スマホも『熱中症』になる!?熱くなりすぎて故障につながるNG行為5つ!

スマホは、人間の熱中症と同じように、本体内部に熱がこもって不具合を起こすことがあります。まず、スマホ本体の内側に熱がこもってしまう行動をチェックしてみましょう。普段のスマホの使い方を振り返るきっかけにもつながるので、必見です。スマホの内側に熱がこもってしまったときに試すべき、スマホのクールダウンの仕方も解説!

スマホも熱中症になるの?

私たちの生活に欠かせないスマートフォンですが、実は人間と同じように「熱中症」になることをご存知でしょうか?スマホの場合、この状態は「オーバーヒート」と呼ばれ、本体内部に熱がこもることで様々な不具合を引き起こす可能性があります。

オーバーヒートは、スマホの性能低下や故障の原因となるだけでなく、最悪の場合はバッテリーの膨張や発火のリスクもあります。そのため、スマホの熱中症を防ぐことは、デバイスの寿命を延ばし、安全に使い続けるために非常に重要なのです。

では、どのような使い方をすると、スマホが熱中症になってしまうのでしょうか?スマホに熱がこもって故障につながる使用方法には、主に以下の5つがあります。これらのNG行為を知り、避けることで、スマホを快適に長く使い続けることができます。

スマホが熱くなりすぎて故障につながるNG行為5つ

スマホの発熱は、使い方次第で大きく左右されます。知らず知らずのうちに行っている以下の行為は、スマホの熱暴走を招き、最悪の場合故障につながる可能性があります。日々の使用を見直し、スマホの寿命を延ばしましょう。

1. 充電中に使用する

多くの人が無意識のうちに行っているのが、充電しながらのスマホ使用です。しかし、これはスマホにとって大きな負担となります。充電中は既にバッテリーに負荷がかかっている状態で、そこにスマホの操作が加わることで、さらに大きな負荷を与えてしまうのです。

特に注意が必要なのは以下のような行為です。

  • 充電中の通話やメール、チャット
  • 動画視聴
  • ゲーム
  • 設定の変更
  • ネットサーフィン

例えば、充電しながらオンラインゲームをプレイすると、バッテリーへの負荷、CPUの高負荷、ネットワーク通信による発熱が重なり、スマホの温度が急激に上昇する可能性があります。

充電中のスマホ操作は基本的にNGです。充電が終わってから操作するよう心がけましょう。どうしても使用する必要がある場合は、短時間の軽い操作にとどめるのがベストです。

2. 直射日光が当たる場所や暑い場所に放置する

スマホに熱がこもるのは、操作しているときだけではありません。置き場所や環境によっても大きく影響を受けます。

《特に注意が必要な環境》

  • 直射日光が当たる場所(室内外問わず)
  • 暑い場所(クーラーが入っていない密室の部屋や車内など)
  • 熱を発する家電の近く(テレビの上やパソコンの側など)

スマホの液晶画面は黒い部分が多いため、光や熱を吸収しやすい特性があります。例えば、夏の車内にスマホを置き忘れると、短時間で危険な高温に達する可能性があります。また、一見安全に見える室内でも、窓際に長時間置いておくだけで、直射日光により内部温度が上昇してしまいます。

スマホを裏返しにすれば問題ないと思われがちですが、周囲の気温が高ければスマホ全体の温度も上昇します。直射日光が当たる場所や暑い場所への放置は厳禁です。窓辺での充電も避け、常に涼しい場所に置くよう心がけましょう。

3. 長時間のゲームや動画視聴

スマートフォンの高性能化に伴い、ゲームや動画を楽しむ人が増えています。しかし、これらのアプリは高負荷であり、長時間の使用はスマホに大きな負担をかけます。

《特に注意が必要な使用方法》

  • 長時間の動画視聴(特に高画質設定時)
  • 長時間のゲームプレイ(特に3Dゲームや多人数オンラインゲーム)
  • 複数の高負荷アプリを同時に起動する

例えば、2時間以上連続で高画質の動画を視聴すると、画面表示やデータ処理による負荷が蓄積し、スマホの温度が徐々に上昇していきます。同様に、グラフィックの綺麗なゲームを長時間プレイすると、GPUに大きな負荷がかかり、発熱の原因となります。

