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部屋の雰囲気を良くする間接照明、電気代は高い?
間接照明は、天井に設置している主照明とは異なる魅力を持っています。柔らかな光で空間を演出し、リラックスした雰囲気を作り出せることから、多くの人に愛用されています。しかし、その電気代については誤解されていることも少なくありません。
「間接照明は小さいから、電気代も安いのでは?」と思われる方もいるかもしれません。実は、1つの照明器具だけを比較すると、間接照明と主照明の電気代は基本的に変わりません。電気代は使用する電球の消費電力と電力単価によって決まるからです。
ただし、間接照明の魅力を最大限に引き出すために、複数の照明器具を組み合わせて使用することが多いのが現実です。そうなると、全体の電気代は上がる可能性があります。では、具体的に間接照明の電気代を見ていきましょう。
間接照明を1時間つけた場合の電気代は?
間接照明を1時間つけっぱなしにしたときの電気代は、使用している電球の種類によって大きく異なります。一般的に、以下のような目安があります。
- LED電球の場合:約0.1~0.25円
- 白熱電球の場合:約1.2~1.5円
これらの数値は、電力料金単価を31円/kWh(税込み)として計算しています。一見すると、「たった1時間で1円もかからないの?」と思われるかもしれません。しかし、この差が積み重なると、意外と大きな金額になるのです。
例えば、毎日6時間間接照明を使用すると、1か月あたりの電気代は以下のようになります。
- LED電球の場合:0.25円 × 6時間 × 30日 = 45円
- 白熱電球の場合:1.5円 × 6時間 × 30日 = 270円
1か月で200円以上の差が出ることがわかります。これが1年間続くと、その差は2,700円にもなります。LED電球を使用することで、大きな節約効果が期待できるのです。
複数の間接照明をつけっぱなしにすると、電気代はどうなる?
間接照明の魅力を存分に活かすために、複数の照明器具を組み合わせて使用する方も多いでしょう。しかし、照明器具の数が増えるほど、当然ながら電気代も上がります。
例えば、LED電球を使用した間接照明を3つ設置した場合、1時間あたりの電気代は以下のようになります。
- 0.25円 × 3 = 0.75円
これは1つの照明器具を使用する場合の3倍の電気代になります。一見すると大した金額ではないように思えますが、毎日6時間使用すると、1か月で約135円、1年で約1,620円の電気代がかかることになります。
複数の間接照明を使用する際は、この点に注意が必要です。ただし、主照明の電気代と比較すると、まだ節約になる可能性があります。
例えば、60Wの白熱電球を使用した主照明1つの電気代(1時間あたり約1.9円)と比べると、LED電球を使用した間接照明3つの方が安くなります。
就寝中に間接照明をつけっぱなしにした場合の電気代
就寝中に間接照明をつけっぱなしにすることで、リラックスした雰囲気を楽しむ人もいるでしょう。しかし、長時間の使用は電気代に大きく影響します。一般的な就寝時間である8時間の場合、電気代は以下のようになります:
- LED電球の場合:8時間 × 0.25円 = 2円
- 白熱電球の場合:8時間 × 1.5円 = 12円
1回の就寝でこれだけの差が出るため、長期間にわたって使用すると、かかる電気代に大きな違いが生まれます。例えば、1年間毎晩つけっぱなしにすると
- LED電球の場合:2円 × 365日 = 730円
- 白熱電球の場合:12円 × 365日 = 4,380円
なんと、3,650円もの差が出るのです!
間接照明の電気代を節約するコツ
間接照明を楽しみつつ、電気代を抑えるためのコツをご紹介します。これらを実践することで、おしゃれな空間を維持しながら、賢く節約することができます。
LED電球への切り替え
LED電球は従来の電球に比べて消費電力が約85%も低く、大幅な電気代カットが可能です。さらに、LED電球は寿命が長いため、交換頻度も減らせます。
定期的な電球のメンテナンス
1年間手入れをしないと、電球の明るさは約20%ほど低下します。定期的に掃除をすることで、必要以上に明るさを上げる必要がなくなり、結果的に節約につながります。
使用時間の工夫
就寝前の2時間だけ使用するなど、使用時間を限定することで電気代を抑えられます。タイマー機能付きの電球やスマート電球を使えば、自動で消灯できて便利です。
間接照明と主照明の使い分け
作業時は主照明、くつろぐ時は間接照明というように、場面に応じて使い分けましょう。こうすることで、効果的に電気代を節約しつつ、空間の雰囲気も調整できます。
電力会社のプラン見直し
2024年には政府の補助金施策により、数か月間の電気料金が減額されています。自分の使用状況に合ったプランを選ぶことで、さらなる節約につながる可能性があります。
これらのコツを組み合わせることで、間接照明の魅力を楽しみながら、電気代を効果的に抑えることができます。自分のライフスタイルに合わせて、できるところから実践してみましょう。
まとめ
間接照明は、空間の雰囲気を大きく変える便利でおしゃれなアイテムです。しかし、使い方次第では予想以上に電気代がかさむ可能性があります。LED電球の使用や適切な使用時間の管理など、ちょっとした工夫で大きな節約効果が得られます。
自分の生活スタイルに合わせて、間接照明の魅力を最大限に活かしつつ、賢く電気代を管理していきましょう。そうすることで、心地よい空間づくりと家計の節約を両立させることができるはずです。