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お風呂における『お湯の使い方』…光熱の違いが気になる!
皆さんはお風呂に入るとき、湯船にお湯をためて入りますか、それともシャワーだけで済ませますか。ご家庭によって、あるいは季節によってお風呂の入り方は大きく異なると思います。
近年、光熱費が徐々に値上がりしているため、お風呂にかかる光熱費の違いも気になるところです。湯船にお湯をためて入るほうがいいのか、それともシャワーだけで済ませたほうが安く済むのか知りたいという方も多いでしょう。
今回は『湯船にお湯をためる』『シャワーだけ』両方の使い方では、どのくらい光熱費に違いが生まれるのか平均料金を比較してみました!
湯船にお湯をためる派?シャワーだけ派?光熱費を比較
湯船にお湯をためるのとシャワーだけで済ますのとでは、光熱費にどのような違いが出るのでしょうか。今回は、ガスを使ってお湯を沸かすオール電化ではない世帯の比較を見ていきましょう。
お湯を沸かすためには「ガス代」と「水道代」がかかる
一般的にお風呂で使うお湯は、ガスを使い水を温度を上げてお湯を沸かします。そのため、お風呂で使うお湯にはガス代と水道代の2つがかかります。
最近ではオール電化のご家庭も増えてきていますが、その場合はガスは使わず、代わりに電気代と水道代がかかります。今回はガスを使うご家庭を比較するので、お風呂におけるお湯の使い方でガス代と水道料金にどのような違いが出るのか確認しましょう。
シャワーだけを10分間使った場合の平均的な光熱費
まずはシャワーだけを使った場合の平均的な光熱費を確認します。シャワーだけでお風呂を済ませる人の平均的な使用時間は、約10分〜15分といわれています。そのため、ここでは10分間シャワーを使った場合の光熱費を見ていきましょう。
1分間に流れる水量は約100Lと言われています。水道代は住む地域によって多少異なりますが、平均1Lにつき0.2円なので、シャワー10分にかかる水道代は20円となります。
また、100Lの水を15℃から40℃に上昇させるためには、26円のガス代がかかると言われているため、合わせて46円の光熱費がかかることになります。
湯船に200Lのお湯をためた場合の平均的な光熱費
一般家庭の湯船には、約180〜200Lのお湯をためられる設計になっています。ここでは200Lのお湯をためると仮定して光熱費を計算してみましょう。
先ほどと同じように水道代を計算する場合、200Lの水を出すためにかかる水道代は「0.2/1L×200L=40円」です。
さらに200Lの水を15℃から40℃に上昇させるため、ガス代が52円かかると想定されるため、湯船に200Lのお湯をためた場合、平均して92円の光熱費がかかることになります。
つまり、10分間シャワーを出しっぱなしにした場合の2倍です。また、湯船にお湯をためていてもシャワーは使うので、さらにシャワー代が少なからずかかることを頭に入れておきましょう。
寒い冬場にシャワーを出しっぱなしにすると光熱費が高額に!
単純計算で見るとシャワーのほうがお得に見えますが、これはあくまでシャワーを10分間だけ使用した場合です。また、湯船にためるお湯の水量が少ない場合は、紹介した光熱費より安く済むでしょう。
もしも寒い冬場に「浴槽内の温度が低くて寒いから」とシャワーを長めに20分間出しっぱなしにしたりすると、あっという間に光熱費は65円を超えてしまいます。
また、忘れてはならないのが家族の人数です。シャワーはお風呂に誰かが入るたびに10分〜15分使うことになるため、2人世帯であればシャワー10分間につき光熱費46円が2回分、かかります。つまり、92円と浴槽にお湯をためたときと変わらない光熱費になるのです。
むしろ冬場にシャワーを出しっぱなしにしているならば、湯船にお湯をためる場合よりも光熱費がかかってしまう日も多いかもしれません。
季節やお風呂の使い方を切り替えて上手く節約する方法
シャワーだけを使った場合と湯船にお湯をためた場合では、使い方によって光熱費のかかり方が変わります。したがって、一概に「こちらの方が絶対にお得!」とは言い切れないのです。
そこで、季節やお風呂の使い方を上手く切り替えて、ご家庭ごとに節約につなげるためのコツを紹介します。
- 夏場はシャワーだけを使い短時間で済ませる
- 冬場は浴槽にお湯を溜めてシャワー使用時間を短縮する
- シャワーヘッドを節水タイプに切り替える
- お湯の設定温度を38〜40℃に下げる
- 追い焚き回避のため家族の入浴時間帯を極力合わせる
季節に応じてお風呂の使い方を切り替えてみたり、お風呂の使い方自体に節約の工夫を取り入れてみてはいかがでしょう。上記のコツを参考に、ぜひご家庭で快適に節約できる方法を模索してみてください。
ライフスタイルに合わせてお湯の使い方を工夫しよう
お風呂にかかる光熱費は、お風呂の使い方や世帯人数、ライフスタイルによって大きく異なります。今回紹介した情報を参考に、各ご家庭にあったお風呂の使い方を見直し、節約につながる方法を家族で話し合ってみましょう。