これらの行動を繰り返していると、スマホに熱がこもるだけでなく、CPUやGPUの劣化を早め、最終的には故障のリスクを高めてしまいます。長時間の使用を避け、定期的に休憩を取ることが大切です。また、アプリの画質設定を下げるなどの工夫も効果的です。

4. 放熱性の悪いケースを使用する

スマホケースは大切なデバイスを保護するために欠かせませんが、選び方によってはスマホの熱問題を悪化させる可能性があります。

《放熱性が悪いケースの特徴》

  • 厚手の素材を使用している
  • 通気性が乏しい
  • 熱を蓄積しやすい素材(例:一部のシリコン製ケース)を使用している

例えば、見た目は可愛いけれど分厚いぬいぐるみのようなケースを使用すると、スマホの熱が逃げにくくなります。また、完全密閉型の防水ケースも、普段使いには適していません。

《放熱性の良いケースの特徴》

  • 薄型で軽量
  • 通気口や放熱用の穴がある
  • 熱伝導性の高い素材(例:アルミニウム)を一部使用している

ケース選びの際は、デザインだけでなく放熱性も考慮しましょう。特に夏場や高負荷のアプリを頻繁に使用する場合は、放熱性の高いケースを選ぶことで、スマホの発熱を軽減できます。

5. 画面の輝度を常に最大にしている

明るい画面は見やすいですが、常に最大輝度で使用することはスマホにとって大きな負担となります。

《画面の高輝度が引き起こす問題》

  • バッテリーの消耗が早くなる
  • ディスプレイの発熱が増加する
  • 長期的にはディスプレイの寿命を縮める

例えば、晴れた日の屋外では最大輝度にする必要があるかもしれませんが、室内でくつろいでいるときまで最大輝度である必要はありません。

《適切な輝度設定のコツ》

  • 自動輝度調整機能を活用する
  • 室内では中程度の輝度に抑える
  • 就寝前は低輝度にし、ブルーライトカット機能も併用する

状況に応じて適切な輝度を選ぶことで、スマホの発熱を抑えつつ、バッテリー寿命も延ばすことができます。また、目の疲れも軽減できるので一石二鳥です。

これらのNG行為を避けることで、スマホの発熱を大幅に抑えることができます。しかし、気をつけていても時には熱くなってしまうことがあります。次は、スマホが熱くなった時の適切な対処法について説明します。

スマホが熱くなった時の適切な対処法

スマホとOFFと書かれた積木

スマホが熱くなってしまった場合、適切な対処が重要です。以下の方法を順番に試してみましょう。

使用を中断し、アプリを終了する

まず、スマホの使用を直ちに中断しましょう。特に高負荷のアプリ(ゲームや動画再生アプリなど)を使用中の場合は、すぐに終了させてください。バックグラウンドで動作しているアプリも全て終了させることで、CPUへの負荷を軽減できます。

充電中なら充電を停止する

充電中に熱くなった場合は、すぐに充電ケーブルを抜きましょう。充電による発熱がなくなり、冷却が進みます。充電器自体も熱を持っている可能性があるので、コンセントから外しておくと良いでしょう。

ケースを外し、放熱を促進する

スマホケースは熱をこもらせる原因になります。速やかにケースを外し、スマホ全体の放熱を促進させましょう。特に厚手のケースや防水ケースを使用している場合は、ケースを外すだけでも大きな効果があります。

涼しい場所に置き、自然冷却を促す

直射日光を避け、風通しの良い涼しい場所にスマホを置きましょう。ただし、エアコンの冷気を直接当てるのは避け、室温程度の場所が適切です。可能であれば、金属製の台の上に置くと、熱が逃げやすくなります。

扇風機やうちわで優しく風を当てる

自然な風を当てることで、効率的に熱を逃がすことができます。ただし、強すぎる風は内部に埃を巻き込む可能性があるので、優しく風を当てるようにしましょう。

電源を切り、完全に冷めるまで待つ

上記の方法を試しても熱が下がらない場合は、思い切って電源を完全に切りましょう。30分から1時間程度、そのまま放置して自然冷却を待ちます。この間、バッテリーの膨張などの異常がないか確認しておくと良いでしょう。

