目次
『卵』の賞味期限は産卵から2週間〜1ヶ月に設定されている
ご家庭の料理によく使われる卵は、一般的に鶏が卵を産んでから2週間〜1ヶ月ほどを賞味期限として設定しています。卵は農家さんから出荷されてから2日後に店頭に並ぶことが多いので、店頭では約10日〜2週間ほどの賞味期限の卵を見かけることが多いでしょう。
卵の賞味期限は決して短くありません。しかし、「もしも賞味期限が切れた場合、卵は食べられるのだろうか」「なんだか危険そう」と不安に思う方も多いと思います。
卵の賞味期限は「生のまま食べられる期限」でもある
実は、卵の賞味期限に設定されている日付は、日本国内では「生のまま食べられる期限」を指しています。日本では生食文化があるため、このような設定基準になったのではないかと考えられています。
したがって、ご飯などに生卵をかけて食べる場合は、賞味期限内に食べることが推奨されており、万が一、賞味期限を過ぎてしまった場合は、状態を見ながら加熱処理することで食べることは可能です。
卵の消費期限は明確に定められていませんが、賞味期限切れから1週間〜3週間ほど日持ちするものが多いと言われています。
賞味期限切れの卵…絶対に口にしてはいけない5つのサイン
では、賞味期限が切れた卵の状態を確認する際、どのような点を見るべきなのでしょうか。以下のサインが見られたら腐っている可能性が高いので、加熱処理しても食中毒の危険性が高まります。食べずに処分してください。
1.卵黄と卵白が混ざり合うほど原型を留めていない
腐っていない鮮度が維持されている卵は、卵黄の形がしっかりと残っており、卵白と分かれているのが特徴的です。
しかし、すでに卵黄が原形を留めていないほど崩れており、卵白と混ざり合ってしまっている場合は、品質の劣化が激しく、腐っている可能性があるので食べずに処分するべきでしょう。
2.腐敗臭が漂っている
卵を割ったところ、何やら通常の卵とは違う腐敗臭のような臭いが漂ってきた…という経験はありませんか。
腐敗臭かどうか判別できなくても、普段使っている卵とは違う臭いが発生している場合、卵の質が著しく低下しており、細菌が繁殖するなどの問題が生じている可能性があります。
食べてしまうとサルモネラ菌などによって重篤な食中毒症状を引き起こす危険性があるので、食べずに捨てるようにしてください。
3.殻の内側の黒い斑点が白身に囲まれて塊になっている
卵は劣化していくと殻の内側に黒い斑点が出てくることがあります。黒い斑点が出ているだけでは腐敗しているかどうか判断が難しいのですが、もしも黒い斑点が白身に囲まれたようにゼラチン状の塊になっている場合は、腐っているサインです。
4.卵黄と卵白が黒ずんでいる
卵を割ったときに卵黄と卵白が黒ずんでいたり、黒く変色している様を見たら、多くの人が「食べない方が良さそう」と判断するでしょう。
卵黄や卵白が黒ずんでいるということは、それだけ卵が劣化していることを表しています。すでに細菌が繁殖し、口にしたら食中毒症状を招く恐れがあるので食べずに処分してください。
5.殻にヒビが入ってから3日以上経過している
殻にヒビが入ってしまうと、ヒビから雑菌が中へと侵入してしまいます。通常、卵は殻に覆われて守られているので日持ちしますが、雑菌が繁殖してしまえば急速に腐敗が進む恐れがあります。
もしも卵の殻にヒビが入っているのを見かけたら、その卵は食べずに処分するのが安全です。どうしても気になる場合は、ヒビが入ってからの日数を目安にします。ヒビが入ってから3日を過ぎている卵は廃棄しましょう。
『賞味期限切れの卵』は状態を確認し必ず加熱調理を
卵は賞味期限が切れたからといって、必ずしも食べられなくなるわけではありません。加熱調理すれば食べられますが、万が一のことを考え、今回紹介した食べてはいけないサインが現れていないか確認しましょう。