納豆の組み合わせはNG?OK?

生卵と納豆の組み合わせは、日本の食文化において人気のある組み合わせですが、栄養学的には少し注意が必要です。

結論から言えば、生卵と納豆の組み合わせは健康に悪影響を与えるわけではありませんが、栄養吸収の観点からは最適とは言えません。

納豆に含まれる「ビオチン」(ビタミンB7)は、美肌効果や代謝促進に役立つ栄養素として知られています。しかし、卵白に含まれる「アビジン」というタンパク質が、このビオチンの吸収を阻害する可能性があるのです。

ただし、この影響は一時的なものであり、長期的な健康への悪影響はありません。また、卵黄にはビオチンも含まれているため、完全に相殺されるわけではありません。

美肌効果や栄養吸収を最大限に得たい場合は、以下のような工夫をしてみましょう。

  • 卵黄だけを使用する
  • 納豆と卵を別々の食事として摂取する
  • 納豆と卵を一緒に食べる場合は、他のビオチンを含む食品(レバーや野菜など)も一緒に摂取する

結論として、生卵と納豆の組み合わせは完全なNGではありませんが、栄養面では若干の注意が必要です。個人の好みや食習慣に応じて、適切に取り入れていくことが大切です。

まとめ

生卵の取り扱いにはいくつかの注意点がありますが、正しい保存方法と調理法を守れば、安全にその栄養を楽しむことができます。卵は家庭料理の幅を広げ、健康にも良い食材です。ぜひ、正しい知識を持って、毎日の食事に取り入れていきましょう。

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