再起動して様子を見る

スマホが十分に冷えたら、再起動して正常に動作するか確認します。この時、発熱の原因となったアプリは起動しないようにしましょう。

安全モードでの起動を試す

再起動後も問題が解決しない場合は、安全モードでの起動を試してみましょう。これにより、サードパーティ製アプリが原因かどうかを判断できます。

スマホにしてはいけない危険な冷却方法

スマホが熱くなった際、迅速に冷やしたいという気持ちは理解できます。しかし、一部の冷却方法は逆効果どころか、スマホに深刻なダメージを与える可能性があります。ここでは、絶対に避けるべき冷却方法と、その理由、そして安全な代替案について説明します。

冷蔵庫や冷凍庫に入れる

冷蔵庫や冷凍庫にスマホを入れることは、一見効果的に思えるかもしれません。しかし、この方法は非常に危険です。急激な温度変化によってスマホ内部に結露が発生し、電子部品が水分にさらされる可能性があります。

また、極端な低温は電子部品に熱衝撃を与え、バッテリーの性能を低下させる恐れがあります。代わりに、室温の風通しの良い場所にスマホを置き、自然に冷却させることをお勧めします。

氷や冷たい物を直接当てる

氷や冷たい缶飲料をスマホに直接当てることも避けるべきです。これらの冷たい物体はスマホの表面に結露を引き起こし、その水滴が内部に侵入する危険性があります。

また、急激な冷却は熱衝撃を与え、内部の部品を傷める可能性があります。代替案として、扇風機やうちわで優しく風を当てることをお勧めします。これにより、徐々に熱を逃がすことができます。

水で冷やす(防水スマホでも不可)

たとえ防水性能があるスマホでも、水で直接冷やすのは極めて危険です。完全な防水性能を持つスマホは少なく、多くの場合、水の侵入リスクがあります。

水が内部に入ると、電子回路がショートし、修復不可能な損傷を引き起こす可能性があります。さらに、水で冷却した後の乾燥過程で新たな熱が発生する恐れもあります。安全な方法としては、スマホの使用を一時停止し、涼しい場所で自然に冷却するのを待つことです。

ドライヤーの冷風を使う

ドライヤーの冷風機能を使ってスマホを冷やすのも危険です。強い風は内部に埃を吹き込む可能性があり、これが将来的に過熱の原因となる場合があります。

また、ドライヤーの使用で発生する静電気が電子部品にダメージを与える恐れもあります。さらに、冷風モードでも長時間の使用はドライヤー自体が熱を発生させ、結果的にスマホを加熱してしまう可能性があります。代わりに、自然の風や扇風機の弱い風を使用することをお勧めします。

エアコンの冷気を直接当てる

エアコンの冷気をスマホに直接当てるのも避けるべきです。急激な温度変化は結露を引き起こし、冷気に含まれる湿気がスマホ内部に侵入する可能性があります。

また、過度の冷却はバッテリーに負担をかけ、性能低下を招く恐れがあります。代替案として、エアコンの効いた部屋にスマホを置くことは問題ありませんが、直接冷気が当たらない場所を選びましょう。

金属製の冷却プレートを使用する

市販の金属製冷却プレートの中には、品質の悪いものがあります。熱伝導が良すぎるプレートを使用すると、逆に内部温度が上がってしまう可能性があります。

また、スマホの形状に合わないプレートを使用すると、放熱効率が下がってしまいます。もし冷却アクセサリーを使用したい場合は、スマホ専用の高品質な冷却パッドを選びましょう。ただし、使用前に製品の信頼性を十分に確認することが重要です。

これらの危険な冷却方法を避けることで、スマホへの不必要なダメージを防ぐことができます。スマホの冷却は、常に穏やかで自然な方法を選択することが重要です。急いで冷やそうとするよりも、時間をかけてゆっくりと冷ますことが、スマホの寿命を延ばし、性能を維持する最良の方法です。

スマホの発熱を防ぐ日常的な対策

スマホの充電

スマホの発熱を未然に防ぐためには、日常的な対策が重要です。適切な管理と使用習慣を身につけることで、スマホの健康を維持し、快適に長く使い続けることができます。以下に、効果的な日常的対策をご紹介します。

