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親の言動が原因で子供から嫌われてしまうことも
人間は、人生の中で大きく分けて3段階の反抗期があるといわれています。1つ目は2〜3歳によく見られる『第一次反抗期(イヤイヤ期)』、2つ目は5歳〜10歳に見られる『中間反抗期』、そして3つ目は13〜15歳に見られる『第二次反抗期(思春期)』です。
人によって反抗期に見られる反抗的な態度の強さは異なりますが、反抗期と言われる時期には自我がよりしっかりと確立されていくため、成長段階として重要な時期でもあります。
この頃に親が適切な関わり方をしなければ、「親は私のことを愛してくれない」「僕の気持ちを受け止めてくれない」と子供に嫌われてしまう原因になりがちです。
『子供に嫌われる親』の特徴5選
では、子供に嫌われてしまう親には、どのような共通した特徴があるのでしょうか。
1.子供の気持ちを無視して親の意見を押し付ける
幼い頃はまだ自分の気持ちが確立していない子も多くいますが、成長するにつれて「自分が何をしたいのか」「何が好きなのか」「どのような道に進みたいのか」を自分で考え、強い気持ちが生まれていきます。
しかし、親の中には子供が成長していることを理解しつつも、つい子供の考えや意見をコントロールしたがってしまう人もいます。
しかし、親の考えや意見を押し付けてしまう行為は絶対にいけません。子供には子供の気持ちがあり、子供の意見があります。きちんと子供を1人の人間として見て、考えや意見、気持ちを受け止めてあげましょう。
2.必要以上に過保護・過干渉になってしまう
可愛い我が子のことになると、ついあらゆることに対して心配になってしまう親御さんが多いと思います。
しかし、必要以上に詮索したり、勝手に部屋に入って物色したりする行為は、子供にとって「信用されていない」「プライバシーを侵された」と感じ、親を嫌いになる原因につながりかねません。
友人に対して、必要以上に詮索したり過保護になったりすることはありませんよね。子供に対しても、我が子だからというフィルターをかけず、なるべく見守りに徹しつつ、助けを求められたら親として手を差し伸べましょう。
3.言うことが日によって矛盾している
ご自身にも「昨日は良いって言ってたのに、今日は親の機嫌が悪く、許可されなかった」という経験はありませんか。親も人間なので日によって機嫌が悪い日ももちろんあるでしょう。しかし、子供に対して言うことに矛盾が生じてしまうと、子供は困惑してしまいます。
「結局どうすればいいの?」「言うことが日によって違うから不安」といった気持ちを植え付けてしまい、親に対する信頼度が著しく低下してしまうのです。
また、子供によっては親の機嫌をうかがうようになり、家が居心地悪く感じてしまう子もいるので注意しましょう。
4.子どもの好きな人や好きなものを否定する
親の先入観や固定観念で子供の好きな人、好んで遊んでいる友人、さらに好きなものを否定することは絶対にやめてください。自分の好きなものを否定されることで、人は自分自身を否定されているような気持ちになってしまいます。
親として、子供が付き合う人やのめり込むことに対して不安を感じてしまうことはあるでしょう。しかし、子供自身が問題なく付き合えているのであれば、子供を信じて見守ってあげることも大切です。
しかし、どうしても不安を感じるようであれば、「何か困ったことや相談したいことがあったらいつでも言ってね。必ず力になるから」と伝えておきましょう。
5.兄弟や親戚、友人と比較する
兄弟や子供の友人の話を聞いて「あの子はこんなにできるのに、どうしてあなたは…」と人と比べるようなことを言っていませんか。他人と比較してネガティブな言葉を吐かれると、自己肯定感が下がってしまい「自分はダメな人間なんだ」と思い込んでしまいます。
また、「親は自分のことを認めてくれない」「僕よりあの子の方がいいんだ」と親からの愛情を疑うようになり、親に対して反抗心や嫌悪感を抱いてしまうようになることも。
子供と良好な関係を築くために親が意識すべきこと
子供と良好な関係を築くために忘れてはいけないポイントが、子供の1人の人間として尊重することです。
つい「我が子」と考えてしまうと、1から100まで口を挟みたくなってしまう人もいるでしょう。しかし、子供は自分(親)とは別の人間です。自分が育てている子であっても、考え方や意見、好きなことや嫌いなこと、得意なことや苦手な声とは全く違います。
また、子供は日々成長しているので、子供自身も「早く大人になりたい」「大人に認めてほしい」という気持ちが育っています。その過程で信じてもらえていないと感じる言動をされると、関係にヒビが入ってしまいがちです。
したがって、コミュニケーションをとるときは、子供の気持ちや意見を尊重しつつ、対等な立場として「私はこう思うのだけれど、あなたはどう思う?」といったスタンスで子供と対話を進めましょう。
また、子供がすることにいちいち口出しするのではなく、ある一定のラインまでは見守り、最終確認として一度二度声かけをするにとどめるなど、マイルールを作っておくことも大切です。
子供の考えを尊重しながらコミュニケーションをとって
子供と良好な親子関係を築くためには、親が「必ずあなたの味方」という気持ちを伝えつつ、1人の人間として気持ちや考えを尊重しつつ、見守ってあげることが重要です。対等な立場として対話を重ね、付かず離れずの適切な距離感で見守りましょう。