目次
ペットボトル飲料を1日で飲みきれない…!
夏になると、外出先で水分補給するためにペットボトル飲料を購入する人が増えます。自動販売機やコンビニなど、手軽に買えるペットボトル飲料はとても便利ですよね。
しかし、ペットボトル飲料を購入したものの、当日中にすべて飲み切ることができない方も少なくありません。飲み残してしまった中身を翌日に持ち越しても大丈夫なのか、不安を感じる人もいるでしょう。
ペットボトルの飲み残しは翌日に飲んでも大丈夫?
飲み残してしまったペットボトルの中身は、翌日に飲んでも健康上、問題はないのでしょうか。結論から言うと、「大事に至らないことも多いが、絶対に大丈夫とは言い切れない」という回答になります。
一般的に、24時間以内であれば大きな健康被害はないとされていますが、免疫力の低い子どもや高齢者、持病のある方などは注意が必要です。
飲み残しはあまりよくないと言われる3つの理由
では、なぜペットボトルの飲み残しを翌日以降に飲むことは推奨されていないのでしょうか。ここではペットボトルの飲み残しはあまりよくないと言われている理由を紹介します。
1.口から入った細菌が繁殖して品質劣化
ペットボトルに直接口をつけた場合、口内に潜んでいた細菌がペットボトルの中に侵入することが大きな理由の1つとして挙げられます。
口から移った細菌は、ペットボトルの中という密閉空間で水分に紛れ込み、時間経過とともに増殖していきます。飲料によっても増殖の速度が異なり、飲料の種類や保存環境によっては、数時間で爆発的に増殖することもあるので注意が必要です。
2.食中毒菌や腐敗菌が混入して増殖する恐れ
「口を直接つけていないから大丈夫」とは鍵医パプチーません。危険性が懸念されるのは口内に潜んでいた細菌だけではなく、空気中に漂っている食中毒菌や腐敗菌が蓋を開けている最中に混ざり込んでしまうこともあります。
危険な細菌がペットボトルの中に侵入してしまうと、飲み残しの中で増殖してしまい、再びペットボトルの中身を飲もうと口をつけた時に菌が体内に侵入してしまいます。
特に夏場は高温多湿という環境なので、菌が増殖しやすい傾向にあります。もしも菌が増殖した飲み物を摂取してしまうと非常に危険です。
3.細菌繁殖によって食中毒などの健康被害への懸念
上記で紹介したペットボトル内に侵入した細菌が増殖することによって、再びペットボトル内の飲み物を口にした時、増殖した細菌が体内に侵入してしまいます。
すると、食中毒症状などの健康被害への懸念が高まり、腹痛や下痢、嘔吐などの症状を引き起こします。
飲み物による食中毒症状の中には、重症化すると麻痺や神経障害を引き起こす事例もあるため、特に小さなお子様やご高齢の方、持病を患っている方などは注意が必要です。
48時間後には菌の数が爆発的に増殖…菌の増殖を防ぐには
飲み物に細菌が入った場合、ある研究によると時間経過とともに徐々に増殖していきました。そして48時間が経過する頃には爆発的に菌の数が増殖していることが判明したため、蓋を開けたペットボトル飲料は、2日以内に飲み切るよう注意喚起されています。
少しでも菌の増殖を抑えたい場合は、以下の2点を意識して保存しましょう。
- 口を直接つけずにコップなどに入れ替えて飲む
- 常温ではなく冷蔵庫に保管する
上記は、あくまで増殖を抑えられる方法であって、菌が増殖しないわけではありません。時間経過とともに増殖は進むので、早めに飲み切ることを心がけてください。
ペットボトル飲料はなるべくその日のうちに飲みきろう
ペットボトル飲料は、飲み口に直接口をつけてしまうと細菌が侵入し、あっという間に増殖してしまいます。夏場は特に細菌が繁殖しやすい環境下なので、なるべく開栓したその日のうちに飲み切るようにしましょう。