アプリの整理と最適化

スマホの発熱を防ぐ第一歩は、アプリの適切な管理です。定期的に不要なアプリを削除し、ストレージの空き容量を確保しましょう。使用頻度の低いアプリはクラウドにバックアップして削除するのも良い方法です。

また、アプリのキャッシュを定期的にクリアすることで、スマホの動作を軽くすることができます。さらに、バックグラウンドでの自動更新や通知を必要最小限に設定することで、不要な処理による発熱を抑えられます。

OSとアプリの更新

最新のOSやアプリには、多くの場合パフォーマンスの最適化が含まれています。そのため、OSを最新バージョンに更新し、使用中のアプリも常に最新の状態に保つことが重要です。自動更新を有効にしておけば、常に最新の状態を維持できるでしょう。これにより、不具合による異常な発熱を防ぐことができます。

バッテリーの適切な管理

バッテリーの管理もスマホの発熱防止に重要です。バッテリーセーブモードを活用することで、特に外出時や電池残量が少ない時の発熱を抑えられます。

また、極端な充電(0%や100%)を避け、20%~80%の範囲で充電することをおすすめします。純正または信頼できるメーカーの充電器を使用することも大切です。なお、ワイヤレス充電は発熱しやすいため、可能な限り有線充電を主に使用するのが良いでしょう。

適切な使用環境の維持

スマホの使用環境も発熱に大きく影響します。直射日光や高温環境、特に夏場の車内などは避けましょう。涼しく乾燥した場所で使用・保管することが理想的です。就寝時にスマホを枕元に置くのも避け、できるだけ涼しい場所に置くようにしましょう。

画面設定の最適化

画面の設定も発熱に関係します。自動輝度調整を有効にし、必要以上に明るくしないことが重要です。また、有機ELディスプレイを搭載したスマホの場合、ダークモードを活用することで発熱を抑えられます。さらに、アニメーション効果を減らすことで、処理負荷を軽減し、発熱を抑制できます。

ネットワーク設定の最適化

ネットワーク設定も発熱に影響します。Wi-Fiが利用可能な場所では、モバイルデータ通信をオフにしましょう。また、使用していない時はBluetooth、NFC、GPSなどの機能をオフにすることで、不要な発熱を防げます。電波の弱い場所では機内モードを活用すると、電波の検索による発熱を防ぐことができます。

定期的なメンテナンス

スマホの健康維持には定期的なメンテナンスが欠かせません。月に1回程度、スマホを完全にシャットダウンし、再起動することをおすすめします。半年に1回程度、スマホの性能チェックを行うのも良いでしょう。さらに、年に1回程度、専門店でのクリーニングや点検を検討することで、長期的な発熱問題を予防できます。

適切なスマホケースの選択

スマホケースの選択も発熱対策として重要です。通気性の良い素材のケースを選び、熱伝導性の高い素材(例えばアルミニウム)を一部使用したケースを検討するのも良いでしょう。厚すぎるケースや完全密閉型のケースは避け、スマホの熱が逃げやすい環境を作ることが大切です。

使用習慣の改善

最後に、スマホの使用習慣を見直すことも重要です。長時間の連続使用を避け、定期的に休憩を取りましょう。特に高負荷アプリ(ゲームや動画編集など)の使用時間は制限するのが賢明です。また、充電しながらの使用は最小限に抑えることで、発熱のリスクを大幅に減らすことができます。

これらの日常的な対策を組み合わせることで、スマホの発熱問題を大幅に軽減し、デバイスの寿命を延ばすことができます。また、快適な使用環境を維持することで、ユーザー体験も向上します。

まとめ

スマホを持って、教える女性

スマホの「熱中症」は、適切な使用と管理で十分に予防できます。本記事で紹介したNG行為を避け、日常的な対策を心がけることで、スマホの寿命を延ばし、快適に使い続けることができるでしょう。

スマホは私たちの生活に欠かせない存在です。大切なパートナーであるスマホを、熱から守ることを忘れずに、賢く長く使っていきましょう。

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